2023年06月28日

『RIZIN.43』続報まとめ

Fight&Life(ファイト&ライフ)vol.97


『RIZIN.43』速報(2023年06月24日)

 遅ればせながら『RIZIN.43』の続報です。

 改めて全試合結果。なお、観衆は主催者発表で8510人でした。


 試合後、クレベルは400gの計量ミスを「ときにコントロールできないことがある。神がそうしたかったのだと思う」と振り返り、フィニッシュについては「皆さん自分が三角絞めしかしないと思ってるけど、いろんなことが出来ます。あの形は大会でも練習でもよくやっていること」とし、「どの時点で勝てると確信したか?」の問いには、「勝ちを確信したのは昨日。(体重)オーバーした瞬間、自分は絶対に勝つと確信しました」と語った。

 また、王座奪還を目指す今後については、「正当に考えて、朝倉選手とケラモフ選手の勝った方とやるのが正しいと思う。ただ、ケラモフ選手はとても強いので勝つのは難しいと思う。7月大会か10月の名古屋でタイトルマッチ、朝倉選手とは大晦日が特別な日なので、できれば大晦日に対戦したいと思います」と希望した。

 クレベル・コイケがコメント。


「今日(クレベルの)体重が守られてベルトをそのまま彼が防衛していれば、次期タイトル挑戦者決定戦が朝倉未来とヴガール・ケラモフというのは想定していたことなので。いずれにしても空位の状況の中でそのまま空位で行くのか、どういう形でタイトルマッチをどこで誰とどういう形で切るのかは考えてと思いますけれど、クレベルがこれでタイトルマッチの挑戦権を得たということでもないのかなと思っているので。そこも含めて7月のケラモフと未来の試合をどうするのかも少し考えて、この先の大会の中でフェザー級のタイトルをどこでどういう形にするかを考えたいと思います」

「7月の話はしてないです。クレベルと話をしているのは愛知県体育館での大会を秋口に予定しているので、そういうところで6月の試合の結果を受けて、タイトル防衛をした先はそこで(試合を)組むかもねというくらいで。随分前の話ですね。400グラムオーバーしたことがこれだけいろいろな流れを変えるかっていうことが、失うことが大きかったと思いますけれど、その非情さ・残酷さを含めて、だから目指す価値があるものだと思うので、いったんはノーコンテストだし、タイトルを持っていない状態のクレベルだと理解して、流れは変わりましたのでそこはしっかり今後の流れを我々で考えてまたクレベルと話をしたいと思います」

 榊原信行CEOがコメント。


━━公開練習でテクニックをパワーが超えると言っていて、今回極められた。自分のパワーが足りなかったのか、そもそもその考え方が違ったのか?
「いや、勝負の世界なので。この勝負どころで負けただけなので、そこにテクニック、パワー、たくさんあると思うのですけれど、なんだろうな…まだまだ僕が足りなかったです」

━━二刀流で両方のチャンピオンになると公言。そこはブレない?
「ブレちゃいけないんですよね、戦っている以上は」

━━昨日、クレベル選手が計量失格になった時点で気持ちの変化はあった?
「いや。もう俺はやると言ったので、もう何もなかったですね。それはもう終わった話なので。俺は勝負する、
負して俺は負けた。ただそれだけ」

 鈴木千裕がコメント。


 試合後に、セコンドに就いていた朝倉未来に怒られたかとの質問には「怒られたというか、狙いは良かったと思うんですけれど、今日一日でKOとか一本けっこうあったじゃないですか。そこで僕が色気づいたなって自分でも思っていて。まだ色気づけるほどの実力がないにもかかわらず色気づいたことが自分の敗因だと思っているので、(朝倉には)何も言われてないですけれどそこがみんな思ったことだと思います」と、自分も一本かKOで勝ちたいとの欲が出てしまったことが敗因だとした。

 テイクダウンに関しては「ぶっちゃけた話し、凄く自信があったんですよね、組んだ時に。いつでもとれると僕が勘違いしちゃって、ああいう技を焦って出ちゃいましたね。あの時に出す予定は無かったんですけれど。いつでも倒せるであろうと思いました。立たせたというか。余計な力を使う必要はなかったと思いました」と、最初のテイクダウンを仕掛けた時にいつでもテイクダウン出来るとの油断が生まれてしまったことが、飛びヒザにつながったとする。

 西谷大成がコメント。


「いやまあでも正直、彼と僕っていういろんな絶妙な立場とかあるじゃないですか。だから盛り上がったんだから、『ありがとう』と素直に伝えたし、そんなに難しいこともなく『悔しければまたやろうぜ』っていう。『やらねえよ』って言われましたけど。『やらんのかーい!』と叫んじゃいましたけど。うん。そんな感じ。試合前のバチバチと言っても別に僕はバチバチしていたつもりはないんですけど。何ならね、顔見て笑顔で応えたはずだぞ? っていう。ニッてしてたらすごい睨んできたんで(笑)。まあ、いつもああなんですけど僕は。“やり合おうぜ”ってだけです」

 鈴木博昭がコメント。


 これに対し西谷大成がツイッターでコメント。


「みんなRIZINを’’総合の舞台’’という言い方をするけど、元々キックも一緒にやっている団体です。盛り上がった方が主流だと思うし、キックボクシングでかき乱して、盛り上げれたらキックボクシングの方が盛り上がっちゃうんじゃないかなと思う瞬間はあります」

「『やりたい相手は』と聞かれたら安保、ブアカーオって言いますね。後は海外のGLORYの選手とか、ONEの選手とか契約的に浮いている、名前のある選手連れて来てくれたら、RIZINの世界でのキックの見方も変わってくると思う」

 木村“フィリップ”ミノルがコメント。


 その木村について榊原CEOは「今回、体重はつくってきましたけど、ドーピングの検査をしているので、その結果は出てきます。疑いを払拭するための検査を受けている」と明かす。RIZINでもタイトルマッチやグランプリなどでドーピング検査を行うが、その実施や結果を公表したことはなかった。

 だが、そのパワーや並外れた体つきからかねて木村には〝ドーピング疑惑〟がささやかれており、試合2日前の出場選手インタビューでもダリが「アンチステロイド」と書かれたシャツを着て登場するような状況。それだけに「本人も疑いをかけられていることを理解していて『そういうことは一切ない』ということなので」と本人の名誉のためにも検査したことを公表したという。

 そして「今回の結果が、晴れて疑いをかけられるようなものではないと証明できるといいなと思います」と期待を込めた。

 検査の過程について「検体をアメリカの検査機関に出して、その結果が出るまで1か月ほど」と明言。その結果について「これまで一切公表していませんでしたが(対応は)考えます。発表の可能性? あります。僕らもハッキリ『シロだ』と言える状況はつくっておきたいので」とした。

 RIZINはこれまでも薬物検査はしていると公言していましたが、クロだった選手は居ませんでした。しかし、この言い方だとこれまでクロだった選手がいても公表せずに内々で処分(ギャラ没収とか?)していたのでは、ということになります。そうなるとクロだった選手の対戦相手は敗れても結果がノーコンテストに変更されることは無いので問題があると思われます。


 今後については「このままRIZINのヘビー級で戦い続けて、まずは日本で一番ヘビー級で強いのは上田幹雄だと証明して、そこで認めて頂いた上で、世界で戦っていきたいと思っています」とビジョンを話す。

 RIZINヘビー級での日本人ホープというと4月に元UFCファイターのロッキー・マルティネスを降したスダリオ剛の名前が浮かぶが、「いずれやると思うので、自分は『頂上決戦』みたいな感じでやりたい。自分は正直まだ今回やっと勝っただけ、やっとスタート地点に立ったと思うので、まだまだ違うと思っている」と早期実現には慎重な構えを見せた。

 上田幹雄がコメント。


 上田幹雄に敗れた関根“シュレック”秀樹がケガを報告。僅か22秒で顔面3箇所骨折とは…。


「GLORYとの契約もありますが、RIZINにも出場できる契約だと本人は言っている。僕らが積極的にアリスターを使いたいかでいうと、ギャラ次第だと思う。対戦相手として、例えば昔の名前で出ているマーク・ハントを連れてきたところで、未来は何も生まれない。かといって、若い外国人で無名な選手をマッチアップしても生まれない」

「RIZINで新しくついたファンはアリスター・オーフレイムって知らないと思うんですよね。だから若くて、アリスターと戦って面白いなと思えるような、RIZINから今日の上田(幹雄)君もそうだと思いますけど、スダリオ(剛)、シビサイ(頌真)だったり、誰かアリスターと向こうを張れるような期待が持てる選手が生まれて、条件が合えばやってもいいかなくらい。積極的な話はしてない。やるのであれば、ヘビー級でということになる」

 榊原信行CEOがアリスター・オーフレイムについてコメント。それこそドーピング検査必至でしょうけど。


 こうした事態を受け、「水抜き」の過酷さも含めて改めて計量の難しさに注目が集まっている。電話取材に応じた青木は「いや~、いろいろあったね。どれからいきますか…」と声をしゃがれさせつつ舌なめずり。そして「まずは計量だな。俺は、この問題は真剣に危ないと思っていて。日本は厳しすぎるんだよ」と警鐘を鳴らす。

 かねて日本の格闘技界では、計量をクリアできなかった選手に対し「プロとして失格」「格闘家として見ることはなくなる」などの声がファンのみならず関係者や他選手から上がるほど風当たりが強い。

 この風潮のどこに問題があるのか。青木は「日本は(規定体重を)オーバーされたヤツを守りすぎで、オーバーしたヤツを全く守る気がなさすぎる」とメガネを鋭く光らせる。その具体例として「キャッチウエートで試合をして、オーバーしたヤツが勝ったらノーコンテストなんて日本だけだ。日本以外だと、減点スタートすらない。そんなもんあったら前提が変わるだろ。計量は〝おおらか〟にしていくのが、グローバルスタンダードなんだよ。だから選手はだいたい、計量失敗しても『ごめんねー。まあ、罰金払えばいいでしょ』くらいにしか思ってないんだよ」と指摘した。

 青木自身も、かつては計量を失敗した選手に厳しい考えを持っていたという。だが、考えを改めたとして「あんまり追い詰めると、いずれ死人が出ると思う。これはおおげさではなく」と衝撃の言葉を口にした。

 さらに「すでに水抜きのしすぎで、計量時に異常な状態になってしまっているヤツもいるじゃん。そういうのもあるから、俺はおおらかにした方がいいっていう考え方に変わった。何か〝事故〟が起きてじゃ遅いんだ。死んだらどうすんの?って」

 クレベル・コイケ以外にも先週末は井岡一翔の対戦相手ジョシュア・フランコ、平良達郎と対戦予定だったクレイドソン・ホドリゲス、武尊の対戦相手ベイリー・サグデンの再々計量などが相次いだことを受けての青木真也のコメント。一理ありますが、UFCでもタイトルマッチの場合は王座を剥奪されます。






 その他RIZIN情報。


 アンケートやっています。



posted by ジーニアス at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | RIZIN | 更新情報をチェックする
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