『PFL World Championship 2023』でライト級トーナメントを優勝、2連覇を達成したオリヴィエ・オバメルシェが試合後に「引退すると思う。間違いなく1年間は休むし、アスリートが1年間の休養から復帰するのは大変なことだ。だからこれが最後の試合になる気がする」とコメント。
Olivier Aubin-Mercier believes ‘this is the end’ of MMA career, but reveals one scenario to bring him back https://t.co/zWSbxyyAxy
— MMA Fighting (@MMAFighting) November 28, 2023
その後、インタビューでも以下のコメント。
「ここ数日はかなり感情的だった。これが最後かもしれないからね。奇妙なことに、良い形でキャリアを終わらせたかったにも関わらず勝って何も感じなかった。このスポーツに対して何も感じなかった。だが、家族に会えたこと、愛する人たちに会えたことは本当に感慨深かった。キャリアで最も大きな試合のひとつに勝ったのに、何も感じないなんて普通じゃない。潮時だと思ったよ」
「みんなは『100万ドル獲得したんだから喜べよ!』って感じだったが、そのことは考えず、自分のキャリアを良い形で終えることだけを考えて戦った。これで終わりだと思う。信じてもらえないだろうけど、自分の中でもう一度火をつけなければ無理だと本当に思っている。この炎がなければ、再び戦うのは得策ではない」
「長期休暇を取りたいし、他のプロジェクトもあるかもしれない。でも、これから考えるよ。もしかしたら1年後にはGSP(ジョルジュ・サンピエール)のような試合をするかもしれない。GSPはそれを完璧にやってのけたけど、1年や2年の休養で復帰できるファイターは多くない。MMAファイターにとって、その後に復帰するのはかなり危険なことなんだ。だから様子を見るよ。僕はそこはスマートだと思う。個人的には、これが最後だと感じている」
「全ての扉が閉ざされたわけじゃない。もし、PFLがケベックでラストファイトの機会を与えてくれるなら考えるかもしれない。これで終わったら、モントリオールで戦えなかったことを悲しく思うかもしれないが、それも人生だ。いつも自分の思い通りになるとは限らない」
「自分のキャリアのハイライトは2つのベルトと最近の8試合だ。PFL戦績は10勝0敗だけど、2年間で8試合もできたのは本当にクレイジーなことだと思う。PFLのチャンピオンがUFCのチャンピオンになれるとは限らないし、UFCのチャンピオンがPFLのチャンピオンになれるとも限らない。チャレンジすることがあまりにも違うからね。僕はそれを本当に誇りに思っている」
その後、インスタグラムで正式に引退を発表しています。
Olivier Aubin-Mercier(Sherdog)
オリヴィエ・オバメルシェは現在34歳のカナダ人。ケベック州モントリオール出身。MMA戦績21勝5敗(UFC戦績7勝5敗、PFL戦績10勝0敗)。2014年の『The Ultimate Fighter Nations: Canada vs. Australia』でウェルター級トーナメントに出場し準優勝。UFCで3連敗しリリースされましたが、PFLでは大活躍し2022年、2023年のライト級トーナメント2連覇しています。