民事再生手続き中だったコンピューター関連機器製造会社「アドテックス」(東京都港区)の資産を債権者の利益に反して処分したとして、警視庁組織犯罪対策3課は16日、民事再生法違反(詐欺再生)容疑で元暴力団組長の元同社執行役員下村好男容疑者(45)=東京都中央区佃=ら2人を逮捕した。
ほかに逮捕されたのは税理士菊地大輔容疑者(31)=横浜市港北区大豆戸町。さらに同容疑で同社社長前田大作容疑者(51)の逮捕状を取り、行方を追っている。
下村容疑者ら2人は容疑を否認しているという。同課は下村容疑者宅など関係先を家宅捜索した。
調べでは、下村容疑者らは民事再生中のアド社執行役員だった昨年5-6月、下村容疑者が経営する電気機器部品製造会社「NSS」(中央区)から業務管理システムを購入する必要があるように装い、3回にわたり計6300万円を送金。アド社の債権者に不利益を与えた疑い。
一見するとプロ格と何の関係もないニュースのように見えますが、ところがどっこい大いに関係アリ! だってこの前田大作容疑者ってアドテックスの社長であると同時に週刊ゴングやゴング格闘技を発行している日本スポーツ出版社の社長でもあるんだから!
読売新聞はさらに詳しく報じてますよおおお!!!
アドテックス事件の元組長、新興サイト売却で巨利狙う(読売新聞)
今年1月に破産したコンピューター関連企業「アドテックス」(東京都港区)の資産隠し事件で、民事再生法違反容疑で逮捕された同社の元副社長で指定暴力団山口組系元組長の下村好男容疑者(45)が昨年4月、同社の元社長(51)から、インターネット上の同窓会サイト「この指とまれ!」の運営会社の経営権を取得したうえ、半年後に他社に売却しようとしていたことが分かった。
いったん合意に達した売却話はその後、相手側から破棄された。警視庁では、経営者として名の知られたアドテックスの元社長を下村容疑者が利用し、新興のサイト運営会社に入り込んで巨額の売却益を得ようとしていたとみている。
下村容疑者は、山口組弘道会系組長を2001年ごろまで務め、近年は会社の「乗っ取り屋」としての活動が目立っていた。
下村容疑者が経営権を取得したサイト運営会社は「ゆびとま」(長崎市)。同社が運営する「この指とまれ!」は、ネット上で同窓生や恩師などが連絡を取り合える会員制サイトで、全国の小学校から大学まで約6万4000校が登録されており、利用者は学校ごとに会員登録する。会員は358万人に上るという。
同庁組織犯罪対策3課の調べなどによると、ゆびとまは昨年1月、東京都港区の学生向けサイト運営会社を吸収合併した直後、アドテックスの元社長が社長に就任。ゆびとまの経営権を握ったうえ、下村容疑者を同3月に副社長として招き入れた。
下村容疑者は翌4月、元社長からゆびとまの過半数の株式を取得して社長に就き、半年後の10月末、ジャスダック上場の大手情報関連会社にゆびとまを売却することで合意した。しかし、この1週間後、大手情報関連会社から「諸条件で調整が付かない」との理由で合意が破棄された。
アドテックスの元社長は、プロレス情報誌を発行する「日本スポーツ出版社」(東京都中央区)の社長も兼ねるなどして、経営者としては名が知られており、経営危機に陥っていた大証ヘラクレス上場企業(当時)のアドテックスを立て直すため、昨年3月、同社に迎え入れられていた。
下村容疑者がアドテックスの執行役員副社長に就任したのは、その1週間後で、組織犯罪対策3課は、下村容疑者が元社長に働きかけて、アドテックス、ゆびとま両社の経営陣に入り込み、資産隠しや売却を図ったとみて追及している。
ゆびとまの役員の一人は、下村容疑者について「下村社長がかつて暴力団組長だったとは全く知らなかった。当社の会員の個人情報が漏えいしたり、悪用されたりしたことは全くない」と話している。
下村容疑者は、アドテックスやゆびとま以外にも、都内のコンピューターシステム会社など様々な企業の買収にかかわり、多額の利益を得ていたとみられる。同課では、下村容疑者が手にした資金が暴力団側に流れていた可能性もあるとみて、捜査を進める。
おやおや、犯行内容については詳しく報じてますけど、「前田大作」の実名報道がされてませんね。東京新聞は実名報道し、読売新聞は伏せた・・・なぜだ?
「ゴングがヤバイよ」という話はウチもこれまでも何度か書いてきましたが、ここでもう一度おさらいしときましょう。
ゴング格闘技が休刊(2006年03月01日)
ゴン格休刊するものの意外と早く復刊。
健想vs浩子が電流爆破デスマッチで実現?主催するミックエンターテイメントはこんな会社だ!(2006年05月27日)
WRESTLE EXPO 2006を開催したミックエンターテイメントは日本スポーツ出版社の子会社であることを報じ、2006年2月の時点で問題となっている「ゆびとま」の株を取得したことも記載。
次は週刊ゴングがヤバイかもしれない件について。(2006年10月09日)
週刊ファイト休刊に続いてゴング危うしという情報を記載。日本スポーツ出版社が年商の3分の2ほどの金を出した上場企業は倒産し、粉飾決算で警視庁のメスが入って・・・。
証取法違反容疑でアドテックス家宅捜索(日刊スポーツ 2006年10月7日)
この記事がそうですね。
週刊ゴング(日本スポーツ出版社)をめぐるゴタゴタ(ポリスジャパン 2006年10月16日)
この記事も非常に参考になります。
日本スポーツ出版社、解体に動く?優良子会社を売却(2006年10月31日)
ここで「ゆびとま」の売却に動きますが・・・。
日本スポーツ出版社 会社概要
株式会社アドテックス 会社案内
株式会社ゆびとま 会社概要
いずれも前田大作の名が。アドテックスには顔写真が、ゆびとまには今回逮捕された下村好男容疑者の名前が載っています。
去年の秋の時点からゴングのピンチが囁かれており、年内にプロレス週刊誌が1誌になるという噂も至る所から聞こえてくる。カウントダウンはもう始まっている!? 残念ながら・・・。
週刊ゴングはともかく復刊してからのゴング格闘技は「なかなか良いな」と思い、毎号ではないけどちょくちょく買っています、実は。ジョシュとカール・ゴッチの対談など好企画もあるし海外情報も結構充実してるし。本が売れないから倒産とかじゃなくて社長の逮捕が原因となるとやりきれませんな。
格闘技通信よりはゴン格に生き残って欲しいなぁ/人気blogランキング
【その他気になったニュース】
男子は世界選手権選考会 油谷「最低でも内定」…18日・第1回東京マラソン(スポーツ報知)
◆猪木闘魂注入
EXPOでは、燃える闘魂・アントニオ猪木(63)が市民ランナーに闘魂を注入した。アディダス社のイベントだったが「食品会社かと思ったよ。“味出す”なんて」と笑えないジョークをさく裂。抽選で選ばれたランナー5人にビンタをブチかまし、最後は恒例の「1、2、3、ダァーッ!」の唱和で激励した。また、前日に続き高橋尚子がトークショーに参加。ワンコインチャリティー募金に「財布から小銭を探して」737円を寄付した。当日はテレビ中継にゲスト出演する。
猪木 ダジャレハズしても「ダーッ」(デイリー)
“燃える闘魂”アントニオ猪木が17日、東京ドームで行われた「東京マラソン EXPO 2007」に来場し、18日の東京マラソン参加者にエールを送った。約3万人のランナーに「乾燥芋を持って走れ」と、完走と乾燥をかけたネタを披露したが会場は沈黙。さらに「オレは本名、猪木寛至だけど、漢字読めねぇんだよ」とのギャグも空振りだった。それでもお決まりの「1、2、3、ダー」で最後は会場のボルテージを高めた。
アントンは道化師ぶりに拍車が掛かってるなぁ。
2月18日(日)両国国技館 試合結果(新日本プロレス)
見てないので何とも言えませんが評判は良くないみたい。
Mr.カラスコ~C.T.U入団テスト“追試”(2/18 両国大会)(新日本プロレス)
山本小鉄さんの道場で練習するという条件付きで合格。まだこのネタを引っ張るとは思わなかった。
キャメル3すずき“スジ”に注目して!(スポニチ)
グラビアアイドルのエロいDVDの宣伝ですが、この人ハッスルHIP-2Kのメンバーです。
【修斗】3・16 佐藤ルミナの参戦が決定! 対戦相手は欧州ランキング2位(GBR)
ルミナもしぶといなぁ。
DSE榊原代表 「PRIDEが文化として根付くような地盤作りを」「PRIDE.33 “THE SECOND COMING”」直前インタビューvol.2(スポーツナビ)
色んな噂が出てますが頼みますよ、ホント。
【嶺北】子どもの事件防止を 福井で講演、いじめなど事例で紹介(中日新聞)
子どものいじめ自殺などの問題を追究している東京在住のノンフィクションライター藤井誠二さんの講演会「子どもを被害者にも加害者にもしないために」が17日、福井市の県民会館であり、聴講の親や教員ら約100人が子どもの事件防止への思いを新たにした。
(中略)
講演後には聴講者から「格闘技は子どもの教育に悪影響なのでは」などと質疑応答もあり、活発な意見交換がなされた。
いやいや、子供に格闘技を習わせることによって身体を精神を鍛えれば、むしろ好影響でしょうが!
と、『太田総理』で関根勤さんも力説してました/人気blogランキング