2018年12月29日

石井和義館長がフロイド・メイウェザー vs. 那須川天心についてコメント



メイウェザーVS那須川天心はなぜ実現できたのか? 裏事情を元K-1石井館長がガチンコ予想(日刊SPA!)

 石井和義氏が『RIZIN.14』で行われるフロイド・メイウェザー vs. 那須川天心についてコメント

──タイソンのK-1デビューが流れたのは、結局、ファイトマネーが折り合わなかったからですか?

石井:それもあったし、さっきも言った日本に入国できない件もありましたね。メイウェザーVS天心に関して言うと、RIZIN側の本音としてはアメリカでやりたいという気持ちもあったかもしれない。アメリカ開催だったら、向こうのPPVだってゴールデンタイムに流せますし。いいですか? アメリカというのはニューヨークとロスでも4時間の時差があって、その調整にテレビ局が四苦八苦しているような国なんですよ。日本で夜なんかに試合されたら、アメリカでは観る人がガクッと少なくなる。スポーツ中継っていうのはライブが生命線ですからね。

──先ほど館長は「日本で試合することがポイント」とおしゃっていましたが……。

石井:まさにそこなんです。収支面を考えたら、絶対にアメリカでやったほうがいい。日本開催ということは、自分たちでリスクを抱え込むことになるわけですし。今回のメイウェザーの正確なファイトマネーは知らないですけど、おそらく10億~20億円といったところでしょう。その算段をどうするのか……そういうところまで、僕たちみたいな業界の人間は考えちゃうんですよね。だからこそ、今回のバラちゃん(榊原信行RIZIN実行委員長)は「ようやりよったな」という話になるわけです。メイウェザーVS天心は話が一度ポシャったじゃないですか。そのとき、僕はバラちゃんに「逆にいいプロモーションになりましたね」ってメールしたんです。「どういうことだ!?」って世界中で大騒ぎになって、注目が集まったわけですから。「だからここでリングにメイウェザーを上げたら、あなたの勝ちです。頑張ってほしい」って僕は励ましたんです。結果的には、その通りになりましたけど。彼の強みは、しぶとさですよね。それが今回は功を奏したと思う。たぶん血の小便を流すような苦労をしたんじゃないかな。

──しかし、メイウェザーにそこまでの商品価値があるんですかね。年末にテレビをつけるライト層がどこまで知っているのか……。タイソンだったら、マドンナやジョニー・デップと同じくらい知名度があると思いますけど。

石井:たしかに普通の日本のおじいちゃん・おばあちゃんは、メイウェザーなんて聞いたこともないでしょう。ただ、RIZIN側としては世界的なビジネスとしてこの件を捉えているはずなんです。いかにバリューを上げて、いかに資本を集めて、いかに大きなビジネスとして世界に流すか。メイウェザーという選手をリングに上げることによって、RIZINというプロモーションの価値は大いに上がるわけです。今回、仮に収支がトントンくらいだったら、中長期的に見て大成功と言っていい。単純なチケットのゲート収入とテレビ放送権料だけの話ではないですから。

──さて、当日の試合についてです。ファンが一番気にしているのは、ズバリ「真剣勝負でやるのか?」という一点だと思うんですよね。館長は、どう思います?

石井:その前に「そもそも本気でやるの?」「それともマススパーの延長なの?」「天心が倒しちゃうこともあるの?」って、やいのやいの騒がれている今の状態はRIZIN側としては悪くないんですよ。それだけ世間で話題になっているということですから。つまりチャンネルを回すということですから。この時点でRIZINの勝ちということなんです。

──天心が「絶対に倒す」と宣言する一方、メイウェザーは「リアルファイトじゃない」と冷めた調子で言い放っています。この温度差は、どう解釈すればいいんでしょうか?

石井:メイウェザーとしては、そうコメントするしかないんです。「俺が真剣勝負をするんだったら、こんな金額ではやれない」っていうことを暗にアピールする必要があるわけですから。本人も言っているように、これからメイウェザーは世界中で稼ぐつもりなんですね。たとえばRIZINに20億円で上がったとします。それでONEから「じゃあ、うちにも20億円で出てよ」って言われる。そのとき、「何言ってるの? あれは3Rのエキシビジョンだから。真剣勝負だったら、30億円どころか300億円だよ」ってことで、さらに金額を跳ね上げたい。それが交渉というものですよ。RIZIN側からしたら、やたらとエキシビジョンであることを強調するメイウェザーの態度は面白くないでしょう。でもエキシビジョンだからこそ、10億や20億円のお金で済むのも事実であってね。

──そもそもエキシビジョンって、どういうことなんですか? 格闘技がわからない人のために説明してください。

石井:これはですね、実は定義が非常に曖昧(苦笑)。対戦する2人が「この試合はエキシビジョンなんだ」という共通の認識を持っていた場合、初めてエキシビジョンになるんです。だけど、どちらか一方が相手に明確なダメージを与えようとしていたら、これはエキシビジョンとして成立しない。つまり……真剣勝負ということになります。

──ということは、この一戦は通常のエキシビジョンとは意味が違いますよね。だって天心はメイウェザーを本気で倒すつもりなんですから。

石井:その通りです。ジム内でやる仲間うちのスパーリングみたいなエキシビジョンになるはずがない。エキシビジョンと謳われてはいるけど、これは限りなく真剣勝負だと考えてください。とはいえ、真剣勝負であってもメイウェザーは余裕しゃくしゃくだと思いますよ。リーチ差も体重差もあるうえに、自分のルールなわけだから。

 久しぶりの館長節が炸裂。一度は格闘技界で天下を取った人だけあって実に興味深い内容でした。


200年に一人の天才ボクサーが言う「フロイド・メイウェザーvs.那須川天心戦は茶番に過ぎない」(Yahoo!ニュース)

 一方でこんな記事もあります。

 フロイド・メイウェザー・ジュニアは、31日に予定されている那須川天心とのイベントを「あくまでもエキジビジョンだ」と語っている。その一方で、那須川サイドは本気ムードだ。ただ、いくら興行側が「スーパーファイト」と騒いだところで、エキジビジョンに勝敗はつかない。

 ●3分3ラウンド

 ●ボクシングルール

 ●RIZINの8オンスグローブを両者が使用する

 ●ウエイトは67.7kg

 ●ジャッジ無し

 などとRIZINは発表し、真剣勝負のような演出を続けているが、ショーの域を出ない。

 さて、今回も「200年に一度の天才」と謳われた元WBAジュニアウエルター級1位、元日本同級&日本ウエルター級チャンピオンの亀田昭雄氏に、同イベントについて語ってもらおう。

 メイウェザーvs.那須川もプロモーターの「金稼ぎ」に過ぎません。かつての藤原陣営も、今回のRIZINも、基本的な姿勢は同じですね。それを「真剣勝負」なんて信じ切ってしまうファンも非常にレベルが低いです…。モハメド・アリとアントニオ猪木の試合も、ボクシング側の人間は茶番だとしっかり認識していました。ボクサーは倒れている人間を攻撃しませんから。でも、プロレスファンはワーワーキャーキャー言っていたでしょう。RIZINファンも同類ですよ。

 ボクシングのファンとプロレスや格闘技のファンっていうのは別世界の人間です。けっして相容れないんです。ビジネスとして成立している部分もありますから、一概に何だかんだとは言えませんが、ボクシングっていうのは世界中に普及している競技なんです。オリンピック種目としての歴史もあるでしょう。TVで見る茶の間の皆さんには、ボクシングと格闘技が似たように感じるかもしれませんが、RIZINやK-1とは全然違う物なのです。

 実は僕ね、K-1の石井館長から「アンディ・フグのトレーナーをやってくれ」と頼まれたことがあるんですよ。でも、そんな世界に足を踏み入れようと思わなかったので断りました。僕は、あんな見世物の世界に興味は無いんです。ボクシングなら、指導者をやった可能性も無くはないですがね。

 ボクシングだって「金稼ぎ」であり「見世物」だと思うんですけどねぇ…。



posted by ジーニアス at 19:01
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