2007年02月16日

ヒョードルとPRIDEの行き違いを考察

ヒョードルが「ボードッグ」参戦か(デイリー)
 米国の総合格闘技イベント「ボードッグ」は14日、エメリヤーエンコ・ヒョードルが4月14日に開催されるロシア・サンクトペテルブルク大会に参戦し、マット・リンドランドと対戦すると発表した。運営するボードッグ社は資産6000億円といわれる巨大資本で昨年8月に格闘技界に参入した新興勢力。同社の発表に対し、PRIDEを運営するDSEは「そういう事実はない」とヒョードル参戦を否定した。

 これに関しては昨日の記事でも軽く触れましたけど、てっきりDSEとは合意の上での参戦だと思っていた。

 すると、ウチによくコメントをいただく特命さんから以下のようなコメントをいただいた。

榊原社長がKAMIPROでヒョードルはロシア国内に限ってレッドデビル会長ワジム氏の自主興行M-1なら出場してもいいというような話をしていたので、DSE側からすると「話が違う!」っていうことじゃないでしょうか。

 なるほど。そこに行き違いがあったんでしょうかね。私が「合意の上での参戦」だと思っていたのはヒョードル公式サイトに以下のような記述があったからでして。

大晦日にヒョードル選手は「勝利」という最高のプレゼントをファン達に贈りました。(エメリヤーエンコ・ヒョードル選手公式サイト)
追記1:先日、ヒョードル選手公式サイト日本語版のスタッフはヒョードル選手がPRIDEで戦い続けるかどうかということを確認するために彼のマネジャーであるワジム氏に質問を投げかけてみました。すると、「ヒョードル選手はPRIDEに残ります。私達はPRIDEが色々困難を乗り越えているところであると知っていますが、この時期にこそ王者の決断が大きいです。契約の内容はまだ交渉中ですが、ヒョードル選手はPRIDEで戦い続けます。PRIDEも多少譲渡してくれて、4月にロシアで行われる「ロシア代表対アメリカ代表」大会(M-1、BODOGにより開催)への出場を認めてくれました」という回答を頂きました。“最強”のヒョードル選手は今後とも“最強”のPRIDEで活躍し続けてくれます!

 ここに「PRIDEも多少譲渡してくれて」とあり、Bodogの名前も出てきている。

第三質問会(エメリヤーエンコ・ヒョードル選手公式サイト掲示板)
質問:ロシアで試合が行われる可能性がありますか?いつ、どこで?
回答:4月に予定されています。M-1、Bodog共同開催の大会で。

質問:次の試合はいつ行われますでしょうか?
回答:春にサンクト・ペテルブルグ市で行われます。もしかしたら、2月にウラン・ウデ市で行われるコマンドサンボの全ロシア大会に参戦するかも知れません。

質問:ヒョードル選手は3月にBodog大会に参戦すると聞いています。一回限りの試合をしてPRIDEに残るのですか、それともBodogFIGHTに移籍して長期間の契約を締結する可能性があるのでしょうか?
回答:いいえ、長期間における契約に関する合意がありません。どちらかというと、マネジャーのワジムに聞いた方が良い質問です。

質問:最近、アレキサンダー選手の話題がほとんどありません。総合格闘技で彼の試合がまた見れますか?いつ頃になりますか?
回答:彼は総合格闘技で戦います。次の試合は4月になります。

質問:ローマン・ゼンツォフ選手、アマール・スロエフ選手の話は最近全くありませんが。
回答:アマール選手は試合に負けてその後PRIDEで参戦できませんでした。彼は息子の健康における問題がありました。ローマン選手もしばらく休んでいましたが、4月に試合を行います。つい最近カジノでの2試合に勝利を収めました。

 Bodog関連の回答は大体こんな感じ。デイリーには「M-1」の文字がないので共同開催ではなくなったのでしょうか? 記事タイトルで「行き違いを考察」と言っておきながらどうにも真相が分かりません。

 考えられるのは、ヒョードルが大晦日にDSEと契約が切れBodogと1試合契約したものの、1月にDSEとヒョードルが再契約。そこで「ウチが独占契約結んでるんだから・・・」となったとか? この辺りの合意は取れてるかと思いきや、DSEがやたらと慌てているように見える。大きなトラブルに発展しないことを祈るばかりです。

 Bodogといえばこんなニュースも。

【DSE/PRIDE】ジョシュ&バローニがBODOGの解説に?(NHBnews PRO)

 この辺も話はついているのでしょうか。

『PRIDE.33 "THE SECOND COMING"』海外PPV解説はジョシュ・バーネットに決定!(PRIDE)

 こっちの方はいい話だが。「トリハダタッタ!」とか言うのかな?

足元見られてるなぁ、PRIDE/人気blogランキング

【その他気になったニュース】
[ケージレイジ] 4.21 ロンドン:サップ参戦へ。UFCと同日興行戦争(BoutReview)
 これは無謀な戦争のように見えるが。

Cage Rage Official Website
 このサイトにある「Bob Sapp gets called out...」の記事の「Click here」をクリックすると動画を見ることが出来ます。

4.12R.I.S.E.が聖地・後楽園ホールに初進出!(スポーツナビ)
 TOMOや村浜も参戦。

[K-1]チェ・ホンマン、幼い頃は「村のいじめられっこ」(innolife.net)
 今から仕返しすればいいのに(笑)。

【DEEP】2・16 ミドル級TMに向けて長南「倒します」、桜井「頑張ります」(GBR)
 冗舌な人がいない。

【阪神】下柳を格闘家の桜庭が激励(日刊スポーツ)
 阪神の下柳剛投手(38)が15日、沖縄・宜野座キャンプを訪れた親友で格闘家の桜庭和志(37)から激励を受けた。ブルペンで投球練習を行った後、サブグラウンドでトレーニングを行っていた桜庭と対面。「励み? ただの飲み友や」と話した。昨年もキャンプ中に訪問を受けている。

 サクはサブグラウンドでトレーニングしてましたか。

米国 息子のレスリングの試合に父親乱入!(日テレNEWS24)
 アメリカで11日、子供のレスリング大会の試合最中に1人の男性が乱入するハプニングがあった。

 アメリカ・シカゴでの小学生のレスリングの試合で、勝負がつきそうになった瞬間に1人の男性が突然、乱入し、優勢だった男児を突き飛ばした。実はこの男性、負けそうになっていた子供の父親だった。

 その後、冷静を取り戻した父親は、「恥ずかしいマネをした、後悔している」と反省しているという。

親バカがたたってバカ親になってしまった・・・(人気blogランキング)
 
posted by ジーニアス at 03:12| Comment(6) | TrackBack(0) | PRIDE | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>ジョシュ&バローニがBODOGの解説に?
2人とも、選手紹介VTRでほんの少し話してるのが映っただけでした(苦笑)。ちょっと詐欺体質あるんじゃないでしょうか、あそこは。それにBODOGの番組は向こうのオタもボロクソですが、これがまた真剣に酷いですね。金は無限にあるのに、制作側に才能が無いと、ここまで酷いものを作れるんだという、良い見本ですよ。
ワジム会長率いるレッドデビルは、社員をPRIDEに研修に寄越したりしてるので、M-1だったらっていうのも、PRIDE側としてはあるんでしょうけど、BODOGが絡むとなると話は別なんでしょうね。それよりもヒョードルの代理人であるエクテルが、こんなリスクしかないカードよく受けたなと。単に2階級下だから、超ボーナスマッチだとでも思ったのか。何れにせよ、まだ一波乱あるかもしれませんな。

Posted by よく通る通りすがり(仮) at 2007年02月16日 23:35
>この辺も話はついているのでしょうか。
単に二人が試合前にコメントするだけだったそうですからこっちは深刻な事態じゃないと思いますよ。
http://gameandmma.blog29.fc2.com/blog-entry-581.html#comment
http://blog.goo.ne.jp/fedorfedor/e/5516ae698716c1690e2e52850c08bd56

あー、それからこっちは全然ボードックと関係ない話なんですが、ターザンが日記で人形に魂が宿ったという話を披露していますよ。もう、「あなたの知らない世界」とか稲川淳二とか新耳袋とかプロレス/格闘技から一億光年離れた世界にイっちゃっていて唖然。
http://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/b/2007/20070215121659.htm

まあ、僕はこの話を読んでターザンの生徒高島君の気の迷いだろうと思ったけど、ターザンの家に10年以上閉じ込められていた人形だから何か悪いもんでも憑いていたんじゃないだろうかとも思えるんだよなぁ(笑)。高島君に何かなきゃいいけど(笑)。
ザ・グレート・サスケは怪談雑誌「怪」でいきなり神から「プロレスラーになれ!」というお告げが来てレスラーになるのを決心したという話(?!)を語っているんですが、サスケに高橋君の体験をどう思うか聞いてみたいですねぇ。
Posted by 特命 at 2007年02月17日 00:05
オカルト続き(笑)ですが、NHB NEWS経由で占い師のK-1Dynamite!!批判を見つけました。
http://www.fujitanaruhito.com/blog/archives/001684.php

占い師が真剣に語る格闘技論というのは面白いと思います。
Posted by 特命 at 2007年02月17日 00:10
>よく通る通りすがり(仮)さん
早い話、bodogの最終目標は引き抜きだからモメてるんでしょうけどね。どこの団体にしろ旗揚げ当初の運営はいい加減なものなんじゃないですか(笑)。

>特命さん
ジョシュ&バローニの件は大丈夫そうですね。私は占い師ってヤツが嫌いでして(苦笑)。江原啓之が細木数子のことを嫌ってるってゲンダイに載ってましたけど、同じ穴のムジナだろうと(笑)。
Posted by ジーニアス at 2007年02月17日 01:59
あ、俺の言ってるのは番組の方です。リアリティショーも含めて。1回でも見てもらえば分かりますが、本当に酷い。視聴者をわざと不快にさせてるのかと思うぐらいで。その点エリートXCなどはショータイムが絡んでるだけあって、BODOGとは雲泥の差。ハッスルとレッスルランド以上の差がありますよ(笑)。それに運営やマッチメークも、旧MFCのやつらが引き継いでるのに、何故か以前よりグダグダになってる。これがゲーリーショウ&JD・ペン率いるエリートと、MFCの奴等との資質の違いなのかもしれないが・・・。金持ってるわりには、ヒョードル側に複数試合契約を拒否されたり、ハンセンもPRIDEと競り負けたり、ホジャーも「独占で複数契約」と発表したものの、試合契約は1試合で、北米での興行のみ独占だったという事実を後から白状したり、何かと胡散臭いっすね(苦笑)。まぁとにかく謎や不可解な部分が多い団体ではありますな。
Posted by よく通る通りすがり(仮) at 2007年02月18日 20:36
>よく通る通りすがり(仮)さん
そうでしたか。PRIDEやハッスルの番組クオリティーが高いから(フジ時代ですが)特にそう感じるのでは。bodogはうさん臭いですけど、金を持っているってのはやっぱり脅威ですよ。ネットカジノ法が早く整備されることを望みます(苦笑)。
Posted by ジーニアス at 2007年02月19日 02:13
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