
大みそかIGFに石井参戦か(東スポWeb)
猪木が迷える金メダリストに救済の手を差し伸べた。「いつも言うようにこっちからお願いして出てもらわない。結局、選手の駆け引きによって発表が遅れたりする。上がりたければリングを開放するよ」。厳しい口調ながら石井の出場にゴーサインを出した。石井にとっては昨年の大みそか決戦でエメリヤーエンコ・ヒョードルにKO負けして以来、1年ぶりの復帰戦となる。
「強いっていうイメージないでしょ。ああいう負け方してるし」と猪木が指摘するように、すでに五輪の威光は消えうせ、長すぎるブランクで格闘家としての魅力も失ってしまった。そんな石井が再び輝きを取り戻すには、強豪との対戦しかない。
「石井がもう一回再生するためには、すごい相手とやるしかない。『アレはやりたくない。コレはやりたくない』という話を聞くんでね」と前置きした猪木は、何と元幕内力士の鈴川に石井狩りを指令。「石井と鈴川でも面白い。フフフッ」と不敵な笑みを浮かべた。
鈴川はIGFきっての危険な男だ。石井とは対照的に抜群の度胸を持ち、10・16東京ドームシティホール大会では喧嘩ファイトでジョシュ・バーネットをキレさせた。寝技に課題があり、グラウンドでは分が悪いが「不得意な部分は、寝技にいかないってやればいいわけだから」(猪木)と戦法で十分補えるという。石井の試合は総合格闘技ルールとなることは必至で、鈴川戦が実現すれば凄絶な一戦となる。