言論の自由とネット社会/平野啓一郎さん<2>(デジタルARENA)
私は作家だから、「言論の自由」は絶対に守られるべきだと考えるが、しかし、その権利の内容を巡っては、インターネットの普及以後、社会に一種の動揺があるように見える。
(中略)
確かに、ネットの社会の匿名性が許した言論の自由は悪いことばかりではない。国家や企業、あるいは暴力団などのように、一個人を簡単に捻り潰してしまえるような権力機構に対して、匿名の言説を束ねて立ち向かうという方法は新しいし、今後一層有効になってくるだろう。あるいは、先日のボクシングの亀田騒動のように、もう小狡いことをして、一山当てようということは出来なくなってきているのかもしれない。これは良いことだと思う。ボクシングと言わず、プロレスでさえ、昔はあれをガチンコだと思ってみんな見ていたのである。もし当時、ネットがあったならば、必ずどこかから情報がリークされて、プロレスとはそもそもそういうものではないのだと誰もが知ることとなったであろう。(以下略)
海外の反日サイトや政治的な話も載っており非常に興味深いコラムだったが、そこまで話すと長くなるので、今回はスルー。興味のある方はリンク先をご参照あれ。
一体平野氏にプロレスに対する愛情があるのかどうかはこの文章を読む限りでは不明。今はプロレスが心底好きでも芝居であるという前提で話が出来る時代になっているだけに。かつて評論家の立花隆氏がコラムで「プロレスは八百長である」と書いたことをターザン山本が『ザッツ・レスラー』(古っ!)で猛反論したことがあった。自分も『ケーフェイ』書いてるくせに(笑)。今ではそんなことに目くじら立てること自体がダサいことになってしまった。
インターネットが爆発的に普及した時期とミスター高橋本が出た時期が重なったことが痛かったか。総合格闘技の台頭も大きい。このトリプルパンチで、とうとう週刊ファイトも休刊に追い込まれてしまったわけで。
時代を牽引していたプロレスが時代に取り残されたということですな。昔と違って今のお客さんの9割以上はあらかじめ勝敗が決まっていることを認識した上でプロレスを見ている(一部のノアヲタは除く)。で、あるならばそういう時代の変化に合わせないといけないのに、相も変わらず真剣勝負のフリをしたプロレスを見せている一部団体(特に某老舗団体)。そんなもんに客が入るわけがない。
そう考えるとハッスルの方向性は至って正しいと思う。「フリ」なんてする必要がないから「騙す後ろめたさ」なんかゼロな上に、思い切った仕掛けも出来る。
老舗であればあるほど古いファンもいるから方向転換が難しいという側面もあるかもしれない。でももうそんな懸念は無用でしょう。私の友人(といっても私よりかなりオッサン)で30年来の新日ファンがおり、彼はG1 CLIMAXの両国だけは第1回大会から1度も欠かさず観戦していた。しかしとうとう今年から観なくなった(苦笑)。大仁田の「お客さんが一人になっても絶対に潰さん!」じゃないけど、彼が最後の一人になると思ってたのだが(笑)。だからこそ懸念は無用だ!
ネットが普及したお陰でファンタジーが作りにくくなったのは確かでしょう。しかし、だからこそ次の一手を打たないと。週刊ファイト今週号の『マット界舞台裏』、ファイトが売れなくなった原因をプロレス団体や時代のせいにして愚痴ばかりの内容だった。「こんなこと書いてるようじゃ休刊するハメになったのは当然だわ・・・」と思った次第(苦笑)。
この際だから最終号は今まで書けなかった暴露記事でも載せてくれ・・・Blog RANKINGへ
【その他気になったニュース】
女子プロレスラーの神取忍が繰り上げ当選!?(ZAKZAK)
神取繰り上げ当選の続報。ここではどうするか未定と書いてありますが・・・。
繰り上げ当選の神取氏「国民のために努力、まい進する」(NIKKEI NET)
どうやら本人はやる気のようです。次点で落選してから新聞読んだり政治の勉強してると何かで読んだ記憶あります。
おさわがせしてます・・・(神取サプリ)
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永島勝司の1週間3本勝負(内外タイムス)
先月の時点で永島オヤジは神取繰り上げ当選のことを書いていた! やるじゃん。
LLPWの沢井と斉藤が11月両国大会PR(日刊スポーツ)
となるとこの大会は成功させたいところだが・・・。
高山善廣の参戦決定=9.24新日本プロレス(スポーツナビ)
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タッグサバイバル「GO TO HELL SURVIVOR」同時開催=9.24新日本プロレス(スポーツナビ)
団体自体が「GO TO HELL」って感じなんですが(苦笑)。
金村、真壁戦でWEWの封印解除=アパッチ たかし軍は葛西&本間組を抹殺宣言(スポーツナビ)
金村vs真壁か・・・キッツイなぁ。
10/9両国大会で中邑選手の凱旋試合が決定! IWGPタッグ王座に関しサイモン社長が決断!(新日本プロレス)
両国後にまた遠征するかもとのことですが・・・そんな余裕はないと思う。
Circuit2006 Explosion ~G1 TAG LEAGUE~(新日本プロレス)
■G1 TAG LEAGUE 出場チーム
◎ 棚橋弘至 & X
◎ 蝶野正洋 & X
◎ 天山広吉 & 獣神サンダー・ライガー
◎ 永田裕志 & 飯塚高史
◎ 中西 学 & 山本尚史
◎ 長州 力 & 曙
◎ 真壁刀義 & 越中詩郎
◎ 矢野 通 & 石井智宏
◎ ジャイアント・バーナード & トラヴィス・トムコ
◎ 邪道 & 外道
こりゃまたキッツイメンバーで・・・。棚橋は中邑と、蝶野はミラノと?
藤波快勝で新たな船出/無我ワールド(日刊スポーツ)
観衆900人・・・。大阪や大分の売れ行きもイマイチという噂。はぁ・・・。ヒロ斉藤、後藤達俊、長井満也が正式入団。辰っつぁんや西村は後藤さんと長井がポイズンの呪文にかかったこと知ってるのだろうか?
そういえばユークス株がまたまた絶賛下落中のようで。ミクシィ株と大違いですな/人気ブログランキング
ターザンの主張は「豊かな知性と感性があるからこそプロレスファンなのだ」という逆説的なものだったが、要は「プロレスのような勝敗を競っているスポーツではないものを観ることは、自らの想像力や感性が必要である」ということ。
つまり、プロレス=八百長を暗に主張していたのは、じつはターザンだったのです(笑)。
っていうか、よく俺もこんなこと覚えてるな(笑)。
あー、そうだ! ハッキリと思い出した。てか、その辺を指摘するとはさすがですね。まぁ「We Are ターザンチルドレン」ということで。互いにもう“親”から独立してますが(笑)。