2020年02月05日

青木真也がDREAM末期のファイトマネー未払いについてコメント

ファイトマネー未払いの格闘技団体がまさかの逆ギレ!何も持たない者の「開き直り」の戦術【連載】青木真也の物語の作り方〜ライフ・イズ・コンテンツ(3) (FINDERS)
 結果に対する解釈を変えるために、人生は頑張り続けなければならないもの。しかし、誰もがその原動力を保ち続けられるわけではないだろう。やることなすことがうまくいかず、時には炎上し、猛烈な批判に晒されることだってあるかもしれない。そこで追い詰められ過ぎると、人は心身を病んだり、自暴自棄に陥ってしまったりする。

 だからこそ、自己肯定感の養成は大切で、僕の場合は自分がとにかく必死に努力を積んできた自負があるからこそ、「ここまでやったんだから、結果がどうなると知らねえよ」と思える境地に達した節がある。開き直りと言ってもいいだろう。試合という作品を全身全霊を賭して創り上げたのだから、あとはもうどうにでもしてくれ、という思いである。

 僕がこの境地に達したのは、“何もないヤツは強い”ということを、体験的に理解しているからかもしれない。

 かつて格闘技シーンが不況に喘いでいた頃、試合を終えてもファイトマネーが支払われなかったことが何度もあった。具体的にはDREAMに出場していた時期の終盤、2010年前後の頃である。

 お金がもらえなければこちらも困ってしまうから、興行主催者に何度も催促をしに行くことになる。すると最初のうちは、「申し訳ない」「近いうちにどうにかするから」と低姿勢に対応されていたものが、最後のほうは「払ってくださいよ」とお願いするこちらに対し、「こっちもお金がないんだよ」「払いたくても払えないんだ!」と立場が逆転。見事な開き直りぶりに、なすすべもなく引き返さざるを得ないことがたびたびあった。

 こうなると、ないものを無理やり引っ剥がすことはできないから、こちらも打つ手はない。だから「せめて1万円でも2万円でも」と、一部だけでもいいから払ってほしいと言うと、「1万円か……。しょうがねえな、ほら」となけなしの札を手渡されたりする。

 この時、僕は憤慨や呆れを通り越して痛感したものだ。「何も持ってないヤツって、もしかすると最強なんじゃないか――」と。

 そう考えると、お金でも立場でも、すべてを失うことなどたいして恐れる必要はないのかもしれない。




posted by ジーニアス at 11:42| Comment(18) | DREAM | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1+1が2にならない世界で命をかけている人が
1+1を2にすべき世界で実効支配されたときはどのような気持ちになるのか

だからこそこの文章をしっかり読むべきだ

二度と繰り返してはいけないのだから
よほどの覚悟をもって臨まないと簡単に歴史は繰り返されてしまうのだから
Posted by 戦闘雲 at 2020年02月05日 12:36
未払いのくせにdreamスタッフは青木のことを無視してたのか
Posted by kk at 2020年02月05日 13:48
未だにDREAMの暴露やRIZINネタで小銭稼いでいる青木を軽蔑はしているが、
ファイトマネーの未払いは同情する。
のちにRIZINに上がったってことは、解決済なんだろうけど。
Posted by 000 at 2020年02月05日 13:58
それもあってnoteでRIZIN記事せこせこ書いて、
小銭稼ぎしてるのね。ちょっとは取り返せたのかね。
Posted by コミカル団体 at 2020年02月05日 15:08
賃金未払いってのは色んな業界でままあることってよく聞くなあ。
んで共通してんのは払う義務を果たさない方が、よくある社会の厳しさとでも言いたげに横柄だって。
Posted by ダダダ at 2020年02月05日 15:36
世の誰でも経験してる事なのでそんな大袈裟に有り難がらんでも
30半ばでみんな気付く事に青木君も気付いて何よりですよ
あーふつうのガキだなあ…とおじさんほっこり
Posted by あ at 2020年02月05日 15:43
業界を成熟させるためには実際に体験した選手から漏れる事実と結果はしっかりと受け止めるべきだけど、こういう文章の中では幾分のやり取りを省略簡略化してバイアス掛かったものになってる可能性が大きいから、読む側は感情論の部分は別で考えてほしいと思うな
Posted by とく at 2020年02月05日 16:58
青木のこと好きじゃないけど、この話が事実なら酷すぎると思うし、同情するわ。
話も生々しくて未払い相次いでたみたいだから事実なんだろうけど、あんまりだな。
これだから格闘技ビジネスは全く信用できない。
Posted by ルーク・ワイドマン at 2020年02月05日 19:09
昔PRIDEの光と影みたいなの書いてた人がいたなぁ。根の部分は似てるのかもね。
Posted by あいす at 2020年02月05日 19:40
日本人だと宮田とKIDはかなりの未払い被害受けたらしいが青木は食いはぐれはしなかったファイターだろう。FEGが財政難の時期にやった自演戦のギャラを試合十日後とかかなり早い時期に青木が満額受け取ってたのはTwitterのやり取りではっきり覚えてる。

今になってなぜこんな昔話を蒸し返すのか謎だが語り手が語り手なだけに話半分で聞く必要がありそうだ。
Posted by nos at 2020年02月05日 19:49
未払い自体はあっただろうなぁ、と思うが、まぁ青木の言うことだから
Posted by 名古屋 at 2020年02月05日 20:27
なけなしの1万円くれたのは誰?笹原さんか谷川?
Posted by GO at 2020年02月05日 22:01
ジャカレ、カルバン、アルバレスをはじめとする多くのDREAM外人勢がSNSで谷川&FEGにファイトマネー未払いを直談判するもスルーされ続けた裏で、青木は2010年大晦日の試合直後「試合したらファイトマネーをすぐ受けたりたいと思う」とのSNSでの鶴の一声で、いの一番にファイトマネー受け取ったんだっけ。
ファイトマネー未払い被害を受けたDREAM選手たちに、青木並のコネ(ゴネ)力と日本語力があれば事態は好転したかもしれない、と思えば思うほど皮肉な話ではある。
Posted by LDH at 2020年02月05日 22:41
DREAMの未払いって当時のK-1運営の人たちだけらしいのでそっちの話だと思いますよ。
今のRIZINスタッフは当時DREAMの未払いでK-1谷川さん達に怒ってたし。だからRIZINは関係ないかと。
Posted by t at 2020年02月06日 01:24
青木はFEGじゃなく、dreamの会社と契約してた筈
そこでも未払いか
Posted by kk at 2020年02月06日 12:36
DREAMの運営ってFEGでしょ。
確かにあの頃のFEGは未払い連発しまくってたはず。
DREAMの選手もK-1の選手もファイトマネーが貰えてないと嘆いていた選手が多発していた。
青木もその内の一人なんだろうね。
RIZINはそもそも榊原がトップで、榊原はDREAM運営には一切タッチしていないのでこの件は無関係だろう。
榊原は金が無くなって来たらPRIDEをUFCに売り捌く事で、損切りが出来た。
谷川は手を引くタイミングを見誤った。
自転車操業になり、首が回らなくなった。
Posted by あ at 2020年02月06日 12:37
JZとかのちに谷川さんの巌流島出たりしてたからなあ、よくわからん
まあ見てる側がやいやい言っても仕方ない問題だと思いますけどね、細かい内情はどうせわかんないもん
もちろん命がけで戦ってる選手にはちゃんと払ってあげて欲しいとは思いますが
Posted by コー at 2020年02月06日 23:30
DREAMはFEGが選手契約していたHERO'S系の選手と
元DSE専務加藤氏&笹原氏の会社と選手契約していた旧PRIDE系の選手に分かれていたはず。

DREAM運営をFEGから請け負っていた笹原氏のリアルエンターテインメントはFEGの経営難で途中からリアルへの支払が滞っていたため、青木ら旧PRIDE系のファイトマネー支払いにも影響していたんでしょうね。


DREAMの末期あたりはFEGからの資金があてにできないので、主催がFEGからリアルに変更になり自前の資金で大会を開催していました。2012年にはリアルからイベントの外注を請け負っていた元DSE専務加藤氏の会社であるネイションがDREAMの商標を取得しています。

http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/52306700.html
Posted by みちん at 2020年02月07日 07:50
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