2022年06月21日

那須川天心「SNSでの誹謗中傷はやめてもらいたい」/八重樫東が那須川天心のボクシング転向に見解

smart(スマート)2022年 7月号


『THE MATCH 2022』試合結果(2022年06月19日)

『THE MATCH 2022』続報/PPV 50万件以上、興行収入は50億円か(2022年06月20日)

 こちらの続報。


 『THE MATCH 2022』一夜明け会見での那須川天心のインタビュー。

――昨晩のご自身の試合はご覧になりましたか
「自分の試合は結構、見ました。なんか色んな人に挨拶しに行ったりしたらずっと流れてたんで。ダウン取ったシーンだけで言ったら多分500回くらい見てるんじゃないですか?(笑)

――メインに至るまでの試合を見ていてジャッジの傾向は気になったか
「あ!それ結構気になりましたね。そう、ビックリしたんすよ。自分の試合、2R目で相手にポイント入ってたから、『えっ?!』と思って。『倒れた?』みたいなのがあったんですけど。あとは全体的に、なんだろ。ホントに色んな気を遣ってるんだなって(笑)10-10(笑)お伺いを立てないようにじゃないですけど、『あれ?これ10-9だと思うんだけどな』ってところでも10-10だったから、イーブンが多かったから、『これ、ダウンでも取らないと10-10にされるな』っていうのは自分の中にあったっすね。見てて」

――戦いを終えて、武尊選手にはどういう感情を抱いているか
「やっぱり、お互いに寂しかったんだろうなっていうのを非常に、戦って終わって思ったのと、武尊選手もホントに覚悟を決めて試合に臨んでくれたし、僕も覚悟を決めて臨んだし。だから決してどっちの選手っていうか、今SNSがすごく発達してますけど、試合に対しての誹謗中傷だったりとか、そういうのって非常に傷つく人も本当にいるので、やめてもらいたいなって思いますね。本当に、プレッシャーっていうものはお互い半端なかったと思いますし。まあ、表に立つ以上、そういうこと言われる覚悟はあるのは当たり前なんですけど、それ以上に本当に感じるものって、俺も立場が似てるからわかるんですけど、ホントに1人になっちゃうと、そういうことをよく考える時間があると、嫌なマインドになったりするときもあると思うんで、そういうのはさせないようにしてほしいなって思いましたね」

 結果的に明らかに「勝ちを盗まれた」ような試合はありませんでしたが、確かに10-10のラウンドが多かったです。


 試合内容だけを客観的に見れば、那須川のパーフェクトゲームだ。しかし両者の涙を見て、言葉を聞いて、この試合に“客観”などどれほどの意味があるのかと思う。

 蛇足を承知で書いておきたい。武尊という稀代のハードヒッターが成し遂げてきたこと、その価値はこの敗戦でもなんら損なわれはしない。

 胸を張れ、とは今は言えない。だが那須川の完璧なまでの試合運び、怜悧な殺傷能力は武尊への想いが引き出したものだ。那須川天心は強かった。相手が武尊だからこそ、武尊でも勝てないくらいに強かったのだ。

 那須川天心 vs. 武尊のコラムです。


 これまでは、ABEMAに限らず、他のPPV媒体でも契約件数が明かされることはなかった。それにはいつくかの理由が考えられるが、数字が芳しくないため、発表メリットがないということがひとつ。だが、今回は隠す必要がないくらいの数字が記録された。
 今回の販売価格は5500円。単純計算して27億5000万円の売り上げだ。通常、売り上げをプロモーターとキャリアが折半するため、実行委員会に13億7500万円の収入があると推定される。地上波のフジテレビが5月31日に撤退を発表。動揺が走ったが、終わってみれば、地上波に頼らぬ、新たなビジネスモデルの扉を開くことになったのである。
フジテレビさんが放送を辞退し地上波がなくなったことで一気に時代が動いた。我々格闘技界の新しいビジネススキームが誕生したと言っても過言ではない。日本だけが地上波の勢力が強い国だったが、欧米化というか、世界標準になるというか。ビジネスシーンにおいても歴史が動いた」
 榊原氏も興奮気味だった。

 ただこれ以上のビッグマッチは当面は難しいでしょう。天心も武尊もこれまで積み重ねてきた戦績もありますが、地上波で顔を売ってきた側面もありますし。


 大手ボクシングプロモーションの関係者は、こんな話をしていた。
やるならまずはバンタム級。まだ若いし落とせる。キックは足の筋肉が必要だが、ボクシングでは、そこを削ぎ落とせる。スーパーバンタム、フェザー級でやるにはパワーが足りない」

 天心の第2章で、vs井上尚弥戦が実現すれば、天心vs武尊のインパクトを超えるものになることは間違いない。
 だが、そう簡単には井上尚弥と対戦するステージまで上がれない。挑戦するには、まず世界ベルトというパスポートが必要になる。バンタム級で、まずベルトを取ってから階級を上げて挑戦するのか。それともスーパーバンタム級でベルトを取って統一戦として戦うのか。いずれしろ2人の階級が重なっているだけに、このドリームマッチの実現の可能性がゼロかと問わればそうではない。

 ちなみに井上尚弥は、デビューから6戦目で世界タイトルを獲得、世界的評価を得ることになったWBO世界スーパーフライ級王者、オマール・ナルバエス(アルゼンチン)を2ラウンドで沈めるまで2年だった。
 またバンタム、スーパーバンタム級には、国内にも強敵がゴロゴロいる。バンタム級での世界奪取を狙っている井上尚弥の実弟、元WBC世界バンタム級暫定王者で、現日本&WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の拓真(大橋)がいるし、8月に東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルへの挑戦が決まった元K-1王者の武居由樹(大橋)は、天心との対戦を心待ちにしている。また井上尚弥との対戦を熱望している元2階級制覇王者の亀田和毅(TRY BOX 平成西山)もスーパーバンタム級だ。彼らは、井上尚弥とのドリームマッチの前に天心に待ったをかける国内ライバルとなるだろう。

 気が早い話だと思いますが、「天心ならひょっとしたら…」と思わせるということなのでしょう。


那須川天心のボクシング挑戦…階級は?井上尚弥戦は? レジェンド八重樫東氏が「見解」(東スポWeb)
 一方、ファンの興味は「夢の対決」だ。今回は58キロ契約で戦った那須川がボクシングで世界を狙うなら、スーパーバンタム級(55・34キロ以下)、バンタム級(53・52キロ以下)が現実的。そうなると、世界バンタム級3団体統一王者・井上尚弥(大橋)との対戦に期待が膨らむ。しかし、八重樫氏は「夢を壊すようで申し訳ないですが…」と前置きした上で、慎重な見解を示した。

尚弥と交わることはないと思いますね。例えば天心選手が世界を取り、米国でも勝負できるくらいになれば話は別ですが、まだその段階ではない。尚弥からしたら、今はまだ相手にもしていないと思う。もちろん周囲の期待は分かりますが、選手目線で言うなら、過度にあおるのはかわいそう。まず足元を見て一歩ずつ進んでほしいですね」

 まずは地道に経験と実績を積む必要がありそうだ。

 ボクシング界ではこれが当たり前の考えでしょう。




posted by ジーニアス at 16:40| Comment(1) | TrackBack(0) | K-1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まずはたけいよしきとの対戦を目指すといいな、天心
ザマッチ2でもいいんじゃないか
Posted by ガン at 2022年06月21日 19:02
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