タイソンは「PRIDEはすばらしい団体。その団体の一員になれて、とてもうれしい」と、いきなり“参戦表明”ともとれる衝撃発言が飛び出した。米国大会でのファイトについては「ノーコメント」とかわしたが、含み笑いが意味深長だ。
榊原信行DSE社長(42)は契約の詳細は明らかにしなかったが、「タイソンと提携して格闘技の魅力が詰まったプロジェクトをつくり出す。単なるゲストではなく、世界の格闘技界に革命を起こすパートナー」と、ガッチリ握手を交わした。
米国大会のリングに立つ可能性もある。すでにタイソンはボクシングからは引退する発言をしているが、グローブを付けたエキシビションマッチを行うプランも浮上。さらに関係者によれば、それを機会にタイソンのPRIDE本格参戦に合わせ、大みそか恒例となった「男祭り」を米国で初開催するビッグ計画もあるという。PRIDEはテレビ地上波が撤退した現状を踏まえ、来年以降は米国での展開を加速させる意向もあり、タイソンを中心に元K-1王者マーク・ハント(ニュージーランド)やミルコ・クロコップ(クロアチア)らとの立ち技世界最強決定戦の可能性も出てきた。
さて、こんな感じで各スポーツ紙はタイソンがPRIDEの会見に登場したことを大きく報じています。そういえばハントやミルコらで立ち技トーナメント開催というプランもありましたね(苦笑)。フジテレビ問題もあって、計画が思いっきり吹き飛んだ感がありますが。
ラスベガス大会でエキシビションマッチ? ちなみにタイソンはホリフィールド戦の耳噛み事件によりネバダ州での試合を禁じられています。エキシビションなら大丈夫なんですかね?
それにしても「例の問題」について書いているマスコミはいないなぁと思ったら中日スポーツが書いていました。
タイソン、PRIDE入り K-1とも契約中なのにDSEと契約(中日スポーツ)
PRIDEラスベガス大会(10月21日)のPRイベントが米ロサンゼルス郊外で行われた19日、プロボクシングの元統一ヘビー級王者マイク・タイソン(40)が何の前触れもなく登場。PRIDEを主催するDSEと電撃的に契約したことを発表した。選手としてリングに上がるのかなど、詳しい内容は不明。タイソンはPRIDEのライバルであるK-1の主催会社と、「ボクシング以外の活動」のマネジメント契約を結んでいる。両興行の間で新たな火種になる可能性も出てきた。
タイソンは「PRIDEは最も素晴らしい団体。その団体の一員になれてとてもうれしい」とコメント。DSEの榊原信行社長は「PRIDEとタイソンが組んで、世界の格闘技界に向けてプロジェクトを作り出します。タイソンは単なるゲストではなく、われわれとともに格闘技界に革命を起こすパートナーです」と紹介した。
DSE側は「タイソンのプロモーターも同席した」と、契約違反を否定している。
サインをした証拠はこちら↓
マイク・タイソン選手、契約書に正式サイン(2003年8月24日・K-1 OFFICIAL WEBSITE)
契約書の条項には、「米国内でのプロボクシング公式試合を除く」試合のプロモート権・マネージメント権があるということで、タイソン選手のK-1デビューに向けて、いよいよ本格始動となりました。
「日本でも俺をお金持ちにしてくれよ」と、契約の際にコメントしたというタイソン選手。8月に自己破産申告をしたという状況下にあって、心機一転して新たなステージでスタートを切ろうとしている模様です。12月6日にボクシングの公式戦のオファーがあるという報道もありましたが、2月に延期。K-1側から大晦日に試合のオファーを出しており、タイソン選手自身がその意向を汲んで延期を決定したようです。
ラスベガス大会やハワイ大会をリングサイドで視察し、ボブ・サップとマイク合戦までしたタイソン。2003年のDynamite!!ではハワイから衛星中継で出演(薬物犯罪歴があることから来日が不可能)。タイソンとK-1がどういう契約を結んでいたか詳細は不明ですが、もちろんDSEもその辺りをキチンと調べて契約にこぎ着けたわけで。向こうで訴訟合戦になるかもしれませんが。最近は来場の約束をドタキャンしたこともあったので、K-1もサジを投げたのかもしれませんし。
さて、PRIDEは今後タイソンをどう使っていくつもりでしょうか。今から寝技勉強しても使い物になるまで時間が掛かるし、K-1でもボクシングルールでの対戦を主張してたし。
と思っていたらkamipro Handが榊原代表のインタビューを掲載。一部を書き写そうと思いましたが、時間的にアレなのでNHBnews PROさんのを拝借(苦笑)。
【 DSE/PRIDE 】 kamipro 携帯から榊原代表タイソン談話 < レイドロック(NHBnews PRO)
以下、kamipro携帯記事の要約
・正式契約を締結、K-1とは何の問題もない
・毛沢東の刺青を彫ったタイソンは中国でナショナルヒーロー。今年の4月にタイソンが中国に招かれた際に現地で会談した
・10月のラスベガス大会前に正式な記者会見を行なう
・日本招聘は考えていない。開催候補はロシア、中国、ヨーロッパ(アメリカはなし?)
・PRIDEのリングでボクシング公式戦はやらず、タイソンが闘うとすればPRIDE特別ボクシングルール
・ラスベガスのカジノにタイソンのジムができ、公開練習を予定している
本当に要約なので補足させていただきますと、タイソンは収監中に毛沢東に関する本に影響を受けて刺青を彫ったとのこと。PRIDEルールで試合をさせることは考えてなく(というか多分契約でそうなってる)、タイソン用のルールを作り、そのルールでPRIDEファイターと戦わせるという意向だそうです。もう単なる客寄せとしか考えてない感がありますが、非常に現実的な考えだとも言えるでしょう。でないとタイソンも首を縦に振らなかったでしょうし・・・。
「日本招聘は考えていない」とのことですが、前述したように基本的には不可能なんです(苦笑)。ただマラドーナが日韓ワールドカップの決勝戦を観戦するために特例で来日を許可したこともあったので(この人も薬物使用歴あり)、国を動かすことが出来れば可能性は無きにしもあらずですが・・・現実的ではありませんね。
K-1も曙さんを生かすのだったら「K-1相撲ルール」を作るぐらい開き直っても良かったかも。『HERO'S』じゃなくて『SUMO'S』とか(苦笑)。でもそれだと試合時間・・・じゃなくて取組時間は1分もないだろうし、そんなもんにニーズがあるのかと言われれば困りますが(苦笑)。
あと『男祭り』を中国でという計画もあるとのこと。前述のサンスポの記事もそうだが、kamiproインタビューでも「大晦日はアメリカで『PRIDEメンズフェスティバル』をやるかも」と冗談半分で言ってましたし・・・「どうせ地上波無しなら国外で」ということになるのでしょうか・・・。
その他のPRIDE情報も紹介。
「世界最強男」ヒョードル、韓国でCMモデルデビュー(朝鮮日報)
「世界最強の男」ヒョードルが韓国でCMモデルデビューする。
異種格闘技PRIDEヘビー級チャンピオンで「60億分の1の男」と呼ばれ、人気トップのエメリヤーエンコ・ヒョードルは、韓国オンラインゲームの専属モデルに抜擢され、今月28日から5泊6日の日程で訪韓、CM撮影を行う。
サイカンエンターテインメントは18日、「ヒョードルが当社オンラインゲームのCMモデル契約を締結、28日に訪韓し5泊6日の予定でCMとグラビアを撮影する」と明らかにした。
今年の1月にサンボセミナーのためにアレキサンダーと訪韓したヒョードルですが、韓国で一度も試合をしたことがないのにCMモデルとは!
ラスベガス大会の会見後も止まない熱狂!一番人気はやはり初上陸のヒョードルだ(PRIDE)
アメリカでも人気とは・・・。こりゃ世界戦略のためにもヒョードルは手放せませんな。
吉田は大みそか「男祭り」出陣示唆(デイリー)
吉田が新年を迎えるのはどこの国になることやら・・・。
【その他気になったニュース】
[HEAT] 9.23 愛知:ニコラス・ぺタス国内復帰戦。しなしも参戦(BoutReview)
キックルールになりそうだとのこと。
武蔵、兄弟で世界遺産(スポーツ報知)
格闘家の武蔵(33)、TOMO(32)兄弟が、23日放送のテレビ東京系「いい旅・夢気分3時間スペシャル にっぽんの世界遺産を巡る特選4コース」(後8時)で旅番組に初出演し、“兄弟2人旅”を披露することになった。
2人が訪れるのは、鹿児島・屋久島にある樹齢7200年という縄文杉。徒歩で往復10時間にも及ぶロケとなるため、制作サイドは「精神力・体力に自信がある武蔵さん兄弟にお願いし、実際の屋久島の感動を体感していただきたかった」と格闘兄弟を起用したという。
徒歩で往復10時間! 気分は藤岡弘、探検隊? ちなみに藤波一家や健介ファミリーは出ないようです(笑)。
ボビー・オロゴン復活の裏側 (ゲンダイネット)
「表向きには、ボビーはまだ個人で活動していることになっている。でも、どうやら大手の事務所が彼のバックについたようなんです。カネになるボビーを遊ばせておくのはもったいないという判断なのでしょう。ボビー獲得のために、それなりの“対価”が支払われたともいわれている。だから今後はK―1だけじゃなく、総合格闘技HERO’S、Dynamite!!にも参戦する可能性が出てきた。今後、ボビーはメチャクチャ働かされるでしょう。すでに具体的な対戦相手の名前も挙がっています」(業界関係者)
・・・だそうです(;´∀`)。次は誰と対戦するんでしょ?
K‐1GP開幕戦で、いきなりバンナvsホンマンが激突! アーツvsボンヤスキー、武蔵vsファウストなど5カードが決定(スポーツナビ)
■「K-1 WORLD GP2006 IN OSAKA 開幕戦」
9月30日(土)大阪・大阪城ホール 開場15:00 開始16:00
<GP1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R>
ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
チェ・ホンマン(韓国/フリー)
<GP1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R>
ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム ボンヤスキー)
<GP1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R>
セーム・シュルト(オランダ/正道会館)
ビヨン・ブレギー(スイス/マイクスジム)
<GP1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R>
アーネスト・ホースト(オランダ/チーム ミスター・パーフェクト)
藤本祐介(日本/MONSTER FACTORY)
<GP1回戦 K-1ルール 3分3R延長1R>
武蔵(日本/正道会館)
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデン・グローリージム)
これは好カードではないですか。「ホンマンは好条件で再契約を結ぼうと目論んでいる」と韓国紙で報道されたから、K-1はバンナを使って潰しに行ったか?
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ブレギーと当てて欲しかったです。
まぁいつものことなんで・・・。面倒ですからツッコミませんでした(苦笑)。
タイソンはボクシングのスパーリングを1億でやるだけ。それまで立ち技とーなめんとだとか総合やるとか煽ってんのは宣伝。
「1億」というのはどこ情報ですか? こう言っちゃ失礼ですけど、うさん臭さを感じずにはいられません(苦笑)。
そ、そうですか。タイソン効果でPPVの加入者が増えれば1億ぐらい安い買い物なんですかねぇ。