■7月3日、東京都内の新日本プロレス本社・大会議室にてサイモン・ケリー猪木社長が記者会見を開き、9月1日、日本武道館で「INOKI GENOME ~格闘技世界一決定戦 2006~」を開催する事を発表した。
1976年6月26日、日本武道館にて行なわれたアントニオ猪木VSモハメド・アリ戦は引き分けに終わったため、その時に渡す予定であった勝利者トロフィーや2人が賭けていた賞品が、そのまま保管されているという。
サイモン「“アントニオ猪木プロデュース”の格闘技トーナメントを行ない、30年間眠っていたもの、猪木VSアリ戦への思い全てを勝者に渡したいと思います。猪木VSアリから始まった格闘技界を受け継ぎたいという選手に参加してもらい、2人の名誉を引き継いで、格闘技界を盛り上げて頂きたいという願いが込められています」
現在、多数の選手に交渉している事も明かした。
候補選手の中には、プロボクサーで映画「ロッキー5」にも出演していたトミー・モリソン選手や、6月26日の「猪木VSアリ30周年記念パーティー」にも来ていたレスリング、フリースタイル韓国代表のカン・ドング選手らが含まれている。
サイモン「エキシビジョンマッチとして猪木さんが寛子と交渉し、アメリカでは代理人を通してライラ・アリさんと交渉中です」と、併せて発表。
トミー・モリソンへのツッコミは後でさせていただきますが、凄いのがこの後。
このトーナメントは8選手の参加を予定しており、ルールは当時行なっていた「格闘技世界一決定戦」のものをベースに、現在の総合格闘技に準じた形で、2003年に新日本マットで行なった「アルティメット・クラッシュ」をさらに進化させたものになるという。
「アルティメット・クラッシュ」で良かったですよ。「アルティメット・ロワイヤル」だったら大変でしたよ(笑)。ただしそこはプロレス団体の宿命で、「本当にガチンコでやるの?」という疑惑が。「アルティメット・クラッシュ」の時も直前まで本当にガチでやるのか半信半疑でしたしね。ま、結局ガチンコでしたけど。
で、問題は出場メンバーなわけですが・・・。
9.1武道館で「猪木vsアリ30周年記念」格闘技イベント開催!(スポーツナビ)
なお、出場選手については新日本プロレス、UFO、K-1、PRIDE、JUNGLE-FIGHT、WFXから代表選手が出場する予定となっている。
あんだって!? K-1にPRIDE? UFOってまだ活動してたか?
猪木-アリ30周年で格闘技世界一決定戦(日刊スポーツ)
新日本は3日、猪木対アリ戦の30周年を記念する大会「INOKI GENOME」(9月1日、日本武道館)の概要を発表した。目玉は「格闘技世界一決定戦」8人参加トーナメントで、出場候補選手には小川直也、ジョシュ・バーネット、ブロック・レスナーらビッグネームが並んだ。
サイモン猪木社長は「猪木の闘魂を受け継ぎたいという選手たちに参加してほしい」と話した。勝者には30年前の試合が引き分けだったために宙に浮いていた勝利者賞のトロィーなどが与えられる。関係者はトーナメントは一夜で終わらず第2回があることと、その大会を大みそかに行う意向を示した。また、猪木の娘寛子さんとアリの娘レイラの夢の対戦も実現に向け交渉中だ。
えー、ツッコミどころが多過ぎて大変だ(^ω^;)。
ジョシュは9月10日にPRIDEがあるのに出場するわけないでしょ。今さら小川が出ることもありえない。レスナーとは契約更新したの? ましてや大晦日にも開催することまで計画しているのにFEGやDSEが選手を貸し出すわけがない! あー、もう本当にバカバカしい。
新日本、スポナビ、日刊、3つとも出場予定全選手を掲載してないので週プロmobileから引用。
団体の垣根を越えたトーナメント出場選手は以下。
ジョシュ・バーネット、ドン・フライ、LYOTO、バス・ルッテン、ケン・シャムロック、トミー・モリソン(36歳/ボクサー)、マーク・コールマン、ブロック・レスナー、小川直也、村上和成、柴田勝頼、永田裕志、中西学、中邑真輔、飯塚高史、矢野通、カン・ドング(韓国アマレスナショナルチーム所属/ストリートファイトは負けなしとのこと)
もうムチャクチャ。ストリートファイトは負けなしでもリング上では秒殺された選手なんて腐るほどいるし。
BML上井プロデューサー、猪木イベントに怒りの抗議!(スポーツナビ)
勝手に柴田と村上の名前を出されたBMLの上井氏は早速激怒しております。もっともアングルの可能性も無きにしもあらずですが。これについての新日本のスタンスは、「新日本の主催ではなく、やるのは猪木さんだから」ということのようだが、それはいくら何でも無責任では。
あと全出場選手ではなくトーナメント出場選手なのに17人も挙げているのはどうかと(苦笑)。この中の8人が出るということなんでしょうけど、絶対に出そうにない選手が多過ぎて・・・。今日はBMLだけでしたけど、明日以降はK-1やPRIDEからも抗議文が届くのでは?
で、最初の方に書いたトミー・モリソンへのツッコミですが・・・、実はこの人、HIVウイルス(エイズウイルス)に感染してるんですよ。
前述したように映画「ロッキー5」にも出演し、「白人ヘビー級王者誕生なるか」なんて言われた時代もありましたが、HIVに感染していることが判明。アメリカのほとんどの州で試合することが不可能となり、なんと日本で試合をしたこともあるんですよ、これが!
歴史 平成7年~平成8年(日本ボクシング情報局)
<平成8年>
11月 3日:ジョージ・フォアマンが東京ベイNKホールで、WBUヘビー級タイトルマッチを行い、判定勝ち。この興行をJBCは認定せず、試合管理役員はすべてアメリカから来日した。また、先にHIVウイルス感染により引退を発表していたトミー・モリソンが同じ会場で再起戦を行い、僅か93秒でTKO勝ち。
今はなき東京ベイNKホールですよ。ジョージ・フォアマンも試合しました。で、トミー・モリソンの試合の時だけは、「トミー・モリソンが出血したら即試合をストップする」という特別ルールで行われ、レフェリーは長袖のシャツに抗菌手袋をはめて試合を裁くという異様な状況での試合になったのです。流血しなかったから良かったものの・・・これは危険ですよ。猪木や新日本はこのことを知らないわけないでしょうに・・・。そういうわけで、トミー・モリソンをリングに上げることは絶対反対です。
それにしても最初の出場メンバー発表の段階で、これほどまでにいい加減な大会は今どき珍しい。当日はつまんないカード、内容、会場は閑古鳥というのが目に見えている。大晦日もやらないでしょう。とはいえ『イノキ・ボンバイエ2003』に匹敵する伝説の大会になることは濃厚でしょう(笑)。笑い目当てに会場に行くかもね。
【その他気になったニュース】
【PRIDE】バーネットを中心にPRIDE海外進出へ(サンスポ)
ラスベガス大会は10.12、無差別級GP決勝は9.10なのでジョシュも大変だ。他の下らないイベントなんかに構ってられませんよね(苦笑)。
ミルコ勝利の陰にランジェリー(内外タイムス)
一瞬ランジェリー武藤ことかと思ったのはオレだけではあるまい。
米国UFCが欧州とカナダに初めて進出へ(日刊スポーツ)
UFCも負けじと世界戦略ですよ。
地上波中止のPRIDEに4万4千人(朝日新聞)
最近朝日新聞はよく格闘技を取り上げますね。
(結果) [ケージレイジ] 7.1 英国:マンホーフ秒殺勝利。トンプソン黒星(BoutReview)
戦闘竜も松井も負けた。
MAX王者・ブアカーオに単独インタビュー最強のチャンピオンが語ったムエタイへの誇り(スポーツナビ)
自分自身の攻略法まで語っているブアカーオは良い人だ。
格闘技総合サイト casTY格闘技ナビ
PRIDEひかり道は閉鎖しましたが、代わりにこんなサイトが出来てました。※まこりんさん情報ありがとうございました。
ボブ・サップ代理人、谷川氏の反論について「重大な事実誤認」を指摘=K-1(スポーツナビ)
マイケル・コネット氏が反論の反論だ!
そういえば週刊現代ネタを書いてなかった。清原邦夫氏、6月29日付でスポーツ局専任部長からスポーツ制作担当部長に異動したそうです。
●同じく部長待遇の大甘処遇に内外から非難轟々だとか。その他の情報は人気ブログランキングで。
うちの会社だと
事業部長又は局長>(専任)部長>担当部長
の職位順になります。
各事業部に対し事業部長は(執行役員や取締役など)役付きで1名、
(専任)部長も1名、担当部長のみ複数名が同列で存在。
担当部長は、事業部内にぶら下がる各部をそれぞれ担当範囲とする部長です。
決済などの権限も発言力も相当弱まった様に感じますね。
「いかがわしいでしょ? 適当でしょ? さあ、突っ込んでください」
そうだとしたら、なかなかセンス悪くないかも(笑)
なるほど、そうかもしれませんね。まぁ「事実上の昇格」ではないことだけは間違いないでしょうが、さすがに(苦笑)。あと異動先は花形の部署じゃないんでしょうねぇ、おそらく。
>馬さん
ここまで来るとマジボケじゃなくて狙ってるんじゃないかと思われても仕方ないでしょうね(苦笑)。