2011年10月17日

サイモン・ルッツ「今年はK-1 WORLD GPは開催されませんが、今後の見通しは明るいです」

レトリックと詭弁 禁断の議論術講座 (ちくま文庫 こ 37-1)
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Developments regarding K-1(It's Showtime)

 サイモン・ルッツがIt's Showtimeの公式サイトでK-1に関する声明を発表

2011年10月17日

 K-1の再スタートに関する情報が日本から全く発信されないので、私は皆さんに状況をハッキリさせるつもりです。

 以前K-1ブランドの親会社であったFEGは事実上破産しています。現在K-1の商標権は日本企業のバルビゾンに移管されています。現在2つの大きな派閥があり、それらはK-1ブランドを自分の会社のものにしようとしています。

 まず投資家を見つけたのはFEGの谷川代表です。彼はK-1レーベルで大きなプランを持っている韓国の投資家を見つけました。この投資家はK-1レーベルの引き継ぎに関して石井館長とバルビゾンとの間で口約束をしていると主張しています。詳細についてはすでに会談で合意しており、あとは石井館長がサインするだけです。

 もう一人投資家を見つけてきたのはバス・ブーンです。彼もK-1ブランドをハイレベルにさせる大きなチャンスを持つアメリカ企業を見つけました。しかし、この会社も石井館長のサインが必要です。

 その間に第3の投資家もK-1レーベルの買収を発表しましたが、この投資家は数日前に突然出てきました。

 全3社がK-1レーベルを復活させるビッグプランを持っていることから、K-1ブランドには健全な未来があることは間違いありません。

 全ての投資家がIt's Showtimeとの良い協力関係が今後競合することなく世界中のエリートファイターがトーナメントに参加するのを確実にするのに不可欠であることを理解しています。それはIt's Showtimeとゴールデン・グローリーの両方を意味しています。これは世界中のファイターや何百万人ものファンの最高の関心事であることから、我々It's ShowtimeはK-1を再び強力なブランドに戻すためにもこのプランを支持します。

 今年は以下の理由によりK-1 WORLD GP開幕戦と決勝戦が開催されません:

 ―現在どの投資家が石井館長のサインをもらえるのか不明です。

 ―このような大規模イベントを開催する時間がもうありません。

 ―ファイターに中国行きのビザが発行されませんでした。これは試合をするために必要不可欠なものです。

 K-1レーベルにこれ以上の損害を及ぼす恐れがあったさらなるミステイクを防ぐためにも、クレイジーな方向に行かないこの判断は賢明だと言えます。

 来年からはK-1の世界的なブランド構築に取り組む新しい健全な会社があることでしょう。

 これはすでに10月29日に中国で試合をする準備をしていたファイターにとっては飲みづらいことでしょうが、一方ではこれらの状況はポジティブな未来を予見するに十分な見解をもたらします。

 私が多くの質問に回答し、これらの問題をハッキリさせたのは重要なことであると願っています。

 敬具


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posted by ジーニアス at 23:49| Comment(31) | TrackBack(0) | K-1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ルッツが中国と韓国を勘違いしてるわけじゃないんだとしたら、PUJIとは何だったのか
Posted by 333 at 2011年10月18日 00:00
中国(PUJI)にすがりよるグループとショウタイムの下部組織にしようとするグループと2つの派閥がいるみたいだね。
そして、館長がどっちとやるかの権限を持ってるということかな。
Posted by 加茂ジャパン at 2011年10月18日 00:14
K-1の引き継ぎに興味を示す会社はないと事あるごとに言われてきましたが、ルッツの話を聞く限りだとそうでもない感じですね。
長引く選手へのギャラ未払いや舞台裏でのゴタゴタがある以上、WGPの開催中止は賢明な判断でしょう。

しかし谷川氏の口から出るべきはずの声明が、海の向こうから漏れ伝わって来る状況にはちょっと首を傾げざるを得ないですね。
一体何の為の代表なんだろう。
Posted by ポニー at 2011年10月18日 00:47
来年から新体制でスタートするのはいいけれど石井館長と谷川はもう出てこなくていいよ。
未払い金があるのに自分達の利権確保に走ってる彼らにはウンザリ。
Posted by 選手の気持ち at 2011年10月18日 01:30
これ、よく見るとK-1ブランド(レーベル)だけが対象になってるよね。K-1周りのことに詳しく無いんだけど、FEGの作った負の遺産は引き受けずに、K-1の知名度だけを利用して、アジア、さらには世界で大会を開催しようとしているようにも思えるし。投資家って言ってるけど、投資家なのかな?運営主体になりえる人や企業だった場合、商標だけ譲渡されるとマズいんだよね。FEGは清算型倒産でアメリカだか韓国だかで名前はK-1だけど全然別の主体による大会が開催される、と臭わせているように思えるし…。これだと選手の未払い問題は全く解消されないから。
Posted by のらくろ at 2011年10月18日 01:52
ただ、個人的には看板すげ替えでも、K-1の試合は見たいけどね。ヘビー級の。
Posted by のらくろ at 2011年10月18日 01:55
わざわざ説明してくださってお手数おかけします、ルッツさん。
本来ならファンに説明しなきゃいけない人物が国内に居るんですがねえ・・・。
Posted by ムセキニン at 2011年10月18日 01:57
何でもいいから大男達のド派手な殴り合いが見れたらそれで満足

Posted by A・A at 2011年10月18日 02:28
pujiは胡散臭かったなw
Posted by まさ at 2011年10月18日 02:57
もう立ち技でのヘビー級の価値があまりあるようには思えませんがね・・・・ あと谷川はパンダなので攻めてもしょうがない。pujiは韓国の投資家ですがファッションTVやFBARのあの人たち・・・DREAMのスポンサーでもあるんですよね。
Posted by GAGA at 2011年10月18日 03:17
PUJIって韓国なんですか?
中国だと思ってました。


確かPUJI自体は投資家ではなくて、投資家を探すみたいな役割…でしたっけ?
Posted by タックル at 2011年10月18日 04:10
中軽量級なら国内のキック団体が関の山なんだよねぇ。ヘビー級だからこそ人気が出て、テレビも視聴率が取れた。そりゃ、自分より小さいガレた人がパカスカ殴り合ってても一般的な人気は出ないわ。魔裟斗みたいなビジュアルに頼らないと。だからこそのWGPだったのに。
結局、スポンサーってのは協賛、後援者だから法的責任何も追求できないし、広告効果や純利益が得られなければビジネスライクに離れるわな。
Posted by のらくろ at 2011年10月18日 04:18
なぜルッツ氏の声明なのか。
FEGの誰かがちゃんと発表すべきでしょう。
Posted by ロイス at 2011年10月18日 08:43
なんか、相関関係がイマイチ理解できないが。
興行会社であるFEGは破産。
k-1の商標を持っている館長が別個に興行を
開催してくれる会社を探しているってこと?
Posted by ひょ at 2011年10月18日 09:22
初期のK1や格闘技バブルの頃を忘れられないひとがたちがいまだにヘビー級があればとかよく言いますがその発言がすでに時代遅れだと・・ 実際に損出が1番でたのはヘビー級なのに。基本キックを理解してない人が多すぎる。ヘビーはいいけどミドルやライトは見れないってレベルはいただけない。


サップの時期にK1ファンになった層も基本的に立ち技の攻防を理解してない。

ただなぐり合ってKO連発が起きてもりあがるのは最初だけ。長続きはしないよ。
Posted by N at 2011年10月18日 10:02
谷川氏が手も足も出せないところで、石井氏やらショータイムやらゴールデングローリーも含めたいろんな人が勝手に動いていて収拾つかなくなってるんでしょうね。
Posted by bss at 2011年10月18日 10:10
新しくあらわれた三つ目の投資家はショータイムが数ヶ月前に提携を発表した金融機関の会社なのにルッツたら(笑)
Posted by 5648 at 2011年10月18日 11:01
なにしてやがるあのハゲ!

ただのハゲではないと思ったらただのハゲやったか!
Posted by サスケ at 2011年10月18日 12:23
商標をバルビゾンに移管、新たなスポンサーでK-1存続ということは、FEGを買収したわけではないのでFEGの借金は引き継がれませんね。
借金だけ残ったFEGは、時間の問題で倒産でしょう。
FEGと契約をしてて未払いにあってるファイターは、本当に可哀想だけど、もうどうにもならなさそうですね。
Posted by hit&run at 2011年10月18日 12:40
バス・ブーンが見つけてきたアメリカ企業ってまさかズッファじゃないよね!?
Posted by CGF420 at 2011年10月18日 12:41
でもIt's show time勢だけだとただの肘無しキックボクシングでかつての人気のあったK-1とは何か違うんだよね。
そして規模で言っても遠く及ばず、バダやサキ、スポーンといったメインイベンターは他競技への転向を口にする始末。
ルッツやブーンも自分の団体でかつてのK-1を再現するなど無理だとわかっているので、
なんだかんだでK-1に健全な復活をしてほしくてたまらないという感じでしょうね。
Posted by スカウター at 2011年10月18日 13:42
そうそう、重量級じゃないと観ていて迫力を感じないんですよ
Posted by れむ at 2011年10月18日 14:03
K-1が成功したのは他ジャンルの選手とファンを食い荒らし、メディアやスポンサーとうまく連携できてたからだと思う。
今はスポンサーもメディアもK-1に魅力がないから協力しない。
ヘビー級を信仰してる人もいるけど、そんな単純な理由で復興できるならこんなことにはなってない。
Posted by ぎゃん at 2011年10月18日 16:54
ズッファが買い取って再生してくんないかな。
Posted by こうなったら at 2011年10月18日 19:55
別にヘビー級で赤字が出たとか、攻防の技術がどうとうか関係ないですね。私は約20年、立ち技系格闘技をやっていますが、観て楽しむ興行論と技術論は別なので。K-1とキックは私のような競技者からみたら全く別ものなのでね。ここを理解していない素人が多すぎる。中軽量級なら今でも十分試合は見れるし、楽しめますよ。ただ、ヘビー級だけは日本のマイナー団体(失礼ですが)では観れないから、メジャー団体が必要なわけ。今後、BEPを勘案しながら健全にやっていけるのならそれに超したことは無い!というのが格闘技ファンとしては普通でしょう。K-1という競技が嫌いな方はほっておきましょう。
Posted by のらくろ at 2011年10月18日 21:47
コアファンだけ相手にするならヘビーじゃなくていいけど、ライト層や新規開拓にはヘビー級は必須ですよ。
WWEが基本ヘビー級以上なのはなぜか、見た目からしてわかりやすいからです。
プロレスや格闘技に限らず、レスリングや柔道でも一番盛り上がるのはやはり重量級です。
アジアなどでまたやり直そうとするときにもヘビー級の立て直しは必須、というかヘビー級なしでは無理でしょう。
Posted by BEE at 2011年10月18日 22:03
今世界で一番稼ぐファイターは別にヘビー級じゃないんですよね。
熱い闘いを見せれる選手なら大きさは関係ない、という事だと思いますよ。
Posted by 名無しさん at 2011年10月18日 23:34
ほんと興行というものを理解していない人が多い中で、ヘビー級の重要さが分かっている人がいるとなぜかホッとする。K-1MAXがなぜ代々木からの出発だったか、知らない人もいるみたいだし。ko連発を否定するような人もいますが、中軽量級で、技術の攻防が観たくて、判定でも楽しめるのなら国内キック団体観ればいいわけだから。(国内キック団体を否定している訳ではありませんよ。よく観に行ってましたし。)重量級(事実上の無差別級)というのはその競技の最強クラスなわけで、一般のファンからみれば一番理解しやすいカテゴリーだからね。そうなれば地上波もつきやすい。中軽量級では地上波はつきにくいんだよ。魔裟斗さんでも復活すれば別だけど。
Posted by のらくろ at 2011年10月18日 23:56
重量級の試合の醍醐味があったからこそK-1がもりあがったわけで。



軽いクラスの試合もスピードがあって好きだけど、当初は空手、キックなど立ち技の世界最強は誰だ!みたいなノリで始まったはず。


そりゃ〜小さい連中は最初からは出られないよね〜




ま、K-1にしてもPRIDEにしても、ある意味異種格闘技戦だったから燃えてた部分もあったのかなと。



軽量級で一番燃えたのは川尻VS武田幸三です!


Posted by B at 2011年10月19日 01:23
ヘビー級は必要でしょうが、選手呼ぶ金も大会開催する金もない。
規模縮小してやってくしかないんだろうけど、それもできない。
風呂敷広げすぎたのが失敗だったのかな、新しい組織で一からやり直すしかなさそう。
Posted by ぎゃん at 2011年10月19日 01:57
興行分かって無いっていってもさ、そのヘビー級興行モデルが収益性に欠けてたから今の現状になったんでしょ?
Nさんの言ってる「長続きしない状況」に既に陥ってるわけですよ。

観客動員数・売上額=興行の成功なのですかね?
じゃあ利益まで計算する、ビジネスについては無頓着ということになりますかな。

非メジャー路線を捨て、準大手的な、中小団体のまとめ団体的な位置づけでやるしかないかと。
K-1MAXは今まさにそんな状況だし、前回の大会も盛り上がったんだし、もうその方向でやるしかないよ。
Posted by uni at 2011年10月20日 12:29
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