Interviewing ‘Mixfight M-1’ president Vadim Finkelstein and vice-president Sergei Matvienko(MFC M-1)
(変訳)『Mixfight M-1』ワジム代表とセルゲイ副代表へのインタビュー
M-1グローバルのモンテ・コックス代表兼CEOではなく、ロシアのM-1首脳陣がインタビューに答えています。以下変訳。
1. Whose idea was it originally to organize the Yarennoka! event?
Vadim: We had the idea a long time ago. Fedor is Pride champion who has fought in Japan forever. In 2007 Pride was purchased by one American company following which Pride died.
In October I got call from ex-Pride staff representative who told me there was an opportunity of organizing an event in Japan. Shortly thereafter we came to agreement that we’d hold an event called ‘M-1 Yarennoka!’ which would embody farewell to Pride.
Sergei: Yarennoka in Japanese means “Let’s do this” or “Can we do it?”. Actually we had this question in mind while arranging things. As far as I’m concerned we succeeded.
2. What problems did you come across while organizing this event?
Vadim: We had a bunch of problems as it was the first time we made an event of this caliber. Lack of time for instance. Also they gave us a smaller arena than we expected because there was not enough time to conduct a full-scale campaign advertising the upcoming event. So we decided to not take the risk. The arena could seat only 22’000 spectators but there were about 27’000 in attendance, the arena was pretty much overcrowded. It was simply impossible to dismantle the arena in one day.
Sergei: For the next event we’ll get the building which would seat 40’000 people. We are confident there still will be lack of free seats. It was the case the last time as a lot of potential viewers couldn’t get a ticket.
(変訳)
1.『やれんのか!』の開催を最初に提案したのは誰ですか?
ワジム:かなり以前からそういった考えを持っていました。ヒョードルはずっと日本で戦ってきたPRIDE王者です。2007年にPRIDEはアメリカの会社に買収されて抹殺されました。10月に私は旧PRIDEスタッフから大会を開催する見込みがあるという連絡を受けました。それから間もなく我々は『M-1やれんのか!』という大会を開催することで合意に達しました。それは「PRIDEさよなら興行」を意味するものでした。
セルゲイ:日本語で「Yarennoka」とは「そうしましょう」とか「それができるのか?」という意味があります。実は準備段階で我々は同じ質問をするつもりでした。しかし、我々は成功を収めました。
2.この大会を開催するまでにどのような問題に出くわしましたか?
ワジム:我々がこれほどの規模の大会を開催するのは初めてだったので様々な問題がありました。例えば時間の不足です。我々には大会を大々的に宣伝するには十分な時間がなかったので、当初の想定よりもアリーナの規模を小さくすることにしました。リスクを回避したというわけです。アリーナは2万2000席バージョンにしましたが、主催者発表が約2万7000人だったように、アリーナは過密状態でした。1日でアリーナを変えることは不可能でした。
セルゲイ:次の大会では4万席で開催するつもりです。我々は座席が不足していると確信しています。多くの人がチケットを確保することが出来なかったのは本当です。
もう少し時間があれば4万席バージョンでやるつもりだったんですね。ここで言う「次の大会」とはヒョードル再来日が噂される5月の大会のことでしょうか。
3. What is your impression of M-1 Yarennoka! event?
Vadim: I have very nice impression. Everybody could understand Pride legacy will live on in M-1 Global. The main idea of the best championship passed on to M-1.
Sergei: MMA fans evaluated our efforts. We had the same staff that used to organize Pride events, we had just the same energy. And the most important thing is we have Fedor Emelianenko.
4. How did you manage to gather fighters from different promotions?
Vadim: First of all we stated that we intend to collaborate with different promotions in the first place. We’ll keep cooperating with K-1 and other organizations willing to cooperate with us. Right now we do our best to arrange Fedor – Randy fight. Almost everyone wants that megafight – Randy, M-1 Global and every single MMA fan in the world.
5. Can fans expect further collaboration with K-1, DEEP and ex-Pride staff?
Vadim: Sure! We’ll gladly work with these promotions.
(変訳)
3.『M-1やれんのか!』の大会後の感想についてどう思われました?
ワジム:非常に素晴らしい大会だと思いました。PRIDEの残した遺産がM-1グローバルに受け継がれると誰もが思ったことでしょう。ベストチャンピオンシップはM-1を中心に進みます。
セルゲイ:MMAファンは我々の努力を評価してくれました。我々にはPRIDEを開催した時と同じスタッフがいました。同じ熱気がそこにはありました。そして最も大事なことは我々にはエメリヤーエンコ・ヒョードルがいるということです。
4.どのようにして他団体から選手を集めたのですか?
ワジム:まず第一に我々は他団体と協力するつもりであることを述べました。我々と協力する気持ちがあったK-1とその他の団体とも協力関係は継続します。現在はヒョードルvs.ランディ(クートゥア)の実現に向けて最善を尽くしています。世界中のMMAファンがこのメガファイトを待ち望んでいます。
5.ファンはK-1、DEEPと旧PRIDEスタッフの更なるコラボレーションに期待していいのですか?
ワジム:もちろん! 我々は大連立の元で仕事をさせてもらうよ。
「PRIDEの残した遺産がM-1グローバルに受け継がれる」か。旧PRIDEスタッフとM-1の絆の深さが伝わってきます。
6. Was New Year’s Eve Yarennoka! the first M-1 Global’s event or an independent tournament supported by M-1 Global?
Vadim: Yarennoka! was conceived to say good-bye to Pride. We made it together with the world’s best team. Pride can be dead but its idea still exists and it lives in M-1 Global.
7. What do your M-1 colleagues say about the last event?
Vadim: Everybody is satisfied with the quality and amount of work we’d made, event success validates this statement. We were running out of time but we did it. Millions of people were watching M-1 Yarennoka! live.
(変訳)
6.大晦日の『やれんのか!』はM-1グローバル最初の大会と言うべきでしょうか、それともあくまでもM-1グローバルがサポートした単独イベントでしょうか?
ワジム:『やれんのか!』はPRIDEにさよならを言うために開催された大会です。我々は世界最高のチームとそれを作り上げました。PRIDEは亡くなったかもしれません。しかし、その理念はM-1グローバルで生き続けます。
7.他のM-1の人たちは先日の大会について何と言ってましたか?
ワジム:誰もがクオリティにも成果にも満足しています。この大会が成功したと言ってくれています。大会の進行時間は予定を上回りましたが、我々はやり遂げました。何百万人もの人々が『M-1やれんのか!』の生中継を見てくれました。
ヒョードルvs.ホンマンだけはTBSでも生中継したので何百万人どころではないと思います。
8. What’s next for M-1 Global?
Vadim: We plan to keep MMA fans happy. There are 5-6 major events a year planned. We intend to hold ‘M-1 Challenge’ in four countries. You’ll get the details later on.
(変訳)
8.M-1グローバルの次の予定は?
ワジム:我々は今後もMMAファンに喜んでもらうつもりです。年間5-6回のビッグイベントを予定しています。そして4カ国で『M-1チャレンジ』を開催する予定です。それらについては後日詳細を発表します。
日本では『M-1武士道』という表現をしていましたが、『M-1チャレンジ』ですか。
9. What can you say about Fedor Emelianenko vs Hong Man Choi bout? Were you even worried?
Vadim: Actually I felt worried a lot. Choi is not as skilled wrestling-wise, he has much less experience, but he is 35 cm taller and 60 kg heavier than Fedor. Choi possesses KO power in his hands. It was a very dangerous bout. We were quiet nervous. There is no doubt in Fedor’s versatility but a fight is a fight and everything can happen. Choi’s strikes are much more powerful.
Sergei: This victory meant a lot. I personally was overfilled with emotions. When the fight was over we instantly jumped on the ring to hug the winner and shake his hand.
10. Who came to support Fedor?
Vadim: There were many well-known persons. Our friend Jean-Claude Van Damme with his wife and three kids came. As for the athletes there was Natalya Rogozina (boxer, multiple belts holder) and Olesya Kovalenko (Sumatori – multiple European and World sumo champion). Basically we had a tight groep of 40 people. We are extremely grateful to everybody for their support.
11. Is it truth there is a possibility of rematch between Fedor and Choi?
Vadim: If Choi agrees we won’t hinder the fight from happening in the future.
(変訳)
9.エメリヤーエンコ・ヒョードルvs.チェ・ホンマンの感想を聞かせてもらえますか? 心配しませんでしたか?
ワジム:実を言うと大変心配しました。チェはレスリングテクニックに精通しているわけではないし、経験も乏しいですが、ヒョードルとは身長で35センチ、体重で60キロも差があります。チェの手は相手をKOする力が備わっています。非常に危険な試合でした。我々もナーバスになりました。我々はヒョードルの実力には疑いを持っていません。しかし、試合は何が起こるか分かりません。チェの打撃は非常に強力です。
セルゲイ:この勝利には多くの意味がありました。私は感情が揺さぶられました。試合直後に我々は勝者を讚えるためにすぐにリングに上がって抱擁と握手をしました。
10.ヒョードルをサポートした方にはどんな方がいましたか?
ワジム:多くの有名人がいます。我々の友人であるジャン=クロード・ヴァン・ダムは奥さんと3人の子供を連れてやって来ました。アスリートではNatalya Rogozina(ボクサー、複数のタイトルホルダー)、Olesya Kovalenko(ヨーロッパ&世界相撲選手権王者)がいます。我々は40人の強固なチームを築きました。我々は彼らのサポートに大いに感謝しています。
11.ヒョードルとチェの再戦の可能性はありますか?
ワジム:チェ次第ですが、将来的な可能性に関しては否定しません。
以外とホンマンを警戒していたということか。
12. Who will be Fedor’s next opponent and when the fight will take place?
Vadim: Now I can only confirm that Fedor’s next fight is scheduled to take place in the USA. More detailes in a couple of weeks.
13. What can you say about the possibility of the rematch against Semmi Schilt?
Vadim: There are no oponents Fedor won’t like to fight. Schilt has already tried himself against Fedor back in 2002. He is a good kickboxer. I don’t think he’s greatly improved his MMA skills since then. But if there is a brisk demand for it – it can happen.
14. Was Yarennoka! one night stand or will this event be held on a regular basis?
Sergei: This championship closed curtains of legendary events held inder the Pride banner. Now we’ll revive this tradition under the name of M-1 Global.
Vadim: We saw off Pride but MMA fans shouldn’t feel upset about it. M-1 Global will do its best to resurrect wonderful MMA-events and make fans happy.
(変訳)
12.ヒョードルの次の対戦相手と場所は言えますか?
ワジム:現在、私はヒョードルの次の試合がアメリカで行われる予定ということしか言えません。2週間以内には詳細が発表できるでしょう。
13.セーム・シュルトとの再戦の可能性はありますか?
ワジム:ヒョードルが対戦を拒む理由はありません。シュルトとは2002年にヒョードルと対戦してますからね。彼は良いキックボクサーです。しかし、私はあれから彼のMMAテクニックが改善されたとは思いません。積極的な対戦要求でもあれば可能性はあるでしょう。
14.結局『やれんのか!』は一夜限りの大会だったということですか? もしくは定期的に開催されるのですか?
セルゲイ:この伝説的な大会をもってPRIDEは幕を閉じました。現在、我々はM-1グローバルの名の元でこの伝統を復活させます。
ワジム:我々はPRIDEを見送りました。しかし、MMAファンはそれを心配していると感じてはいません。M-1グローバルは素晴らしいMMAイベントを復活させて、ファンに喜んでもらうために、最善を尽くします。
セーム・シュルトとの再戦の噂があるのか、それともカマをかけただけなのか。まぁM-1のサイトのインタビューなのでカマかける必要もないのですが。次のヒョードルの対戦相手は近々判明するようですね。
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kamipro12月号のモンテ・コックスインタビューを読みましたが、彼が意外と自分の足元をきちんと見つめた発言をしていたので少し安心しました。やりたいことは話すけど大きな法螺は吹かない。彼はUFCのやり方について批判はあるが今の資金力ではとてもUFCに及ばないこともわかっている。それを正直に話していたことに好感が持てました。
>ワジム
>セルゲイ
彼らは最初に資金力はあるけど格闘技についてビジョンがないBodogとコンビを組んだのは遠回りでしたね(苦笑)。僕はPRIDEで一番金にうるさいロシア人達が旧PRIDEに残って、あんまり金にうるさくなさそうなシュートボクセ、BTT、クロアチア勢がUFCに移籍したことに皮肉を感じますね。
そうなんですか
w(゚o゚)w
オレはロシア人はお金にまったく文句言わないイメージがありました!
むしろブラジル人やオランダ人がお金主義だと思っていました!
マスコミ上がりなので谷川さんのようになれるかといったところでしょう。悪いところまで見習って欲しくはないけど(苦笑)。
>マリーさん
ロシア人もなかなかのもんですよ(苦笑)。
>オレはロシア人はお金にまったく文句言わない
kamiproバックナンバー、週刊ファイト(廃刊)でPRIDE消滅の原因となった2003年猪木祭り騒動の記事を読めばそのイメージは変わると思いますよ。
>ジーニアスさん
>谷川さんのようになれるか
そうですね。人がいいだけでは駄目ですから。
ロシア人を相手にしているんだし(笑)。