ボクシング世界ミドル級2団体統一王者のカネロこと、サウル・アルバレス(メキシコ)がスポーツチャンネル「DAZN」と11試合で最低でも総額3億6500万ドル(約410億円)という前代未聞の独占放送権契約を結んだ。米経済誌「フォーブス」が報じている。
日本では「黒船」と呼ばれ、Jリーグやプロ野球中継を展開しているDAZN。21日にラスベガスで行われるWBAミドル級世界王者の村田諒太(帝拳)が同級3位ロブ・ブラント(米国)と戦う2度目の防衛戦を独占生中継を行うが、海外のボクシング界も震撼させている。
カネロは米大手ケーブル局「HBO」と放映権と契約していたが、12月15日に米ニューヨークで行われるWBA世界スーパーミドル級ロッキー・フィールディング(英国)と3階級制覇を目指す次戦から、DAZNとの11試合契約がスタートする。2023年まで最低でも3億6500万ドルが保証されているというメガディール。1試合当たり37億円超という放映権収入を手にすることになる。
カネロは「いつでも挑戦を愛してきた。キャリアで新たなチャレンジだ。歴史的なディールに参加できたことで、これまで以上に準備しなければいけない。それと同時に、ボクシング界を新たな地平に導く存在に選ばれたことを謙虚に受け止めたい。間違いなくファンにとってもプラスになる」と声明を発表している。
特集によると、カネロはスポーツ界でも屈指の契約を手にしたことになる。
NBAレイカーズのレブロン・ジェームズは4年1億5400万ドル(約173億円)、MLBヤンキースのジャンカルロ・スタントン外野手は13年3億2500万ドル(約365億円)という巨額契約を結んでいるが、「カネロの契約はそれよりも優れている」と記事では分析している。
ブラント戦を迎える村田と同じWBAで上位のスーパー王者に位置するカネロ。DAZNと契約する11試合で村田と全世界注目の統一戦を戦うシナリオも実現するのだろうか。
スポーツ選手の契約として史上最高額となるわけですが…
Nick Diaz tells TMZ Sports why he's dead serious about a fight with Canelo. https://t.co/S9ANXRwWbp
— TMZ Sports (@TMZ_Sports) 2018年10月21日
これに噛み付いたのがニック・ディアス。TMZのインタビューで「彼は168ポンドまで上げてきたが名前のあるヤツと全然闘っていない。結局のところお前は俺とやる方が大金を稼げる。俺の方が良いファイターだし数字を持っている」「俺の体重で勝負をしたら彼に勝ち目はない」とコメント。
しかし、カネロのプロモーターであるオスカー・デラホーヤは「あり得ない」とコメントしています。
見たいからもっとがんばって煽ってくれ!!
カネロには当たらないでしょう(笑)