2022年04月26日

堀口恭司「こっからしっかり立ち上がる姿をみんなに見せたい」「12月に日本大会があるなら出たい」「その前に8月とかに試合ができたら」

アメリカントップチーム・トレーナー


パトリック・ミックス「俺の戦績に堀口恭司が加わるのは光栄なことだ」(2022年04月26日)

 こちらの続報。


Patchy Mix defeats Kyoji Horiguchi(MMA Decisions)

 改めてパトリック・ミックス vs. 堀口恭司の採点。3者とも1,3,5Rミックス、2,4R堀口で48-47ミックス勝利でした。

 主要サイトの採点は49-46ミックス1人、48-46ミックス2人、48-47ミックス4人でした。


 試合直後の堀口恭司がコメント。


 朝倉海がコメント。


 現地観戦した榊原信行CEOがコメント。


 敗因を青木は「Rごとに採点される北米ルールだったことが大きいよね。1Rごとに10対9が付くから、5R中3R取れば勝ち。ということは、バックを取って〝子泣きじじい〟に3回なれば勝ちってことだよ。あのルールで子泣きじじいは強いんです」とした。ちなみに、相手のバックを取り首を狙う戦術を〝子泣きじじい〟と呼び、自身も得意としている。

 また、2019年に前十字靭帯断裂と半月板損傷で手術を受けた右ひざについても言及し「どうしても、昔に比べたらステップが緩慢になっているから。相手が大きい分、そこも厳しかった」と続けた。

 だが、青木はここからが堀口の見せ場だと見ている。「俺の見立てだと、堀口の完成度は上がってるんだよ。組み技もレスリングも、ハイレベルでできるようになっている。ただ、完成度と勝敗は直結しない。堀口もそれを分かった上で、技巧派に変わろうとしているんだと思う。今回は、その過渡期の連敗。生みの苦しみなんだ」と鋭く声をしゃがれさせた。

 そして「だからこそ、俺はここからの堀口に期待したい。連敗してそのままただ落ちていくのか、それとも苦悩する姿とかまでさらけ出して、ストーリーを作ってもう一度上がっていくのか。つまり格闘技を競技のまま終えるか、芸事にするのか、分岐点に来たってことですよ。スタイルを変えていることも含めて、ここから堀口恭司の第2章が始まるんじゃないかな」と期待を込めた。

 青木真也がコメント。


 ベラトール側は堀口の再起戦を年末に想定しているものの、堀口は「夏ぐらいにはできるのではないかと思います」と早期カムバックに強い意欲をみせた。ミックスが試合当日にライト級の体重となる155ポンド(約70・3キロ)まで戻していたと耳にし「自分は145ポンド(約65・7キロ)ぐらいでしたね。体重が軽いので、メシをばかばか食って筋肉をつけまくる。マッチョになる」とバンタム級仕様の肉体強化を目標に掲げた。

 UFCでも堀口は1階級下のフライ級が主戦場だった。現在でも「階級を下げたとしてもいける」としながらも「注目度ないところでやっても」と、あらためてバンタム級にこだわる姿勢。一方で昨年12月のバンタム級タイトルマッチでの逆転負けに続き、ベラトールで2連敗となったこともあり「どんな形でも(再起戦は)勝つということを目標に掲げたいと思います」と強調した。

 2連敗したことでフライ級に復帰すべきという声もありますが、Bellatorにフライ級が無いのが厳しいところ。




――試合おつかれさまでした。現在の体のダメージは?
「蹴った自分の足がちょっと腫れてるくらいです。顔は腫れてるっていうほどでもなくて、ちょっと傷ができてるだけで」

――心境はいかがでしょう?
「皆さんの期待を裏切ってしまったというのが一番大きいですね。悔しいのもありますけど、申し訳ないなって気持ちです」

――今回の試合にはどんな作戦で臨みましたか?
相手の得意なバックを取らせない、もし入られたらしっかり逃げるっていう作戦を立てていたんですけど、やっぱり相手がうまかったですよね。バックを取られると時間をすごい使われちゃうので、あそこがキーポイントだったかなと」

――バックを取られることで、ダメージは?
「相手がパンチをしてこなかったので、ダメージはないですけど、逃げられなかったです」

――体格差がすごかった(堀口選手が165センチ、ミックス選手が180センチ)ですが、やりにくさはあった?
「ああいう身長のデカイ選手はやりづらい。でも、それを言っても体重は一緒なので、そこはしょうがないことです」

――試合のポイントになった場面は?
ポイントになったのは、ミックスのバックコントロール。あそこだけ本当に上手い選手なので、あれさえうまく防げればそんなに時間を使われずに、自分のペースで組み立てられたのかなと思います。バックの取り方がうまかったですよ」

――負けて反省点が見えて、次に向けた練習プランはもう考えている?
「そうですね、ああいう手足の長い選手のバックコントロールの抜け方だったり、試合直後に話し合いました。自分が弱いところをどうやって抜けるのかっていうのを常に考えているので、アメリカのジムに戻ったらすぐに取り組みます」

――次の試合について、BELLATORの代表が「12月に日本で」とコメントしていました。
直接オファーがあったわけじゃないですけど、日本でやるなら出たいなと思っています。ただ、いま4月だから、その前に8月とかに試合ができたらやりたいです

――最後に日本のファンにメッセージお願いします!
「応援してくださった皆さん、すみません、負けてしまいました。本当に、2連敗ということですごい自分の中でも悔しいし、本当にガッカリさせてしまったと思うんですけど、こっからしっかり立ち上がる姿をみんなに見せたいと思っているので、ぜひ引き続き応援よろしくお願いします!

 バックコントロールが全てだったという見解。2019年の『BELLATOR JAPAN』のように、さいたまスーパーアリーナで開催するのでしょうか。


──相手のミックスは、試合当日155ポンド=70キロ以上あったそうです。堀口選手の当日体重はどのくらいでしたか。
「自分は145ポンド(65kg)とかじゃないですかね」

──フェザー級とライト級で10ポンド差があったわけですね。組んでいて、組み力はどれくらい感じましたか。
「組み力はそんなに感じなかったですね。強いなとは思わなかった」

──最終的なスタッツを見ると打撃は倍で堀口選手。5Rのなかで“ここはいける”と感じた流れはありましたか。
「1R目を取られて、2Rを取りに行って、3Rを取りに行って、というラウンドごとにこちらのポイントの基準で、2、3、4、5まで取りにいければと思っていました。2、3はすごい手応えあってポイント取っただろうと思ったんですけど、最後の5R目ちょっと逃して1ポイント差で負けたしまったなという感じです」

──4R終了時点で、マイク・ブラウンからの指示はいかがでしたか。「イーブン」だと?
「そうですね。マイクは5R前に『ここで行け、2-2だから、絶対このラウンドを落とすな』とは言ってましたね

──ヒザを傷めたあとでスタイルチェンジもあり、打撃の質も変化し、空手とボクシングの融合もあると思います。ただ、今回は、最初に左で入ったところで、脇を潜られ、いきなり組まれました。あれが1発目だったのが、厳しい入りでした。
「あそこは……本当に1R目で相当極めに来てましたね。命賭けてましたよ、あそこで(笑)」

──はい。でもスタンドバックから4の字でグラウンドに引き込まれても腕を押し上げ、極められることはありませんでした。
「そうですね、首には絶対入れさせずにいましたから」

──しかし、難しい試合だったと思います。判定として、ほぼノーダメージだったとしても4の字バックコントロールは、脱出に時間がかかる。ギロチンスイープも形としては劣勢に見えてしまいます。
「そうですね、UFCの試合もそうだったじゃないですか。やっぱり“コントロールされてる”ってなっちゃう。難しいですよね。自分が防いで何も無かったら極まらない。でもコツコツやったら攻撃しているとなってしまうので、マイク・ブラウンとも“あそこをもうちょっと考えよう”と話しました」

──1ポイント差の判定負け。前回のペティス戦は途中まで優勢に見えていたなかでの逆転負け。今回は惜しい内容でしたが連敗になりました。次が正念場になると思います。そこについてどう思います。
どんな試合でも負けは自分にとって、プロの格闘家なので大きいです。負けないような、どんな形でもしっかり勝てるような身体づくりだったり、精神面、技術を次の試合に向けて、もっとつけていきたいと思っています

 試合当日の体重差はかなりあったようです。




posted by ジーニアス at 16:12| Comment(3) | TrackBack(0) | ベラトール | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バンタム級でトップクラスに居るか、フライ級で最強クラスになるか。
フィゲレードいけそうな気がするけど、本人が興味無いならしょうがないな。
Posted by リーバイス at 2022年04月26日 17:08
ベラトールでのフライ級の試合は、前座のみで年に数えるほどしかないですからね

UFC行きに関しては、今はベラトールとの契約も残ってるでしょうし、
UFCが堀口を欲しがる状況かも疑問ですし、あと2~3戦試合するまで考えなくて良いんじゃないですかね
Posted by DA at 2022年04月26日 20:00
逆に考えると
適正じゃない階級で世界トップクラスと競った試合をしてるのってすごいよな
コールドウェルに2連勝してるし
Posted by say at 2022年04月26日 20:12
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