2008年01月27日

TNAで放送されたUFC81のCMがやけにカッコイイ件について&レスナー参戦の懸念材料(動画あり)

WWE ノー・マーシー2003

With Brock Lesnar Coming Soon, UFC Makes Appeal to Pro Wrestling Fans(AOL Sports Blog)
(変訳)間もなく試合をするブロック・レスナーをUFCはプロレスファンにアピールします

 先日、UFCがTNAと業務提携を結んだことを書きましたが、その内容はTNAの番組内で「ブロック・レスナーがUFCに出ます」と宣伝すること。



 こちらが動画。実にカッコイイ。

 しかし、一方でこんな意見も。

A big part of the UFC's marketing strategy is an appeal to professional wrestling fans, which this video -- distributed through the YouTube channel of the pro wrestling outfit TNA -- makes clear:

Brock Lesnar will fight in the UFC for the first time a week from today, which will probably draw in a lot of wrestling fans who had never bought a UFC pay per view. And in that video, Kurt Angle, who like Lesnar has credentials in both legitimate wrestling and pro wrestling, was talking up Lesnar's athletic abilities.

I just worry that the closer UFC allies itself with pro wrestling, the more people will view UFC as similar to pro wrestling. The presence of Lesnar may draw in wrestling fans in the short term but turn away potential new fans in the long term.

(変訳)
 UFCのマーケティング戦略にはプロレスファンへのアピールがかなりの部分を占めます。そしてそれは、プロレス団体TNAのYouTubeチャンネルを通して配布されているこのビデオを見ても明白です。

 ブロック・レスナーは来週の今日、初めてUFCで戦います。おそらくUFCのPPVを購入したことがない多くのプロレスファンを引き込むでしょう。そして、このビデオの中でレスナー同様レスリングとプロレスで輝かしい実績を持っているカート・アングルはレスナーのポテンシャルを面白おかしく話しています。

 私はUFCがプロレス団体と提携することを心配します。多くの人々はUFCをプロレスと似たようなものだと誤解する恐れがあるからです。レスナーの存在は、短期的に見ればプロレスファンを引き込むかもしれませんが、長期的に見れば新規ファンになる可能性のある人々を締め出すことになるかもしれません。

 こういう考え方って日本もアメリカも変わらないんだなぁ(苦笑)。

Brock Lesnar Comments on His UFC Debut(National Ledger)
(変訳)ブロック・レスナーは自身のUFCデビューに関しコメントします

There are critics who say that if Lesnar wins his fight against Frank Mir, it will be worth a lot of money to UFC, but bad for the sport, because all of a sudden a "fake" professional wrestler will be ascending to the top of the "real" MMA sport. Lesnar disagrees, commenting "Any pro wrestlers wanting to make the transition into MMA don't have the credentials I have as an amateur wrestler — and you need a strong wrestling background to succeed in this sport."

(変訳)
 レスナーがフランク・ミアとの試合に勝てば、UFCも大金を稼ぐことができますが、いきなり「フェイクの」プロレスラーが「リアルな」MMAのトップに昇りつめるのは、このスポーツにとって喜ばしいことではないと言う批評家がいます。しかしレスナーはその考えに異議を唱え、以下のように反論します。「MMAへの転向を考えているプロレスラーの中でも、私よりアマチュアレスリングの実績を持っている人はいません。このスポーツで成功するには強いレスリングのバックグラウンドが必要です」。

 レスナーはプロレスへの偏見とも戦わないといけないんだなぁ。

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posted by ジーニアス at 19:47| Comment(5) | TrackBack(0) | UFC | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
でも今のUFCに唯一足りない物っていったらPRIDEのようなプロレス色のあるエンターテイメント性ですからねぇ。まあ、アメリカのファンはアレで満足してるんでしょうけど、これから世界に打って出ようと考えてる(特にヨーロッパ)UFCにとってこの要素は結構大事だと思いますよ?
でもまあこの色が強くなりすぎるのってのもアレですが。
Posted by オレゲ at 2008年01月28日 00:21
>オレゲさん
K-1のように悪い意味でプロレス的にならなければOKでしょうね。
Posted by ジーニアス at 2008年01月28日 02:01
レスナーも落ち目のミア相手にどんな試合をやってくれるのか…まぁその見方もまずはレスナーがミアに勝たないと始まりませんしね…
Posted by はっするまにあ at 2008年01月28日 12:29
面白みのないことを言わせてもらえば、アメリカはかって日本がやってきたことと同じ道を辿っているなぁ。
いや、ガチガチの格闘技ファンがネットでプロレスラーの格闘技転向反対を声高に主張していた頃を思い出しました。俺もガチ系の人に痛すぎる反論をしていましたよ(苦笑)。
Posted by 特命 at 2008年01月28日 19:45
>はっするまにあさん
ある意味絶妙なカードと言えるかもしれませんね。

>特命さん
それだけMMAでも大金が稼げるようになったということでしょうね。
Posted by ジーニアス at 2008年01月29日 01:10
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