大晦日、RIZINとメイウェザー! 巌流島はどこに向かうべきか?(巌流島)
谷川貞治巌流島イベントプロデューサーがコラムでこんなことを書かれています。
そんな時、たまたまRIZINの榊原信行社長(私はバラさんと呼んでいる)から、「大晦日になにか話題になるネタはないか」という相談が受けました。私とバラさんとの付き合いは、かれこれ20年以上になります。最初の出会いは、バラさんが東海テレビ事業の社員だった頃で、K-1が名古屋に進出する際、東海テレビのプロデューサーとして現場を仕切ってくれたのが、バラさんでした。
榊原さんがPRIDEの代表に就任して以降はK-1との引き抜き合戦もあり関係が悪化した時期もありましたが、現在は修復しているとのこと。最近も巌流島の選手がRIZINに上がったりしてますしね。
バラさんからそんな話を持ちかけられたちょうど同じ時期に、私はフロイド・メイウェザー jrを日本でマネージメントする若いグループから「何とかメイウェザーに日本で試合をさせたい」と相談を受けていたのです。
それなら今はRIZINが一番いいと真っ先に思った私は、バラさんに「メイウェザーvs天心をやったらどうか」という提案をしたのです。こういう世間を動かせる話題を作れる器量があるのは、日本の格闘技関係者の中でも私とバラさんくらいしかいないという自負が今でもあります。最後までやり遂げられるのもバラさんだけでしょう。
さすがバラさんはすぐにノッてきました。しかし、世界のスポーツ界でも一番稼ぐメイウェザーに一体いくらかかるのか? 対戦相手の那須川天心は体重差やルールの問題もあって、本当に受けるのか? 何よりもその若いグループが本当にメイウェザーを連れてこれるのか?
そういった問題が山積みでしたが10年以上、格闘技ビジネスで幾多の修羅場をくぐり抜けているので、「自分たちならできる」という自信は最初から揺らぎませんでした。そして、言い出した以上、私もメイウェザー側のブッキング担当者としてRIZINを手伝うことになったのです。
そのかわり、大晦日を盛り上げる一つの条件として、私は12月30日にさいたまスーパーアリーナで「巌流島」をやらせてもらい、その中継を大晦日のフジテレビで放送してほしいと提案をしました。
TBSが大晦日にフロイド・メイウェザー vs. 魔裟斗のエキシビションマッチをするプランを断ったことから、RIZINがそれに飛び付いたと言われていますが、そこに谷川さんも絡んでいたとは。しかも前日に『巌流島』を開催するプランもあったなんて…。
メイウェザーに関しては、私は完全に黒子に徹して、バラさんに協力することにしました。私はメイウェザーみたいなネタは得意中の得意ですが、もはや格闘技のイメージで勝負するつもりはありません。そんな話が持ち上がったのが10月半ば。それからいろんな苦労はありましたが、11月初めには何とか記者会見にまで漕ぎ着けました。本当に那須川天心vsメイウェザー が実現することになったのです。このへんはさすがバラさんです。他のプロモーターだったら、とっくに中途半端に終わっていたでしょう。
ところが、記者会見を終えてアメリカに帰ったメイウェザーが、今度は急にやるのやらないのと、態度が豹変したのです。その攻防はなんとクリスマスまで続きました。その対応に追われる中で、とても年末巌流島どころの話ではなくなってしまったのです。これには頭を抱えました。
あの時メイウェザーがごねてなければ12月30日に『巌流島』を開催していたかもしれません。
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年末のメイウェザーは、バラさんでなかったら、最後まで成立させられなかったでしょう。もちろん、お金の問題もあります。しかし、それ以上にこの手の仕掛けにはトラブルはつきもの。大物ゆえに面倒な駆け引きがいっぱいあるんです。部外者からすれば、何でも好き勝手なことは言えますが、当事者は本当にしんどい。
大抵の素人はそこで投げ出したり、相手にやられちゃう。その修羅場を我々はいっぱい経験しているし、乗り越えてきたという自負があります。私もバラさんじゃなかったら、こんなホラ話のような話を振ったりしなかったでしょう。そのホラ話をホラ話にしない、世間が驚くようなことをやってやろうという血が、バラさんには流れているのをよく知っています。
メイウェザーの話は、メイウェザー自身も深くは考えていなかったでしょう。ボクサー以外の格闘家と3ラウンド闘って、数億稼げる。そんな程度にしか考えていなかったかもしれません。私たちはそういう風にメイウェザーにサインをさせ、記者会見を開いた。ところが、これがメイウェザー自身の想像を遥かに超える反響が世界で起こってしまったのです。
これは猪木さんと同じモハメッド・アリもそうだったに違いありません。アリも気がついたら、とんでもないことに巻き込まれてしまったという思いだったに違いありません。
メイウェザーがアメリカに帰国すると、その反響の大きさに本人も驚いたのです。
「おまえ、日本で何をするつもりなんだ」
「まさかMMAやキックの試合をするんじゃないだろうな」
「勝手にボクシングに復帰するつもりなのか?」
そんなことを連日言われるようになったのです。私もバラさんもそうなるだろうという予測はついていたので、契約書にサインをさせ、記者会見を開いたのは確信犯とも言えます。これを機に、メイウェザーが日本で「格闘技」の試合をやるんじゃないかと思わせ、あわよくば那須川天心に本当に何発か蹴らせてもらおうとすら考えたのです。
でも、メイウェザーを守ろうとするボクシング界はそんなに甘くない。特に大物プロモーターのアル・ヘイモンの逆鱗に触れ、メイウェザーが急にバックギアを踏み始めたのです。急にモチベーションが下がり、「出るの出ないの」と言い始めたのは、本人もそこまで話が大きくなるとは思っていなかったからです。
でも、最初に会った時から、私はメイウェザーは絶対にリングに上がる男だと確信していました。その一点を信じて、RIZINとメイウェザーのチキンレースとも呼ぶべき駆け引きが続いたのです。メイウェザーを絶対に逃がさない。かといって、お金を余分には取られない。そんな攻防が、本当にクリスマスまで続きました。とても巌流島どころの話ではありません。
バラさんじゃなかったら、お金だけ取られて泥沼の裁判となり、RIZINの信用とブランドを下げたに違いありません。本当によくやりきったと思います。
本当にお疲れ様でした。
もうそういう時代じゃない。
そんな考え方じゃビジネスを継続できない。
面白くて本当やったらいい話なんやけど、まだ出てくるにはちょっと早い舞台裏話かな。
いいと思うけどなー
ちゃんと調べてやらないと大変な事になる
あれだけ揉めてたJZカルバンが巌流島に参戦したりもしたので、少なくとも当時の谷川さん本人には落ち度がほとんどなかったのかもしれません。
ばらしをするあざとさが嫌われるんだよ。
計算高くて全く信用出来ない人。
言ってしまえばメイ×天心なんてやる必要
なかったんだから。
影の功労者とでも言いたいのかな。
メイウェザーvs那須川なんてくだらない仕掛けだと今でも思うけど、ライジンや那須川の名前が世界に売れたのも事実だし、難しい仕事を実現させたのは大したものだと思う。
堀口もコールドウェルと戦った。
次は、
武尊vs天心?
パッキャオvs五味?
あなた方のおかげで格闘技観戦が楽しい!いつも想像を越えてくれて…これからも応援してます!
何を言っているのやら。
谷川さんは調整役を務めただけでメイウェザーにお金を払った訳じゃないでしょ。
未払いされていた宮田さんも引退前のインタビューで谷川氏への感謝は口にしていたので外からでは分からない人徳みたいなものがある気がします