2022年04月19日

『RIZIN.35』続報まとめ/ホベルト・サトシ・ソウザ「目標はピットブル」/牛久絢太郎「皆さんの僕の評価が低いとは感じますね」etc.



『RIZIN.35』速報(2022年04月17日)

 こちらの続報。


 改めて全試合結果。なお、観衆は主催者発表で8,935人でした。前日の『RIZIN TRIGGER 3rd』は不明です。


 ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ジョニー・ケース2フィニッシュシーン動画。


 高阪剛 vs. 上田幹雄フィニッシュシーン動画。


 スパイク・カーライル vs. 武田光司フィニッシュシーン動画。


 ヴガール・ケラモフ vs. 中島太一フィニッシュシーン動画。


──ジョニー・ケース選手の印象は?
「前と同じくらいだった。私自身の自信が一番、大事、2年前やった時は私じゃないね。自信がなくて、勝つ気持ちもなかったから。もうその気持ちで試合するのは(自分に)絶対許さない、それだけが違いますね」

──今後については?
「最初は、家族とバーベキューを食べたい(笑)。その後、日本の名前もRIZINの名前も守りたい。昨日と今日が、(日本人選手が)外国人選手に負けているから、私もちょっと悲しかった。でも今日、私、勝つから。RIZINのベルトを守れてよかった。RIZINと日本の名前を守りたいです」

──王者としてプレッシャーもあるなかで、「どんなポジションからでも極める」と予言していました。
実は、昨日の公開計量の時に緊張していました。足が震えるほどに。でもそれはジョニー選手と戦うから緊張していたのではなく、この大会に出るからというアドレナリンでの緊張でした。三崎選手も言っていましたが、『緊張するのはとてもいいこと、それをコントロールしなければいけない』と。緊張することで恐怖心を煽ってはいけない。今日は唯一、MMAで負けた選手だったので、勝てて嬉しいです」

──Bellatorのライト級王者はパトリッキー・フレイレです。どのくらいの時期にチャンピオンに挑戦したいと考えてますか?
「まだすぐはできない。私は彼の打撃のレベル、いろいろな経験があるのも知っている。長いから。レベルが分かる。もっと練習したいし、もっとポイントを直したり、自分の自信を上げたいです。私はよく考えるのですが、もちろん自分はいつも向上したいと思っています。後ろには戻りたくないです。彼(パトリッキー)を目標にしています。なぜなら、彼は世界のチャンピオンですから


──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか?
「ただがっかりしているかな。うん……。とにかく試合をもう1回見直さなくてはいけないけど、バックを取られてしまったので、それを逃れたい、リアネイキドチョークに気をつけなくてはいけないっていうところで、自分がレスラーであるがゆえに、リフトして彼を落とそうとしたが、彼がそこからジャンプしてトライアングルチョークの体勢になっていて、気づいたら腕が折れるかタップするかという状況に陥ってしまった。

 今日は彼の方が良かった。負けることはクソみたいな気分だけど、腐らずに次に向かって先に進めるためにもっと良くなって戻ってきたい。今、俺たちは1勝1敗になったから、ラバーマッチの可能性もまだあるだろう。家に帰ったら、強化するべきところをしていきたいと思っている」

──最後のRIZINの試合から今回の試合まで2年ほどMMAの試合をしていなかったと思います。ブランクや、試合勘を取り戻すまでに時間を要したというようなことはありますか?
「全く。終始いい状態で試合ができていたよ。ハイレベルなところでハイレベルな試合をするということに対して、自分はこの試合がイージーファイトになるだなんて予想は全くしていなかったし、僕はサトシのスキルをとてもよく知っているから、ワールドクラスだと言ったことも本心だし。うん、僕としては、彼が僕よりいい動きをして、自分より優れていて、彼の方が先を行っていた。僕のディフェンスの動きに対しても、一歩先を行く動きを見せ、そして彼は三角を極めてきた。彼の方が自分より良かったんだ。

 自分は今まででも最高だというくらいに調子は良かったし、これはワールドタイトルを賭けた試合で、彼はチャンピオンだ。このレベルの試合になってくると、ひとつのミスが命取りで、それが僕に起きたこと。自分にできることはこれからもっともっと良くなっていく努力をすることで、クレイジーなことに16年間プロファイターをやっていて、まだまだ、常に学び続けている。うん、チャンピオンにおめでとうと言いたいよ、今夜は彼の夜だ」

 ホベルト・サトシ・ソウザとジョニー・ケースがコメント。


 そんななか、2021年6月にクレベル・コイケに一本負け後、萩原京平、斎藤裕を相手に連勝中の朝倉未来が、牛久との対戦をSNSでアピールした。

「牛久、男が簡単に泣くなよ」「正直なところチャンピオンより俺の方が強いと思うね。でもってチャンピオンより強いのがチラホラいるな」「格闘技はいいねやっぱり。熱がある」「牛くんとタイトル無しでケージでやりたい」(朝倉)

 さらに、5月5日の『RIZIN LANDMARK vol.3』では、クレベル・コイケvs.萩原京平の試合が決定。RIZINで、カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦を全員、一本に極めているクレベルは、「タイトル挑戦の前に1試合挟みたい」として、3月に弥益ドミネーター聡志に敗れた萩原との試合を、王座戦前のチューンナップファイトにするつもりだ。

 牛久は、朝倉未来の言葉について「僕もこみ上げるものがあって……最近泣いてばっかりですね。涙腺が緩いのかもしれないですね。前回も泣いていたような気もするので。次は泣かないんじゃないかな」と笑顔を見せると、「とりあえず今回の試合終わって、本当に次のこと考えていなかったので。……面白くなりそうですね」と回答するにとどまったが、「そういうことを言われるってことは、みんな(自分に)勝てると思っているから言うのだと思うので。まあ、皆さんの僕の評価が低いとは感じますね」と、苦笑した。しかし、フェザー級ファイターたちに名指しで対戦を要求される王者は、今回の斎藤戦で、想像以上の器用さ、強い心と身体を見せている。


「言葉にならない状況ではあります。色んな沢山の方々に協力してもらって今回の試合を迎えることが出来た。結果として応えられなかった自分に対しての歯痒さがある」と呆然とした表情で悔しさを滲ませる。

 再戦となった牛久については「前回よりも打撃だったり組みの展開もあったので、スイッチしたりとか、器用な技術があった」とそのテクニックを認める。

 今後については「ゆっくり休みながら、相談して決めていきたい。すぐ次という状況ではないですね。同じ相手に2回負けてるわけなので、そんな甘くはないと思います。やるんだったら自分が勝ち上がらないといけないです」と、一歩一歩前進する構えを見せた。

 牛久絢太郎と斎藤裕がコメント。


――試合を終えた率直な感想は?
「ずっと言っていた両肩にベルトを持つというのが出来て嬉しいなと思います。めっちゃ重くてビックリしました」

――試合後に流した涙の意味は?
3R目の途中で自分が下になった時に心が折れかけてしまって。それが悔しくて喋っていたらこみ上げてきました

――嬉し涙ではなく悔し涙だった?
「そうですね。まだまだ実力不足だと実感しました」

――次の目標は?
「リングの上でも言ったんですけれど、女子スーパーアトム級トーナメントをぜひ開催してもらって、そこで優勝してRIZINファンの皆さんに認めてもらいたいと思います

――本当に短いキャリアでここまで到達したが、自分でもこんなに早く到達できると思っていた?
「総合格闘技を始めた時に、本当は弟と一緒に最初に目標を立てて、去年の大晦日RIZINでベルトを獲るのが目標だったんですけれど、ちょっと押してしまってはいるけれどいい調子できているなと思います」

――そのプランでは世界を見据えている?
「そもそも総合格闘技を始めた時に世界のレベルとか世界の団体を知らなかったので、自分の中で1回RIZINがゴールだったので、これから世界をしっかり考えていきたいと思います

――まだ世界は視野に入っていない?
「やるなら世界一になるという目標があるんですけれど、どういう団体があるとか詳しくないので、しっかりRIZINでベルトを持ってトーナメントも開催されたら守ってチャンピオンになれるように頑張っていきながら、自分の底力を上げて世界と戦えるような力を付けていきたいなって思っています」


 若手を相手に2連敗を喫して、ベルトを失うことになってしまったが、伊澤対策の中で成長を感じた部分もある。「極められる強さはなかったので、そういった部分では成長出来たので、もう一回やりたいですね。今回は試合までに頭を使って練習してきた。練習でも考えながらやることで成長は見えたので、続けていけばもっと強くなれると思いました」と、更なる成長へのきっかけを掴めた様子。

 伊澤は試合後のマイクでアトム級トーナメントの開催をアピールしていた。「悔しさもありますけど、若い力が出てきてることは嬉しくあります。リベンジしたいですね。(GPは)全然やりたい気持ちも強いので、誰とやるかは分からないけど、期間短いですよね。そこは調整していきたい」と仮にGPが開催されるのであれば、短期間での再戦も厭わないとした。浜崎の復活劇に期待したい。

 伊澤星花と浜崎朱加がコメント。


 榊原信行RIZIN CEOは試合後総括で「不覚にも自分も感極まってしまいました。2015年にRIZINとして僕が格闘技界に復活をして人生を懸けてやるとの想いを伝えた時に、高阪が自ら会いに来て『僕にもやらせてくれ』と名乗り出てくれたんですね。それとRIZINの栄えある第1試合目は高阪でしたし、神を信じているわけではないですが、戦いの神がいるとするならば高阪がここまで格闘技と真摯に向き合っていたことを見ていた、それで最後に家族の前で素晴らしいKOを出来たのかなと。もちろん高阪の精進の結果だと思いますが、素晴らしい引退試合、素晴らしいKO勝利、パウンドアウトだったと思います」と、RIZIN旗揚げのエピソードを語った。

 高阪は試合後「もちろん試合でKOで勝てたのは嬉しいんですが、終わっちまうのかって喫持ちの方が強いです」との心境を話し、まだ戦いたい気持ちがあるのかと問われると「いや、それはないです。それはないんですけれど四半世紀くらいに渡ってこういうことをやってきていたので、だから終わっちまうのかっていう。もちろん自分で決めたことなんですけれど、そういう気持ちが。リングに上がる前の練習とかきつい練習をやってこうした方がいい、ああした方がいいというのを積み重ねたりとか、ここが弱いなどうしたら強くなるのかっていうことを今後やる必要がないわけで。自分は一生格闘家でありたいと思っているので、強さを追及していくこは今後もやっていきたいし、それをどうすれば後に残せるのかも重要なのでそういったことにも力を注いでいけたらと思います」と答える。

 対戦した上田については「凄いポテンシャルを持った選手だなと本当に思いました。蹴りもそうだし、動きだったりとか、身のこなしとか、凄いなって思いましたね。どこかで嬉しい気持ちがあったのかもしれないですね、試合中に。ようやく日本人のヘビー級がこうやって扉を開いてくれたかって気持ちがもしかしたらあったのかもしれないし。ただ自分は、試合の時は自分自身が前に出ることと、目の前にいる相手を倒すことしか考えていなかったので、その中でもそういう気持ちがあったような気がします」と、今後に期待をかけ「今後もっともっと鍛えれば、必ず上に上がっていくポテンシャルがあると感じました」と、その素質に太鼓判を押した。

 高阪剛がコメント。良い意味で裏切られました。お疲れ様でした。


 1Rから果敢に前蹴りやハイキックで攻めた上田だが、高坂の右フックを食らい、パウンド5連打でTKO負けを喫した。「完敗でした。MMAの厳しさを教えられた。どん底から1から這い上がっていきます」と負けを素直に認める。

 レジェンドと戦ってみて、足りない部分も明確になった。「技術でしょうね。あとは経験です。空手の時の(技が)決まれば、追い込むという悪い癖がありました。倒しにいきすぎて1発貰ったなと思います。リプレイを見たらそんな感じでした」と、覚えている範囲で試合を振り返る。パウンドを貰った際の記憶ははっきりしないという。 

 初のMMAルールに挑み「奥が深いというか一年もしない経験をしない自分が出れる甘い世界じゃない」とこのリングの厳しさを痛感。今後については「言い訳なしで弱かったから負けた。ここから這い上がるのが自分。負けて負けて最後に勝ってきたので、この敗戦を忘れることなく、脳のケアをして、また一からしっかり這い上がっていくので、よろしくお願いします」と、前向きなコメントを残した。

 上田幹雄がコメント。RIZINもいつの間にかヘビー級が増えてきたので対戦相手には事欠かないでしょう。


「サトシ選手のレベルアップが尋常じゃない。MMAって自由に引き出しがある中でインテリジェンスが問われるスポーツ。考えていることを結果に出して、リング上で実行できる選手は少ない。展開も含めて、MMAの戦うスタイルがある意味変わる可能性すら感じる勝利だった。素晴らしかった」

サトシだったら、ピットブルに勝てそうな気がする。楽勝で勝てるような気がする。見てみたいじゃないですか」

「牛久選手は1回目の(昨年10月に当時王者の斎藤を挑戦者・牛久が下した)時と風格も違う。半年間精進したんだと思います。牛久がベルトを巻く時に、『僕は敵じゃないです』と言った。俺は敵と思ってないよと。押しも押されぬチャンピオンは牛久絢太郎ですので、牛久を誇りに思いますし、この階級を引っ張っていってほしい」

 伊澤について、榊原氏は「次の日本女子格闘技界を引っ張っていく(選手)。SARAMI対(浅倉)カンナの試合とはスピードと迫力も違って見えた。2連続でほぼ完封だと言う結果になった。本当にRIZIN、DEEP JEWELSのチャンピオンとして引っ張っていってほしい」と新たなスターとして、絶賛する。

 また、伊澤が試合後にアピールしていたRIZINスーパーアトム級トーナメント(GP)開催については「(可能性は)十分ある。メンバーは揃うと思う。今年トーナメント実現させていいんじゃないかと思わせられる内容でした。最終調整をして前向きに考えたい」と、22年度の実現は確度の高いものとしている。

 榊原信行CEOが総括。5.5『RIZIN LANDMARK vol.3』の次の大会も早く発表して欲しいです。


 アンケートやってます。




posted by ジーニアス at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | RIZIN | 更新情報をチェックする
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