2020年06月24日

ホルヘ・マスヴィダル「UFCは収入を選手に還元していない」「他のメジャースポーツのように半分程度まで引き上げるべきだ」



7.11『UFC 251』でカマル・ウスマン vs. ギルバート・バーンズ、アレック・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ2、ピョートル・ヤン vs. ジョゼ・アルドの3大タイトルマッチ(2020年06月10日)

 こちらの続報。
 
Jorge Masvidal: Kamaru Usman is highballing the UFC, but Nate Diaz is ready to fight(MMAJunkie)

 『UFC 251』でカマル・ウスマン vs. ギルバート・バーンズのウェルター級タイトルマッチが決定する前のことですが、ホルヘ・マスヴィダルが以下のコメントをしていました。

「カマルは正気じゃない金額を要求してきた。彼は2019年のPPVでワースト記録を出している。一方俺はベスト記録を出している。だから彼はここぞとばかりに大金を要求してきたが、UFCにノーと言われた」

「ネイト・ディアスは俺との再戦に問題を抱えているとは思わない。ネイトはやる気があると思う」


Jorge Masvidal vents UFC frustrations: 'If I'm not worth it let me go'(MMAJunkie)

 その後、マスヴィダルはツイッターで以下のコメント。

「俺に価値が無いのなら外に出してくれ」

「なんで俺の半分の数字しか持ってないヤツと戦わなければいけないんだ?」

「パンデミックのことを言うのは無しだぜ。株式市場も最高の上げ幅を記録しているしな。島(ファイトアイランド)を購入しているくらいだ。俺たちをからかうのをやめろ。ファンも目を覚ましている」
 
 結局、カマル・ウスマン vs. ホルヘ・マスヴィダルは組まれることはありませんでした。

Dana White responds to Jorge Masvidal: 'I think everybody wants more money'(MMAJunkie)

 これに対しデイナ・ホワイトは以下のコメント。

「誰だってもっとお金が欲しいと思ってる。どのスポーツに限らず選手はみんなもっとお金が欲しいと思ってる。何億回も言うが、私は島を購入していない。我々は島を購入していない」

「ファイトアイランドで大会を開催するのはヨーロッパや世界中の選手に仕事をして稼いでもらうためだ。多くの人たちがイライラしてるし混乱していると思う。今はそういう状況だ」

「戦いたくないのなら、その必要はない。ホルヘ・マスヴィダルであってもジョン・ジョーンズであってもそれは同じだ。パンデミックのせいにする必要はない。みんな個人事業主だ。NFLとは違う。好きにすればいいし、好きなことを言えばいい」

「こっちは試合をして欲しいと頼んでいるわけじゃない。契約で年間3試合することになってるからオファーをしているまでだ。断ったり受けなかったりすることはできる」

 これに対しホルヘ・マスヴィダルがツイッターで以下のコメント。

「俺たちと他のリーグを比較するのなら、他のリーグのように収入の半分が選手に支払われるようになることを願っているよ。こっちは12%から18%にアップする交渉をしているようなもんじゃないか? 随分低い交渉だよ」

「俺たちは会場で販売されるホットドッグの料金やケージに描かれているロゴから金を貰ってたわけじゃない。チケット販売から支払われてきたわけじゃない。生活のために顔にパンチを浴びてきたし、パンデミックとは無関係だ」


Jorge Masvidal questions UFC's revenue share with fighters: 'A lot of things just don't add up'(MMAJunkie)

 さらにホルヘ・マスヴィダルは以下のコメントもしています。

「基本的に俺はもっと金をよこせと言ってるわけじゃない。収入に見合った分け前をよこせと言っている。俺は多くの疑問を持ってるし、NBA、NHL、MLBなんかは50%ぐらいが選手に還元されていると思う。NFLは47%だったと思う。一方で俺たちは18%ぐらいだ。そこで疑問が出てくる。ケージを設置するのにそんなに経費がかかるのか? どういうことだ?」

「30%に上げただけでも大半の選手は幸せになれるだろう。だがそれにすら届いていない。20%以下だ。そこに疑問を持ってるし、これに対する回答が欲しい」

「次の試合については昨年末から話し合っている。いろんなアイデアがあったが、俺は全てにイエスと言ってきた。誰とでもやると言ってきた。だが今は彼らにその気がない。タイトルマッチだというのに前回(『UFC 244』のネイト・ディアス戦)よりも少ない金額でやれと言われても納得できるわけがないだろ」


posted by ジーニアス at 03:45| Comment(22) | UFC | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かにメジャースポーツより少ないスタッフで運営できるであろうufcがそんなに低い分配率だとしたら不満も出るわな。

独占市場だから企業が強いんだな。かつてのWWE,WCWの関係のようにライバル関係があれば選手はハッピーになれるだろうな。

でもそうなればUFCチャンプ=世界最強の保証が崩れるし選手がバラけてビッグマッチも組みにくくなる。ファンからしたら良いことないんだよな。
mmaを楽しみたいだけの勝手なファンとしてはufc1強状態は大歓迎だ。
不満が出ない額を払うなり説得するなりして上手くやってほしい。
Posted by もこ at 2020年06月24日 07:49
UFCの選手への支払いが妥当だとは思わないですが、マスヴィタるの言っている他のスポーツの選手への還元率は間違っています。
他のスポーツもそこまで選手に還元してません。

例えば、NFLの収入は年間150億ドルに対して、
選手の年棒総額は理論値上限(※)でも35.2億ドルに過ぎず、25%にも満たないです。

※サラリーキャップ(チームごとの総年棒上限)が1.2億ドルで、
 チーム数は32なので、
 理論上の上限は1.2億×32=35.2億ドル
 F1とかサッカーでも同じですが、
 上限まで使っているのは優勝を争うような一部のチームだけで、
 他チームは上限まで使っていない事を考えると、
 実際の選手年棒総額はもっと少ないはず。
 
Posted by q at 2020年06月24日 10:51
独占市場ではないような?
んな事言ったらNBA.NHL.MLBはどうなるのよ。

個人スポーツなのに、団体スポーツみたいな枠組みに入ってるから難しいんだろうな。
テニスやボクシングとも違うし、
Posted by リーバイス at 2020年06月24日 11:05
選手への配分の%を変えられないならせめてチャンプは30%貰えるみたいな契約に変えればいいのに
また公式にランキングを作ってそれに応じて%を変えればいい
Posted by ライン at 2020年06月24日 11:32
まあマクレガーもJJもマスビも今はいた方がいいが いなくてもUFCは回っていくし新たなスターも誕生していくしな
マスビは名誉やベルトより金が重要なのね
別にそれでもいいんだけど
Posted by 素人 at 2020年06月24日 12:40
タイトルマッチで給料下がるのは受け入れられないわな
ダナはマクレガーとBMFタイトル争わせてマスビに稼がせてやれ
Posted by shell at 2020年06月24日 14:19
こんなこと言ってるけどUFC以上のファイトマネーが出せる団体がないんだよな
ファンからしてもマスヴィダルが別団体に移ったところでUFCをメインで観ることにかわりないし
Posted by あ at 2020年06月24日 15:59
100万すらもらえないと言ってるのもいたしメジャー団体でUFCの給料の安さは異常だろ。タイトルマッチ出れてようやく1000万くらいだろたしか
Posted by あ at 2020年06月24日 17:13
MMA人気がこの先どうなるか分からないし、バブルが弾ける事を危惧するのは分かるが…どちらにしてももっと選手には還元されてもいいとは思いますよ。
夢のある舞台なら選手が集まるし、目指す人も増えて人材が潤うしね。
Posted by ハン at 2020年06月24日 18:25
このブログの前の記事にも取り上げられてましたけど、
forbesの2020年の最も稼いだアスリートランキングを見たところ、
コナーマクレガーは1試合だけでUFCから3200万ドル受け取ってますし、スポンサーマネーも合わせると4800万ドル稼いでいるんですよね。

基本的に、UFCを稼がせる選手に多く払う方式には賛成です。強くても盛り上がらない試合に金を出さないのは異論ないです。

ただ、PPVボーナスで大稼ぎする一握りのトップだけが儲かって、それ以外のファイトマネーだけが収入の選手は最高でも数十万ドルというのはさすがにいかがなものかとおもいます。

特に気になるのが2点あって、
一つは最低保証額1万2000ドルという額。これだとフルタイムでMMAというわけにはいかず、他の仕事もしなくちゃいけない状況だと思います。
せめて格闘技だけで食っていける額にしてあげてほしいです。

もう一つが、盛り上がる試合をして人気があるのにチャンプになれないからPPVボーナスもらう契約がないタイプ(カウボーイとかジョーろーぞんとか)。
彼らは売れないチャンプよりも報酬をもらうべきだと思います。
Posted by q at 2020年06月24日 20:07
ちなみに、UFCが選手に払う額は総収入の20%ほどという記事がありました。
https://www.bloodyelbow.com/2019/9/9/20851990/what-we-now-know-about-the-ufc-finances

また、上の記事で、2015年時点のEBITDA(税引き前の純利益)が収入の30%にも及んでいたようですので、もう少し選手への還元してもいいのではないでしょうか?
(2016年以降のEBITDAは記載されてないので、利益が縮減している可能性は否定できませんが。。)
Posted by q at 2020年06月24日 20:15
>あ さん

今はUFCのファイトマネー最低額が1万2000ドルなので、100万円稼げないということはないはずです。

5,6年前までは最低額8000ドルだったので、その頃のお話かと。
Posted by q at 2020年06月24日 20:18
あと、すいません。

2020年06月24日 10:51にしたコメントに誤りがありました。

NFLの年棒の理論上の上限は
1.2億×32=38.4億ドル
でした。

Posted by q at 2020年06月24日 20:37
>リーバイス

独占市場は言葉が正確じゃなかったかもな?
まぁ俺が言いたいのは選手に「別の選択肢」が無い状態ってことだ。UFCに不満でUFCが不当に給与を抑えていると感じていても他よりはマシだから留まるしかない。

MLBやNBAは一つのリーグ(独占?)かもしれないがチームが複数ある。実力があるのに給与が低ければ他から良いオファーが来て「移籍」出来るからな。チームも給与を不当に低く抑えることはできない。

だがUFCは一強で一つのリーグ、一つのチームだからそれが出来るんだなー!
ベラトールがちょいちょい中堅持ってくけどチャンピオンクラスを引っこ抜くほどの資金はねぇしな
Posted by もこ at 2020年06月24日 20:59
100万すらもらえないと言ってるのもいたしメジャー団体でUFCの給料の安さは異常だろ。タイトルマッチ出れてようやく1000万くらいだろたしか

2020/06/24 17:13


今は最低でも120万だけどね
タイトル戦になると基本給が1000万くらいの選手もいるがあくまで基本給なので実際には1000万以上稼いでるよ
Posted by パ- at 2020年06月24日 21:09
>q

参考になりますねぇ!
Posted by もこ at 2020年06月24日 21:14
体張ってる選手を悪く言いたくはないが、長く続けようとしてるし選手以外にもスタッフや施設やケア色々考えたら大盤振る舞いできんのわかるだろうに
メジャーだって一部のプロは大金持ちだけど二部や三部はカツカツだし、オリンピック競技のメダリストだって兼業とスポンサーや互助会に食わせてもらってるのばかりだしな
つか未だにギャラで食うって考えがあって怖いわ、殴り合いに金出してもらえるスポンサー取って来いよ、取れないなら魅力がないって事で出諦めるか素直に出ていけばいい
Posted by サルマン at 2020年06月24日 21:20
ホントに格闘技ファン?ってくらい辛辣な意見ばっかですごいなぁ
Posted by そうえん at 2020年06月25日 04:08
自分でスポンサー取って来いって言うけどリーボックのせいで一番稼ぎやすいファイトウェアのスポンサーが取れないんだよなあ
Posted by nn at 2020年06月25日 09:45
ファイトウェアのスポンサー料なんて知れてるでしょうし、マスビダルはそんなレベルの話はしてないんじゃないですか?

マクレガーはフォーブスの長者番付で、スポンサー料でも1年16億円くらいらしいですが
Posted by DA at 2020年06月25日 13:43
ノゲイラはフォルクスワーゲンが永久スポンサーで毎月5000万、弟がバットバーイで300万貰ってるってほんとかいな!?信じられん
Posted by チカーノ井上 at 2020年06月26日 07:45
マイアに負け
あの膝だけの選手だけの癖に
何か勘違いしてるな
ネイトは人気あるから金額が高くなっただけで
ヌルマゴのように防衛記録を作ったり
マクレガー並みの人気を得てから言え
Posted by ハゲ at 2020年06月27日 13:02
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