
2日前のニュースなので書くの止めようと思ったのですが、「歯切れのいいコメントを!」というリクエストもあったので(苦笑)、書きますか・・・。
前田日明氏「ざまあみろ、PRIDE」(スポーツナビ)
「PRIDE? ざまあみろ!だね。PRIDEは契約中の選手を引き抜いたりして、すべて金で選手を引っ張っていったのはお前らの方。これを因果応報というんですよ。老子の言葉に『天網恢恢疎にして漏らさず』という言葉がありますが(悪事を働けば、必ず天罰を受けるという意味)、まさにその通りですよ」
さらに、舌が止まらない前田氏は、「テレビ局がPRIDEから手を引いた時、K-1やHERO’Sとか他の格闘技についても同じような目で見られ、スポンサーやマスコミのみなさんにも『格闘技は危ないんじゃないか』と手を引かれてしまった。PRIDEは本当にはた迷惑でしたよ」と話すと、最後にもう一度「ざまあみろ、PRIDE」と言い放って、会見場を後にした。
かつては『闘う為の論語』という朗読CDを発売したこともある前田さん(現在廃盤・欲しい人はヤフオクなどでどうぞ)。幻想的な音楽に乗せて「師、曰く!」なんて朗読している奇妙キテレツなCDでした・・・。
そんなわけで中国の故事、論語が大好きな前田さんですが、中国の史記にこんな諺があることも当然ご存知のはずなのだが・・・。
君子は交わり絶ゆとも悪声を出さず(故事ことわざ事典blog)
徳の高い人はたとえ絶交しても、その相手を悪くは言わないこと。普通の人は、親しく付き合っている間はいいが、一度仲が悪くなると相手を悪しざまにいいたがる。高い見識のある人はそれをしないものである。
この言葉を前田に送りたいですな、私は(笑)。
もちろん契約中の選手を引き抜いたPRIDEは悪くないと言うつもりはないが、なぜ自分が部下に去られたのかということを考えてないのが情けない。以前も書いたが前田さえしっかりしていればPRIDEが誕生することは無かっただろうし、今でもリングスが日本の総合格闘技の中心になっていたかもしれない。その代わりにリングスがUFCに吸収されてたかもしれないが・・・。
前田に嫌気が差して出ていった人たちよりも、自分の興行が軌道に乗ると提携を打ち切り、リングスを踏み台にしていったK-1の方がよっぽど「裏切り」のイメージがあるし、事実前田もリングス健在のころは事あるごとにK-1の悪口を言ってたもの。ところが今ではそのK-1に拾ってもらってリーマン生活ときたもんだ。
第2次UWFを解散し、たった一人になった時は「万事休す」かと思われたが、リングスを旗揚げし復活した時の前田はカッコ良かったよ。HERO'Sを自分で旗揚げしてPRIDE活動休止に追いやったのだったら「ざまあみろ!」発言も多少はアレかもしれないけど・・・。今では「不惑を過ぎても沢尻エリカ」というか(苦笑)。かつてパンクラスを罵っていた時に船木や鈴木のことを“コトナ(言動が子供な大人)”と言ってたけど、それってむしろ前田のことでは・・・。
前田日明氏の発言に対する謝罪-HERO'S実行委員会より(HERO'S)
こんな感じで部下の失言を上司が尻拭いするという(苦笑)。
【ニュース】K-1谷川貞治EP「PRIDEがなくなることはマイナス」(GBR)
HERO'Sは年に4、5回しか大会を開かないのでPRIDEの選手を受け入れるにも限界があるし、かといって谷川さんの言うように、もう一度PRIDEのような大会を作るということは非常に難しい・・・。
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PRIDEがなくなる事がHERO'Sにとってプラスばかりではないと思うんですけどね(マイナスの部分もある訳で)。
今回ばかりは谷川氏に同情しますわ。
>ニシさん
「猪木の非常識は愉快だけど、前田の非常識は不愉快」と言った人がいたとか(苦笑)。その通りでしょうね。