毎日新聞の記事から
笠松競馬:オグリ、14年ぶり帰郷 セレモニーで雄姿--29、30日/岐阜
◇巻き返し策が好評、今年度収支好調に
赤字続きで一時は廃止が検討されながら、存続が決まった笠松競馬(笠松町)の今年度の収支が好調な滑り出しを見せている。経費削減と各種イベントによる人気回復策の効果とみられ、22日現在で約735万円の黒字。25日には同競馬が生んだオグリキャップ(雄20歳)が14年ぶりに“帰郷”。29、30両日に同競馬場で開かれるセレモニーでファンにかつての雄姿を披露する予定で、競馬関係者は「さらなる追い風を吹かせてほしい」と期待を寄せている。
ついにオグリキャップが凱旋ですよ! いやぁ~、正直笠松に行きたいですわ。まぁこういうことになったのも笠松競馬場の存続が危ぶまれているからなんだけど・・・。
地方競馬ヲタの常識なんですが、現在地方競馬は南関東4場以外はどこも慢性的な赤字で大ピンチ。21世紀に入ってからは廃止ラッシュが続いています。オレも先月宇都宮競馬のファイナルに行ってきたばかりだし・・・。
そんなわけで笠松競馬場もかなり以前から廃止が検討されていて、一時は今春限りで廃止が決まりかけたんですが・・・結論は「1年間の猶予を与える」。あと1年やってみて赤字だったら廃止、黒字に転化したら存続ということになりました。
このことは2週間ぐらい前の東スポとテレビ朝日のテレメンタリーでも報道されました。
当然赤字を黒字にするには改革が必要。委員会が結成されて、そこで出た改革案はざっとこんなところみたいです。
7億円の削減
ライブドアの参入
北海道の支援
岐阜県から笠松町への移管
地方交流重賞の廃止
薄暮競馬
冠レース
JRAとの交流レース
結局ただでさえ安い賞金をさらに減らしたり職員の給料を抑えるわけか。キビシイなぁ。
ライブドアはロクなアイディア持ってないし、群馬県知事を怒らせた実績があるからアテにしない方がいいと思います。「ネットで馬券販売を展開」とか言ってるけど、もうすでにD-netというのがあるのをホリエモンは知らないのか?
冠レースっていうのは企業だと5万円・個人だと1万円出せばレース名を「○○創立30周年記念」とか、「○○結婚10周年記念」にすることができるサービスのこと。これを最初に始めたのは今は亡き高崎競馬場なんですけどね。結構笑えるネーミングのレースがあったらしい。
例えばプロレスファンだったら
「長州力・キレてないですよ特別」とか
「佐野直・王道継承ステークス」
とか作れるわけです。認可されるかどうかは別として・・・。でもそんなのが競馬新聞に載るんだから夢があるよな(笑)。
で、話を本題に戻すと、委員会が考えた客を呼ぶための最大の目玉が「オグリキャップを呼ぶ」こと。
笠松の生んだ国民的アイドルホースですからねぇ。そりゃ来たら大変なことになりますよ。
ちなみにこれが14年前に笠松で行われた引退式の写真。
平成3年1月15日、京都競馬場の2日後には出身地の笠松競馬場でも引退式が行われた。場内に入れなかったファンが木曽川の堤防を埋め尽くしたという。安藤勝己騎手はオグリキャップに懐かしい砂の感触を楽しませるかのようにコースを一周させた。
らしいですからね。最後のレースとなった'90年の有馬記念では中山競馬場に17万7779人の大観衆を集め、東京・京都・笠松の3場で引退式を行った馬ですから。そりゃ夢よもう一度になるでしょうな。
でもなー、引退した高齢の馬に頼るっていうのは本来あるべき姿じゃないんだけどね。いつまでも猪木に頼る新日本プロレスみたいでさ。
実はオレ、数年前にオグリを見に新冠の優駿スタリオンステーションに行ったことあるんですけど、見学できる場所からオグリが放牧されている所まで随分距離があって残念な思いをしたことがあります。一緒に繋養されていたマヤノトップガンは比較的近くで見れたのに。そこに併設されていたグッズ売り場はオグリキャップグッズばかりでした。
今回は近くで見れると思うので羨ましいです。一体何人の観衆が集まるんだろう、と思っていたら、中日新聞の記事によると、
オグリキャップ記念が開かれる笠松競馬は昨年に比べ倍増の約一万人を見込む。
らしい・・・。意外と少ないのね・・・。
あ、そうそう。観客動員テコ入れの策として笠松競馬場にはこんな戦隊ヒーローもいます。
「笠松戦隊マックルV(ファイブ)」
安易に「マジレンジャーショー」に走らないところが素晴らしいですね(笑)。
ていうか、マジレンジャー呼んだら金掛かるもんなぁ_| ̄|○
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最後の宇都宮競馬場に行ってきました。
参考リンク
笠松競馬オフィシャルHP
オグリキャップ☆サポーターズクラブ
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