2005年06月03日

新日本のイタリア遠征で思ったプロ格の海外興行の収支

 藤田和之に“社員旅行”と揶揄されている新日本プロレスのイタリア遠征。いつの間にやら行ってるようで。スーパージュニアの最中だというのに・・・。
●6月2日(木)シシリア島・カターニャ市体育館
●6月3日(金)シシリア島・カターニャ市体育館
●6月4日(土)ミラノ・マツダパレス

 シシリア島なんて映画「ゴッドファーザー」の舞台になったことぐらいしか知識ないなぁ。1.4ドームの時に抽選でイタリア大会ツアーが当たった人いたけど、ちゃんと行ってるのかな?

 ところでこのイタリア遠征、当初はワールドプロレスリングがイタリアで放送されていたこともあり、地元では歓迎ムードだとか、数千万円の収益を見込んでいるとか景気のいい話が出ていたんですけど、内情はチケットがサッパリ売れてなくて赤字必至だとか(苦笑)。

 猪木が草間さんを解任したの理由の中にはドーム興行の失敗とイタリア遠征失敗濃厚というのが大きなウェイトを占めているとも言われています。

 思うんですけど、新日本に限らず日本のプロレス団体、格闘技団体が海外で興行を開催して大儲けしたことなんてあったんでしょうかね?

 新日なんか北朝鮮の「平和の祭典」で2日間で38万人を集めたにもかかわらず大赤字(笑)。大ヒット企画だった新日vsUインターで赤字の穴埋めをしたという黒歴史があります。そういえば反日デモが起きるずっと前から中国遠征の話があったけど頓挫しましたね。賢明だと思います。

 全日本は最近ハワイ遠征しましたけど、売上金を持ち逃げされていますね(苦笑)。あと、馬場さんが存命中の時にAUP構想(AIIJapan in USA Prowrestlingだったかな? 忘れちゃった)ってのがあったんですけど、カンサスで1回やったっきりで終わっちゃったし。

 Uインターのイスラエル遠征ってのもあったな。向こうの相場よりもかなり高い料金設定にしたんだけど、それでも日本でやるより儲からなかったらしいですが。

 パンクラスの韓国大会は中止。K-1と日程被ったからとか、前売りチケット全く売れなかったからとかあったみたいで。韓国の格闘技大会は中止になることが多くアテにできないですな。あと、向こうでは前売り券を買う習慣が浸透してないってのもあるみたい。

 とりあえず成功を収めたといっていいのはリングスが全盛期にオランダ大会をした時とかアンディ・フグがいたころのK-1スイス大会とかでしょうかねぇ? やっぱ地元に圧倒的なカリスマ選手がいるとか、リングス・オランダみたいな海外支部がないとキツイってことでしょうな。

 そういえばPRIDEが10月にアメリカで大会を開くという話はどうなったんでしょうねぇ。このままじゃまた延期かな。



 えー、最後にイタリア遠征に向けて新日の選手がコメントしてるので、気になったのをピックアップ。
棚橋:「日本、海外問わず、時代の歯車は止められない。海外で勝って、いい流れを日本に持ち込みます。イタリアでは、男を磨いてきます!」

矢野:「イタリアは陽気なナンパ男の国なので、棚橋には警戒している。酒は現地で調達する。ベネチアングラスでワインでも飲んできますよ。」

 そうですね、棚橋さんも向こうで男を磨きすぎてイタリア女性に刺されないように注意して下さい。
中邑:「コンディションの調整が課題です。場所がどこであろうが、ベストの状態をキープしたまま試合をします。」

タイガーマスク:「スーパージュニアの最中に海外遠征に行くというのは、遺憾です。でも向こうでは最高の試合をみせて、タイガー旋風を巻き起こして帰ってきます!」

金本:「シリーズの途中やし、行きたくて行くんやない!行けって言うから行くんや!」

真壁:「イタリアに行くのに何の意味があるのかわからないけど、俺達反体制の強さをみせてくる。」

 みんな嫌々行くというか渋々行くというか・・・。草間さんの企画だから?「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」じゃないけど、「草間憎けりゃイタリアまで憎い」ってことでしょうか。ちなみに反草間をアピールしていた永田さんや井上亘は今回の遠征を素直に嬉しがっています(笑)。
邪道:「敵はエコノミー症候群だ・・・。」

 そうですよねー、セッド・ジニアスもエコノミー症候群で選手生命のピンチに立たされましたからねぇ。って、経費節減のためにエコノミーなのかよ!!

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posted by ジーニアス at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス&格闘技 | 更新情報をチェックする
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