2021年11月21日

『RIZIN.32』続報まとめ/榊原CEOが大晦日や来年以降の展望に言及

沖縄のトリセツ


『RIZIN.32』速報(2021年11月20日)

 こちらの続報。


 改めて全試合結果。


 榊原信行CEOがコメント。

 まず、注目の那須川天心(TARGET/Cygames)と武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)については、「今日も会場には来ていましたけど、そのことは一切、言葉を交わすこともなく、『じゃあまたな』『はい、じゃあまた』と言って、さわやかにお別れしているので、引き続きノーコメントでお願いします」と含み笑顔で語るにとどまった。

 気になる大晦日のカード発表は、神戸大会後の12月頭に「まとめてカードを発表する」という。19日には、政府が緊急事態宣言下でもワクチン接種や陰性の証明を条件に、イベントの人数制限を撤廃する方針が発表されたばかり。

 榊原CEOは、「カード発表を少し遅らせているのは、スポーツ庁とも話しているなかで、入場規制の緩和がもう間もなくとされるということが影響していて、ようやく昨日、思い切った緩和策が発表されているので、これでキャパ(入場者数)が決まってくる。チケットが全部売れるかはカード次第ですが、それでもその枚数次第によって、売り上げが決まってくるので、おのずとそのバジェット(予算)の中で組めるカードが決まってくるということで、ようやく見えて来たかなというところ。月内にはもう一個、『RIZIN TRIGGER 1st』がありますんで、それが終わって間髪入れずにまとめてカードを発表します。まだチケット券売スケジュールや単価する決められていなかったので、月内に色んな作業を水面化でして、月明けたらドーンと発表できたらいいなと思います」と、感染防止対策を徹底した上での「定員100%」での開催を想定して、カード編成をしたいとした。

 榊原CEOは「ジャパングランプリが決まっていますし、リザーブマッチも考えるとGPで4試合。そして来年に向けた、いずれにしてもこのままコロナが落ち着いていけば、ワールドグランプリにして階級をフェザーなのかフライなのか、グランプリ開催を決めて年間スケジュールを決めていますので、そのワールドGPを見据えたカードも組んでいきます」と大晦日のプランを語る。

「海外選手に関しては、すでにスポーツ庁さんのご協力とご指導、レスリング協会からの絶大な推薦もいただいて、すでにビザの申請も着々と進めているので、昔のコロナ前の頃のように、日本人選手より外国人選手の方が多いというようなことは一気には難しいですけど、1、2人と言わず大量に入国してもらって試合を組む方向で進めています

「結構、試合数は多いと思います。午前と午後の2部制は考えず、オープニングから20試合ほどになるかもしれません。地上波のフジテレビさんでも6時間近い放送をいただけるよう話し合いがされているので、お茶の間に届けられるように、今日の結果を受けて、大晦日のテーマとか方向性は絞り込まれています」という。

 また、今回の沖縄大会の結果も踏まえてのカードも検討されている。「怪我の状況次第」としながらも、主な出場候補選手は、皇治(TEAM ONE)、RENA(SHOOTBOXING/シーザージム)、山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)、“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)、そしてボビー・オロゴン(ぼぴパラチーム)の名前を挙げた。

 また、チケットの完売を受けて、今後は、沖縄アリーナを、東のさいたまスーパーアリーナに並び、“西の聖地”として毎年1回開催したいと話す榊原CEOは、今後の首都圏以外での大会開催について、「来年は『RIZIN TRIGGER』シリーズを地方都市で開催するので、格闘技熱の盛んな、熱い地域には行きたいですし、北海道、新潟、仙台、広島、熊本や鹿児島とかも候補に挙がっています。色んな地域のアリーナを調整しています」と地方シリーズについても語っている。

 大晦日は20試合ですか…自分の体力・気力が持つのか心配です。外国人選手はかなり出場しそう。『RIZIN.32』出場組からも数名は出場するとは思ってましたが、RENAと山本美憂はさすがに厳しいのでは。皇治も祖根に大苦戦してましたし、無理しなくていいでしょう。でもシバター戦ならいいんですかね?


 RENAは試合でカットした右目上部を覆い、顔を腫らして試合後インタビューに応じた。過去、ここまで顔を腫らし、傷口を縫った経験はないという。「山本美憂さんと沖縄で戦って、傷が残ってもいい思い出にもなると思います。勝てたし良かったです」とその意味でも思い入れの深い試合となった。

 勝負の決め手となったヒザ蹴りに関しては「体が勝手に動いた感覚に近いです。感覚的に練習で偶然に顔に当たったことがあって、グジャっという感覚があった。それが全身に伝わって、これは終わったなと思いました。私の中で衝撃が走りました」と振り返る。相当な手応えがあったようだ。

 対戦した山本は、今後について「休んで考えます」としながらも、現役続行をほのめかす発言を残している。「私も勝ててハッピー、美憂さんも辞めないでハッピーみたいな。美憂さんの試合が好きなのでもっと試合が見れるので嬉しいです」という。

 下から三角絞めとアームバーを仕掛けたのも良かったですね。引退延期は正解でしょう。


 そんなバカサバイバーがもっとも熱くなったのが、1年2か月ぶりの復帰戦で山本美憂にKO勝ちしたRENAについてだ。まずは「やっぱりこういう星を持った選手なんだと思ったよね。純粋に、ファンとしてRENAを支えている関係者に感謝ですよ」と勝利を絶賛し、こう続けた。

「言い方は悪いけど、これで〝辞められなかった選手〟になったわけ。今までは『いつでも辞められる』って思ってリングに上がっていたと思うんだよ。ところが、辞められなかった。実は俺たちにとって、リングに上がって戦うことが一番楽だからなんですよ。好きなことをできて、好きなことを言えて、金までもらえるから。RENAも、もう一般人にはなれない〝ダメ人間〟のスタートを切ったって言うことですよ

 その口調からは〝こちら側へようこそ〟と言わんばかりの思いが伝わってくる。「〝ダメ人間〟として生きる覚悟を決めたRENAがここからどんなものを見せてくれるか、楽しみでしかない。一応言っとくけど、俺は今でも『いつでも辞められる』って思ってるから。自分のことを客観視できてない? 当たり前だろ。それができたらそもそも警察官になんてなってないから」と話した。この人は、なぜ素直に他人をほめられないのか…。

 青木独特のエール…ということなのでしょう。


 試合後インタビューでは「悔しいです」と悔しさを滲ませた。今は亡き山本“KID”徳郁さんに勝利を届けたい思いもあった。

「2Rは(自身の)パンチが当たってタックルも決まっていた。1Rよりリズムは取れていたが、集中してどんなタイミングで攻めるのかを見ていなかったのが大きな原因」と話す。序盤は、作戦通りに試合を組み立てることが出来ていたが、ヒザ蹴り一撃で明暗が分かれてしまった。

 今後に関しては「私は負けても落ち込まないで、次を考えたりする。そういう自分がいることはまだまだ伸びしろはあると思っている」とコメント。次戦の可能性に関して具体的には語らなかったが、今後の戦いに期待したい。

 オープニング映像でもこの試合の煽りVでもKIDさんの映像が多用されていただけに、何とも言えない気分になりました。


「俺はいつでも言ってるじゃないですか、盛り上がる試合をしたいと。ただ、俺がなぜシバターとの試合に乗り気じゃないかと言うと筋が通ってないんですよね、男として。階級が下のヤツに喧嘩を売って、自分と同階級のボビーとかからは逃げて、20kgも下のヤツに喧嘩を売って自分のルールでやってくれって。これが認められるんやったらスポーツでも何でもないじゃないですか。男らしくも何ともないですし。だから俺は乗り気になれないだけで、ファイターとしても認めてもないですし。

 ただ1年間、去年からかなずっと煽りに煽られて、自分のことを煽られるならまだしも自分が尊敬する魔裟斗さんのことも言っていたので、こいつはもう喧嘩かなと俺は思ってますけれど。まあ、今はトレーナー陣がすげえ反対しているので。俺自身はやる気ですけれどね。うんともすんとも言わずリングに上がってこいと俺は思っていますけれど。まあまあ、相手は誰でもいいです。とりあえず盛り上がれば。皆さんは知っていると思いますけれど、俺は誰とでもやってきたので」

 皇治は他にも大雅、YA-MANも挑発しています。シバターがボビーとの対戦を避けたのは正解でしょう。55歳でもまだまだ強かったですし。


「皇治選手に関してはシバター、大雅、YA-MANなど怪我がなければ大晦日に向けてそのカードを組み上げていきたい」と大晦日へ向けて、榊原氏自身も動いていく構えだ。

 記者から皇治vsシバターの可能性について問われると「シバターの参戦の交渉はこれからですが、シバターが出てくると仮定すると、どんなルールでやるのかという部分もあるし、体重も相当違う。実行する上でのすり合わせは大変だと思う。まずは面白いと思いますので、シバター選手、皇治選手と話してみて、まあ組めれば面白いなと思います」とマッチメイクへ向けて調整する方向性を口にした。

 榊原CEOも前向きです。


 試合では下になることが多かったボビー。「変なパワーを使って疲れるよりも、ある程度パワーを貯めていこうと思って」と真顔で答えるも「プロみたいにしゃべってんな」とセルフつっこみ。

 フィニッシュのチョークについては「俺いつからチョーク取れるようになったのか、あれチョークっていうの」と、とぼけつつ「とりあえず野生の勘で動いてみました。下になっても終わらなかったから、上になればもしかして勝てるという自信がついてきた」とグラウンドで上になることを意識したと言う。
 そして「(技が)かかってるなと感じた時、もうちょっと振り絞った」と本能で戦い終わらせたと語った。

 今後の格闘技への展望については「本当に今回はミソジ(禊)の旅だったから。その一環で立ち寄ったのが、RIZINの舞台だったので」と今回限りの参戦だったことを匂わせる。「今後はこれから僕の得意分野として、指相撲に戻りたいと思っています。指相撲の世界でチャンピオンと思ってるから」と笑いを取った後「本当に何も考えてない」と白紙状態のようだ。

 大晦日参戦についても「何も望んでない。理由がなければ、格闘技やるタイプではないから」と考えていないとのこと。今回は「立ち寄ったからには、当然爪あとは残さなければいけない方針なので。男のプライドだけかけてやってきた感じ」と満足気だ。

 野生の勘とか本能とかとぼけていますが、本当はGRABAKAでかなり練習してそう。大晦日も今は否定してますけど、出るんでしょうね。


 ストーリー性も内容も良かったですし、RENA vs. 山本美憂に並ぶベストバウトだったと思います。





 その他『RIZIN.32』情報。




posted by ジーニアス at 23:55| Comment(11) | RIZIN | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
以前なら2軍以下の試合でRIZIN名乗るのやめろ
下部団体ですらメイン取れないカードで高額チケット売るのやめろ
ロートル、非格闘技選手、芸能人の試合やめろ
やってることはアベマとか俺に勝てば1000万とかと実質同じこと

恥を知れ榊原
Posted by 戦闘雲 at 2021年11月22日 03:24
今はマイナー選手、芸能人とか出して大会やらないとライジン潰れるよ。
去年クラウドファンディングやってたくらいなんだから…

Posted by ひ at 2021年11月22日 12:19
>ひ

マイナー選手や芸能人でもたせるなんかモルヒネみたいなもんだろ

それでないともたない団体に存在価値なんかあるのか



残すのが目的になったら本末転倒、目的と手段がいれかわってる


コロナは榊原のいい隠れ蓑になってるのよ
コロナがなくてもRIZINはジリ貧になってた
それをコロナのせいにして、みなさん助けてください、とかクラファンとかヘチマとか


もうこうなったらスコットコーカーのケツなめてベラトールジャパンになればいいんだよ

そしていい選手全部上納しな

それなら存在価値がある
でも堀口以外にいけそうなやつもいないからそれも無理か、、
Posted by 戦闘雲 at 2021年11月22日 14:11
天心と武尊を主役にしてK-1MAXを再現するしか日本の格闘技を復活させる術はないと思うんだけどなー

Posted by ボボ at 2021年11月22日 19:03
なんか榊原さんはプロモーターとしては20世紀でとまってる感じがしますね。

Posted by そうえん at 2021年11月23日 00:49
〉戦闘雲さん
いつの年のRIZINと比べているのでしょうか?
今年は緊急事態宣言が開けた後半に大会を集中し過ぎたせいで、主力選手がバラけてしまったのは否めません。
ただコロナ禍前も、あなたの言うロートル、非格闘技選手、マイナー選手は結構な割合で出てきました。
Posted by ゴードン at 2021年11月23日 07:41
怒りの感情が湧くという事は期待しているという現れなんでしょうね
言い方悪いけど自分はRIZINてこういうもんでしょと思っちゃってるし
無い袖は振れないんだから仕方ないとしか思えない
Posted by oz at 2021年11月23日 14:27
>戦闘雲
恥を知れ。自らのコメントに。
コロナ前のRIZINは、大晦日もたまアリチケット完売したりもして、絶好調モード突入寸前だったのもしらないのか?
大会の軸と回数をコロナ禍でも増やして、PPV含め起爆剤にもなりかけてる。
そもそも、日本にRIZIN以上の格闘技団体あるか? 貶す前に業界を見てみろよな。

"木を見て森を見ず、街を見て国を見ず。"
それが、戦闘雲という奴だなw
Posted by アンチfightclub at 2021年11月24日 07:25
いつの時代もクソもRIZINはRIZIN、ずっとRIZIN、ずっと榊原
経営センスないやつがしきってるかぎり先は見えてる

選手が気づいて離れだしたらもう衰退は加速する一方だぞ


CF苦しいのはわかるがさらにクソカードばらまいてお金ちょうだいというのもファンを舐めすぎてる

袖を振るのが仕事、袖を振って金をもらうのが本来の姿なのにその袖が振れないなら舞台から降りろって当然なんじゃないのか

RIZINがトップだからRIZINを残すとか本末転倒も甚だしい


そもそもトップのカード組めてないだろ


トップだったらトップのカード組め
できないならやめろ
2軍級以下のカードにロートルや芸能人の試合を少し混ぜて素人から金巻き上げる愚行がいつまで続くというのか

俺が言いたいのはそれだけだ

これ以上醜態を晒すのはやめろ
バンタムトーナメント終わったらもうお役御免が妥当
Posted by 戦闘雲 at 2021年11月24日 13:12
榊原さんも経歴下のやつに言われたくないやろな
Posted by あ at 2021年11月25日 08:16
〉戦闘雲さん
〉以前なら2軍以下の試合でRIZIN名乗るのやめろ

名乗るのやめろと仰ってるってことは貴方にとって名乗っても良い頃のRIZINがあったって事ですよね?
ただ、
〉いつの時代もクソもRIZINはRIZIN、ずっとRIZIN
と言っちゃってるってことは、名乗って良いRIZINは数ある大会の中でもごく一部なのでは?
と言うことは貴方の認めてないRIZINの方が多数を占めるのが平常運転のRIZINなので、ozさんみたいに割り切るか、
それが嫌ならRIZIN自体を観なければ良いのでは?
Posted by ゴードン at 2021年11月25日 19:26
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