2007年01月31日

書評「清原・秋山『コリアン札』を切ったK-1が待ち受ける試練」

タダシ☆タナカ+シュ-ト活字委員会 清原・秋山「コリアン札」を切ったK-1が待ち受ける試練(ファイト!ミルホンネット)
秋山成勲プロ失格~「クリームを塗った。弁解の余地はありません」
マット界の将来を左右しかねない大事件の緊急ルポタージュ全22ページ
格闘技エンタテインメントの最高峰にしては、投入した巨額の予算の割に乏しい作品しか提供できず、興行としてもメインイベントがきわめて後味の悪いものとなった『Dynamite!!2006』の徹底解明。シュート活字の真髄が登場!

【序文より】
05年は(紅白に出ない)矢沢永吉が一曲バラードを披露していたが、秋山の入場曲を歌う"DIVA"サラ・ブライトマンの大阪ドーム降臨は、交渉が失敗に終る。
資金を用意したFieLDS以下のスポンサー筋が、関西の球団オリックスでいよいよ来シーズンが最期になる大将・清原を、盛大に送り出すイベントとして企画書に同意、清原の応援がデザインされた番組であることをうかがわせた。

☆ FieLDSが主役としたのは清原和博である事実
☆「コリアン札」でスポンサーを募った秋山プッシュの全容
☆「柔道最高!」も、武士道軽視の「秋山成勲の終焉」
☆「ダイナマイト!!」はプレミアム商標価値を維持できるのか
☆ K-1激震「ボブ・サップ失踪事件」と骨抜きメディア

+「秋山成勲vs.桜庭和志戦の裁定に関する結果報告」再録

 こちらのネット本を読んだので感想を書きたいと思う。まぁかなり辛口になると思いますが(苦笑)

 その前にタダシ☆タナカ氏について思うところを。正直言ってオレはこの人のこと、あんまり好きにはなれない(苦笑)。ターザンのことも好きじゃないけどウォッチングは続けているので、それと似たような感じか。

 「ちょっと早まったミスター高橋本」などと言われたこともあったが、シュート活字を標榜した時に定義していた「マーク、シュマーク、スマート」論もプロレスファンを小バカにしている感があり、いい気分はしなかったものだ。

 「マーク、シュマーク、スマート」論については以下のリンクを参照下さい。

プロレスメモワール(人生雪崩式)

浅草キッドの『凄玉』コラム~今こそシュート活字宣言

 まぁ当時は「マーク」が多かったから、そういうのもアリだったのかも。あと、オレも特定の団体や選手、ファンを小バカにすることもあるので人のことは言えないが(苦笑)。

 こうした状況分析を抜かして「ヌル山の不正追求」だのなんだのと、ミクロの議論に埋没している潔癖症気味のファンが哀れでもある。専門誌紙はとうの昔にマスコミとしての機能不全に陥っており、この件の追求は不可能。圧力より先に、怖気づいて発表したものを引っ込める有様だから、余計に信頼を失った。また、梅木レフェリーのブログを一万件以上の書き込みで「炎上」させ、閉鎖に追い込むインターネットの異常さに至っては、一片の冷静さすら感じられない。

 この文章にタダシ☆タナカらしさが集約されてるような気がする(苦笑)。ファンを小バカ、批判のオンパレード、結局どうすればいいの?、話が飛んで結局何が言いたいのか分かりにくい拙い文章、というのが彼のパターン。ついでに言えば「追求」じゃなくて「追及」ですから!

 「専門誌が機能不全」とおっしゃっているが、今回のゴング格闘技はがんばった方なんじゃないの? もっともK-1が黙殺してたら「右にならえ」だっただろうが。梅木ブログ炎上に関しては殺人を仄めかすような書き込みしたバカは大問題だが、真っ当な書き込みも多数あったわけだし、一括りにするのもいかがなものか。そもそもタナカ氏が「哀れ」だと斬って捨てた潔癖症気味のファンが追求もとい追及したのがきっかけで裁定が覆ったわけだし。

 自身もペンで飯を食っている立場ならば「専門誌が機能不全」だと言うのはお門違いのような気がするのだが。しかも、日本の専門誌に限らずウチのような素人ブログを「質の低い情報」だと一刀両断し、『レスリング・オブザーバー』のような英文有料メディアを持ち上げる。確かにウチの情報の質は低いが(そもそも色んなサイトから拾ってきた情報ばかりだし・苦笑)、これを読む限りではタナカ氏は結構「質の低い」ネット情報を入念にチェックように見えるのだが(笑)。

 この本の主題である「コリアン札」についても今さら驚くようなものでもない。秋山は言うまでもないが、清原もそうだということは以前から囁かれていたことである上に、パチンコ・パチスロメーカーもそうだということも今さら・・・である。

 PRIDE問題に加担した張本人として、DSEの時は血気盛んに暴力団との関係を書いておきながらFEGに関してはなしというのもどうなんだろう。

 ・・・とまぁ、ここまでボロクソ書いてきたが、「へぇ、そうなんだ」という部分も2、3カ所だがあった。あんまり引用すると仁義に反するので書かないけど。ただ「紙爆弾」というほどのものではなかった。それにこれ、全部ワープロで書き写すとしても1日と掛かりませんよ。それだけ文章が短い。これで315円はちょっと高いかな、と思った。秋山の処分が発表されて間もなく発売したので、速報性は評価できるが、ちょっとヤッツケ仕事ではないかと。

 一昨年辺りからブームになっている別冊宝島やオークラ出版『ヤミ裏事件簿』等の暴露ムックの中にこの文が入っていればここまで書かなかったかも。

そろそろ暴露本出るころだと踏んでいるのだが・・・/人気blogランキング

【その他気になったニュース】
Windows Vista深夜販売カウントダウンギャラリー(秋葉原編)ソフマップ1号店はアントニオ小猪木とカウントダウン、「小元気ですか~!」(AKIBA PC Hotline)
 やっぱり小猪木だったか。

【藤波辰爾 ドラゴン流交遊“必殺技”】山口いづみ(ゲンダイネット)
 50歳過ぎても水泳で筋力アップを図っているドラゴン。「特製のうちわのお化けみたいな器具」って要するに足ヒレでしょ・・・。

ムタの米遠征がまたもドタバタ劇で白紙に(日刊スポーツ)
 イギリスに続いてアメリカでも。

メカマミーフィギュア通信販売のお知らせ(DDT)
 これ売れるのでしょうか。オレは元祖マミーとブラックマミーの人形持ってるけどね(笑)。

中西学映画撮影レポート!(新日本プロレス)
 なんか大日本の中に中西さんが溶け込んでいる感じ。

東京葛飾 by 草間政一(BLOG@ZERO1-MAX)
 草間さんが「タコ社長」に立候補。

ここがダメだよ!『ハッスル』 週刊ゴング統括マネージャー 杉本喜公氏インタビュー(前編)(ハッスル)
 3月まで試合がないので、こういう企画で繋いでいる。基本的にゴングと週プロに聞いてもショッパイ答えしか来ないでしょ。保守的・・・というか時代に追い付けてない上にノアや新日に気を使ってるからハッスルに否定的だし。こんな時に「ハッスル・マニアに八代亜紀を出せ!」と言ってた井上義啓さんがいればなぁ・・・。

将来のプロレス界を背負う若手の祭典「若武者」3月開催決定 全日本・新日本 2大老舗メジャー団体も参加へ(スポーツナビ)
 大掛かりな大会かと思いきや新宿FACEなのね・・・。

輪島氏が取り下げ示唆の弱気な立候補届出(日刊スポーツ)
 輪島さん・・・。

KID痛みなくなれば来週にも練習再開(日刊スポーツ)
 脱臼グセがつかなきゃいいが。

谷川Pが大予想「佐藤が連覇だ」(デイリー)
 ヌルヌル問題で関係悪化するかと思ってたがそうでもないですね。

魔裟斗が認めた15歳の中学3年生、K-1デビュー!=2.5K-1MAX HIROYAの夢はもちろん世界チャンピオン(スポーツナビ)
 スーパー中学生。オープニングファイトなので放送はしなさそうだが。

ヤールギュレシ - Wikipedia
 以前書いた「秋山にやって欲しい格闘技」がこれ。船木が挑戦したことあります。

Turkish Wrestling
 こちらが公式サイト。

この際だから『世界ウルルン滞在記』で是非!/人気blogランキング
 
posted by ジーニアス at 02:33| Comment(3) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>FEGに関してはなし
それがタダシ☆タナカクオリティ(笑)。
PRIDE買収説を作り上げた(?)り、俺の所に榊原さんの挨拶がないと暴露本で書いたり、まあ僕も一時期この人に注目したことがあったけど、何故こんな性格破綻者に惹かれたのかなぁと今は思う。
Posted by 特命 at 2007年01月31日 10:24
>そろそろ暴露本出るころだと踏んでいるのだが・・・
吉田豪が暴露本バブルがはじけたと言っているので以前のようにワッとたくさんでてこないと思います。
暴露本に写真を提供してくれるファイトがなくなった影響が大きいようですね。
Posted by 特命 at 2007年01月31日 10:37
>特命さん
シュート活字って何なんでしょうねぇ(笑)。一応新大阪新聞社にはフランク井上氏がまだ在籍してて、プロレス格闘技関連の写真の貸し出しも継続しているらしいですよ。ただ、取材はしなくなったので最新の試合のはないですが・・・。
Posted by ジーニアス at 2007年02月01日 02:23
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