2007年07月02日

ダナ・ホワイト「PRIDEブランドはちゃんと継続させる」&「最終目標はMMAのオリンピック競技化」

 先日、【修正】ダナ・ホワイトが「PRIDEは破綻したよ」と宣言の記事を書き、大きな反響を招いてしまいました。

 改めてお詫びさせていただくと、「Dana said that Pride went out of business for a reason・・・」の部分は「ダナは『PRIDEは問題山積みで倒産したよ』」と読むことができるのですが、どうも前後やニュアンスを読み違えて実際は「ダナは『PRIDEは問題山積みで破綻状態だからさ・・・』」とボヤいている状態だったようです。

 そして、別のインタビューでPRIDEブランドの継続を約束するようなコメントを発見したので改めて紹介させていただきます。今月号のkamiproでも「PRIDEファンよ、心配するな。私を信じていれば間違いない!」「必ず日本のファンの期待をはるかに超えた、そして彼らが涙を流して喜ぶイベントを開催してみせるよ」と言ってますが。

Mixed martial arts notebook The latest from UFC president Dana White(OregonLive.com)
(変訳)MMAノート ダナ・ホワイト最新インタビュー

 6月29日現在のインタビュー。以下、変訳

Ultimate Fighting Championship President Dana White, president of the Ultimate Fighting Championship, recently discussed issues affecting his company and mixed martial arts in an interview with The Oregonian.

Foremost on most MMA fans' minds are the contract status of Fedor Emelianenko, considered to be the best fighter in the world, the return of Pride Fighting Championship, and the promised "Super Bowl of MMA" pitting the Pride champions against the UFC champions.

Unfortunately, there are no answers -- at least none that White is willing to reveal.

White said the UFC is negotiating with Emelianenko, who last fought for BoDog in April, but would not discuss terms. The virtues of a Pride vs. UFC "Super Bowl" are negligible at this point. The UFC has acquired nearly every top Pride star (Mirko "CroCop" Filipovic, Mauricio "Shogun" Rua, Antonio Rodrigo Nogueira, and Team Quest co-founder Dan Henderson) as well as former Pride star and current UFC lightweight champion Quinton "Rampage" Jackson. If Emelianenko comes to UFC, the event would be one-sided.

As for the return of Pride, Asia's top promotion, White said recent reports of it resurfacing in September are false.

"I'm not sure what will happen there," he said, acknowledging bad blood on both sides of the negotiation table. "The Pride deal took so long and the stigma became so bad."

So why not do away with Pride altogether and take the UFC to Japan and China?

"The fact is, Pride is a very popular brand," he said. "We're going to make it work."

(変訳)
 UFC代表ダナ・ホワイトは、最近彼の会社に影響を及ぼしている問題について、オレゴニアン紙のインタビューに答えてくれました。

 多くのファンが真っ先に知りたいのはエメリヤーエンコ・ヒョードルとの契約状況です。世界最高のファイターにして、PRIDE王者である彼を獲得し、PRIDE王者vsUFC王者を実現させてこそ真の「MMA版スーパーボウル」が約束されると考えられます。

 残念なことに、答えがありません ― ホワイトは明言を避けました。

 ホワイトはUFCはエメリヤーエンコと交渉はしていると言いました。彼の現在のラストファイトは、4月のBodogでしたが、条件については議論していません。PRIDE対UFC「スーパーボウル」の最大の利点は、この点で片手落ちです。UFCは、元PRIDEのスター選手で現UFCライトヘビー級チャンピオンクィントン・“ランペイジ”・ジャクソン同様ほぼすべてのPRIDEのスーパースター(ミルコ・クロコップ・フィリポヴィッチ、マウリシオ・ショーグン、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、チームクエスト共同創設者ダン・ヘンダーソン)を獲得しました。エメリヤーエンコがUFCに来れば、イベントはワンサイドでしょう。

 PRIDE(アジア最高のプロモーション)の復活に関しては、ホワイトは9月説が浮上している最近の報道は間違っていると言いました。

「私は何でそんなことが言われているのかよく分かりません」と、彼は言いました。そして、交渉の席で不協和音が流れていることを認めました。「PRIDEとの交渉は非常に長引いてます。そして、印象はとても悪くなりました」

 筆者は「それではなぜPRIDEを潰して、UFCを日本なり中国なりに持って行こうと思わないんですか?」と尋ねました。

「実のところ、PRIDEは非常に人気のブランドなんだ」と、ダナは言いました。「だから我々は、それ(PRIDE)を継続させるつもりだよ」

 なんと! ウレシイ発言ではありませんか! でもPRIDE復活は日刊スポーツが流した8月説と高田統括本部長が流した10月説はあっても9月説はなかったと思うが。

 その後、「Sherdogは下衆なタブロイド紙のようなもので、書かれていることの半分はウソ」と批判したり、禁止薬物問題について軽く語っていますが割愛。記事の最後にこんなことが書かれています。

WHITE ON THE OLYMPICS: Speculation is increasing about the possibility of mixed martial arts as an Olympic event. The Olympics already award medals for a variety of wrestling and martial arts events, but mixes martial arts would take Olympic combat sports to a new level.

"That's always been my goal, and it will happen," White said. "It will be awesome. I know there have been talks, but no one has approached me."

(変訳)
ホワイト、オリンピックについて語る:MMAがオリンピックイベントに組み込まれる可能性についての見解は大きな広がりを見せています。オリンピックはすでにレスリングなどさまざまな格闘技種目に対してメダルを授与しています。しかし、MMAは新競技としてオリンピックへの採用を目指します。

「それは常に私のゴールでした。そして、それは起こります」と、ホワイトは言いました。「それは実現すれば凄いことになります。私はその件についての協議があったということを知っています。しかし、誰も私にアプローチはしてないけどね」。

 ま、オリンピック競技化については長期的展望で・・・。

 また、ヒョードルについてはFightOpinionがこんな記事を書いています。

Why it is unlikely that Fedor is coming to the UFC(FightOpinion)
(変訳)なぜヒョードルはUFCに来そうにないのか

 上のOregonLive.comの訳で疲れたので大まかに書くと、

・今年の1月にDSEと契約延長をしたものの、それはあまり意味を成してない。

・ヒョードルのファイトマネーが高騰している割にはアメリカ市場での知名度が低い。

・ヒョードルはPRIDEとの契約において最後の3年半で600万ドルを稼いだ(勝利ボーナスやトーナメント優勝賞金等を除く)。

・現在のヒョードルのファイトマネーは日本円で換算すると1試合約1億2000万円である。

・高齢のランディ・クートゥアが対戦相手に名乗り出るとは思えない。

・bodogやK-1が横やりを入れている。

 などと書かれています。憶測の部分が多いと思われますが、交渉は難航していることは確かなようです。

その他の最新プロ格情報はコチラ
 
posted by ジーニアス at 02:22| Comment(8) | TrackBack(0) | PRIDE | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ダナのちょっとした発言に一喜一憂するなんて、日本のファンがだんだん奴隷化してきましたね(笑
いや、ジーニアスさんがそうだと言いたい訳じゃなくて。

でも彼の意図は「(実を伴った)プロモーションとしてのPRIDEでなく、ブランド(のれん)としてのPRIDEのみ評価しているので、それは再び機能させたい」ということです。

だからはっきり言って喜ぶべきことではないです。PRIDEの看板だけは使えるネ、と言ってるんだから。
(英語のbrandは日本語のブランドみたいに高級なイメージはない)

「看板のみPRIDEで中身はUFC」を選ぶか、「看板のみPRIDEで中身はDEEP」(日本人オールスターとかいう日刊報道)を選ぶか、どっちがよりマシなんですかね?!
Posted by ティグレ at 2007年07月02日 08:29
書くのを忘れてました、前回はキツい書き方してすみません。

前回の反響によって、NHBnewsではここのブログを「K-1叩きに続いて今度はPRIDEを潰そうとしてる」とか「センセーション起こしてアフィリエイトに誘導しようとしているだけ」みたいな感じで書かれていましたが、気にせず頑張って下さい。
Posted by ティグレ at 2007年07月02日 08:31
ダナってゴン格だかでPRIDEって名前を馬鹿にしてなかったですかね
Posted by 333 at 2007年07月02日 11:47
>ティグレさん
そりゃもう奴隷ですよ。こっちは「まな板の上の鯉」ですから。彼のこれまでの発言からも手放しでは喜んでません、私も。あと私にPRIDE潰す力なんてありませんから(笑)。アフィリはあまり儲かってませんよ・・・。

>333さん
Numberで言ってますね。「PRIDE? 下らない名前だ」と(苦笑)。
Posted by ジーニアス at 2007年07月02日 12:35
あれだけの大金をつぎ込んでPRIDEを買うんだから続行するのは不思議でないと思いますけどね。
Posted by 特命 at 2007年07月02日 19:34
>特命さん
まともに考えればそうなんでしょうけど、これまでの彼らの言動を見るとまだまだ半信半疑のような。復活を発表する時はテレビ等すべての問題がクリアされた時なんでしょうね。
Posted by ジーニアス at 2007年07月03日 00:33
初めてこのサイトを発見した者です。
"The fact is, Pride is a very popular brand," he said. "We're going to make it work."

ですが、
「実のところ、PRIDEは非常に人気のブランドなんだ」と、ダナは言いました。「だから我々は、それ(PRIDE)を継続させるつもりだよ」

はかなりニュアンスが違うと思います。明確な文章ではないので、複数の解釈が可能ですが、We're going to make it workの"it" がPrideを指すのか、The fact (that) Pride is a very popular brandを指すのか、(Pride as) a very popular brandを指すのかで、意味が違ってきます。英語の表現から直感的に受ける印象は、3番目です。従って、『Prideの継続』というよりは、そのネームバリューをうまく使う方法を考えている、と言うのが、発言の趣旨だと思います。

Posted by comment at 2007年07月04日 04:43
>commentさん
文字通りコメントありがとうございます。私もその部分の訳は苦慮しました。「it」は何を指すのかと「going to make it work」は直訳すると「働かせ続ける」なので、「PRIDEブランドは継続させる」と解釈した次第で。PRIDEの人気を高く評価しているのとkamiproでのインタビューからもそう判断させていただきました。ただ「名前だけは上手く活用させてもらうよ」という意味かもしれませんね。
Posted by ジーニアス at 2007年07月05日 01:43
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック
記事検索