結果に対する解釈を変えるために、人生は頑張り続けなければならないもの。しかし、誰もがその原動力を保ち続けられるわけではないだろう。やることなすことがうまくいかず、時には炎上し、猛烈な批判に晒されることだってあるかもしれない。そこで追い詰められ過ぎると、人は心身を病んだり、自暴自棄に陥ってしまったりする。
だからこそ、自己肯定感の養成は大切で、僕の場合は自分がとにかく必死に努力を積んできた自負があるからこそ、「ここまでやったんだから、結果がどうなると知らねえよ」と思える境地に達した節がある。開き直りと言ってもいいだろう。試合という作品を全身全霊を賭して創り上げたのだから、あとはもうどうにでもしてくれ、という思いである。
僕がこの境地に達したのは、“何もないヤツは強い”ということを、体験的に理解しているからかもしれない。
かつて格闘技シーンが不況に喘いでいた頃、試合を終えてもファイトマネーが支払われなかったことが何度もあった。具体的にはDREAMに出場していた時期の終盤、2010年前後の頃である。
お金がもらえなければこちらも困ってしまうから、興行主催者に何度も催促をしに行くことになる。すると最初のうちは、「申し訳ない」「近いうちにどうにかするから」と低姿勢に対応されていたものが、最後のほうは「払ってくださいよ」とお願いするこちらに対し、「こっちもお金がないんだよ」「払いたくても払えないんだ!」と立場が逆転。見事な開き直りぶりに、なすすべもなく引き返さざるを得ないことがたびたびあった。
こうなると、ないものを無理やり引っ剥がすことはできないから、こちらも打つ手はない。だから「せめて1万円でも2万円でも」と、一部だけでもいいから払ってほしいと言うと、「1万円か……。しょうがねえな、ほら」となけなしの札を手渡されたりする。
この時、僕は憤慨や呆れを通り越して痛感したものだ。「何も持ってないヤツって、もしかすると最強なんじゃないか――」と。
そう考えると、お金でも立場でも、すべてを失うことなどたいして恐れる必要はないのかもしれない。
2020年02月05日
青木真也がDREAM末期のファイトマネー未払いについてコメント
ファイトマネー未払いの格闘技団体がまさかの逆ギレ!何も持たない者の「開き直り」の戦術【連載】青木真也の物語の作り方〜ライフ・イズ・コンテンツ(3) (FINDERS)
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1+1を2にすべき世界で実効支配されたときはどのような気持ちになるのか
だからこそこの文章をしっかり読むべきだ
二度と繰り返してはいけないのだから
よほどの覚悟をもって臨まないと簡単に歴史は繰り返されてしまうのだから
ファイトマネーの未払いは同情する。
のちにRIZINに上がったってことは、解決済なんだろうけど。
小銭稼ぎしてるのね。ちょっとは取り返せたのかね。
んで共通してんのは払う義務を果たさない方が、よくある社会の厳しさとでも言いたげに横柄だって。
30半ばでみんな気付く事に青木君も気付いて何よりですよ
あーふつうのガキだなあ…とおじさんほっこり
話も生々しくて未払い相次いでたみたいだから事実なんだろうけど、あんまりだな。
これだから格闘技ビジネスは全く信用できない。
今になってなぜこんな昔話を蒸し返すのか謎だが語り手が語り手なだけに話半分で聞く必要がありそうだ。
ファイトマネー未払い被害を受けたDREAM選手たちに、青木並のコネ(ゴネ)力と日本語力があれば事態は好転したかもしれない、と思えば思うほど皮肉な話ではある。
今のRIZINスタッフは当時DREAMの未払いでK-1谷川さん達に怒ってたし。だからRIZINは関係ないかと。
そこでも未払いか
確かにあの頃のFEGは未払い連発しまくってたはず。
DREAMの選手もK-1の選手もファイトマネーが貰えてないと嘆いていた選手が多発していた。
青木もその内の一人なんだろうね。
RIZINはそもそも榊原がトップで、榊原はDREAM運営には一切タッチしていないのでこの件は無関係だろう。
榊原は金が無くなって来たらPRIDEをUFCに売り捌く事で、損切りが出来た。
谷川は手を引くタイミングを見誤った。
自転車操業になり、首が回らなくなった。
まあ見てる側がやいやい言っても仕方ない問題だと思いますけどね、細かい内情はどうせわかんないもん
もちろん命がけで戦ってる選手にはちゃんと払ってあげて欲しいとは思いますが
元DSE専務加藤氏&笹原氏の会社と選手契約していた旧PRIDE系の選手に分かれていたはず。
DREAM運営をFEGから請け負っていた笹原氏のリアルエンターテインメントはFEGの経営難で途中からリアルへの支払が滞っていたため、青木ら旧PRIDE系のファイトマネー支払いにも影響していたんでしょうね。
DREAMの末期あたりはFEGからの資金があてにできないので、主催がFEGからリアルに変更になり自前の資金で大会を開催していました。2012年にはリアルからイベントの外注を請け負っていた元DSE専務加藤氏の会社であるネイションがDREAMの商標を取得しています。
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52306700.html