2006年05月16日

やはりボブ・サップは永久追放か~サップ逃亡ネタ第3弾

 やはり今日もこのニュースを追いかけなければなるまい。各スポーツ紙が色々報道されていますが、一番詳細が書かれていたのはスポーツ報知かな。

サップ逃げた、前代未聞!!試合30分前…K―1ワールドGPアムステルダム大会(スポーツ報知)
 ◆K―1ワールドGPアムステルダム大会(13日、アムステルダムアリーナ) ボブ・サップ(31)=米国=が、前代未聞の試合放棄をした。メーンのアーネスト・ホースト(40)戦直前の30分前にK―1と契約上のトラブルを起こしてドタキャン。ピーター・アーツ(35)の緊急代役で試合は成立したが、K―1はサップの“無法行為”に激怒。最悪の場合は法廷でサップに厳罰処分が下される可能性が出てきた。

 メーンイベンターのサップが、試合直前に無断で帰る前代未聞の不祥事を起こした。大会終盤、第11試合の途中に事件は発生。両拳にバンデージを巻いたまま、サップが私服姿でリングサイド付近を横切る。引き連れたセコンド陣とともに、引き留めに出てきたK―1の渉外担当、地元プロモーターらと観客の視線も気にせず口論。結局「帰る」の一点張りで大会スタッフらの制止を振り切るようにして会場の外へ出て行った。メーンの30分前だった。

 ホーストの母国引退試合に出場するはずだった。サップに2度KO負けし、3度目の正直をかけたホーストの最後のリベンジマッチ。リングアナウンサーは「サップは腰抜け。プロ失格」などと“事情説明”したが、1万7000人観衆は大ブーイング。不測の事態に急きょ、テレビ解説のアーツが代役を要請され、メーンを成立させた。

 その後、サップは消息不明。宿泊先の市内ホテルにも帰らず、チェックアウトもしていなかったという。10日のオランダ入り後、11、12日の会見に出席。3度目のホースト戦での好試合を約束していたが、裏切った。

 逃亡騒動から一夜明けた14日、アムステルダム市内で事情説明の会見を行ったK―1の谷川貞治イベント・プロデューサー(44)は契約上のトラブルがあったことを明かし、サップの行動を「ファンへの裏切り行為」と非難。「契約上にかかわる問題なので話せないが、これまで聞いたこともないレベルの無理難題を要求された」と説明し、他団体の引き抜きの可能性については否定した。今後は弁護士を介してサップと話し合いをするというが、最悪の場合は法廷で制裁を下す可能性も出てきた。谷川氏は「厳しく対処したい。本人とも連絡を取らないといけない」と話した。

 前日書いた「Martial Arts News - magazine」によると、「戦いの直前に、ボブ・サップはリングに上がるのが怖くなりホテルに戻ってしまいました」とのことでしたが、実際はホテルに戻ってなかったそうで。しかも連絡すら取れない状況・・・。まぁホテルに戻ったら関係者に無理矢理連れ戻さる可能性ありますからね(苦笑)。にしてもチェックアウトすらしてないとは・・・。あんな大男がアムステルダム近辺をウロウロしてたら目立つと思うんだけどなぁ(苦笑)。でもオランダ人の平均身長って世界一高い(男性は180センチ!)らしいからそうでもない?

 で、サップの要求した無理難題って何だい(シャレじゃないよ)? とネタを探っていたら2ちゃん経由でこんな情報を。

Bob Sapp leaves 30 min before fighting Hoost, the war K-1 vs Pride is in rnd 2!(Sherdog Mixed Martial Arts Forums)

 早い話、「PRIDEに自由に参戦できるよう要求してきた」とのことですが・・・。Sherdogのフォーラムは信用できるかなぁ(苦笑)。そんな要求を試合開始直前にリングサイドの本部席にまで来てまくし立てますかね? ちょっと考えにくいんだよなぁ。FEGとサップの間で以前から揉めてたとしても、前日にトンズラとかならまだ分かる。でも今回は会場入りしてしかもバンテージまで巻いてたってんだから・・・。

 また、内外タイムスさんはこんなことまで踏み込んだこと書いてる。

サップ敵前逃亡の真相(内外タイムス)
 ここで考えられるのは、地元の英雄であるホーストは、どうしても有終の美を飾らなければならない事情がある。サップは”いけにえ”を嫌がったのではないか。常識では考えられないが、現在人気も実力も今いちのサップが、自分の”商品価値”を考えた時、何がしかの決断をしたとしか思えない。それにしても格闘技の世界であってはならない事件であるし、サップの責任は重大である。ともあれ、今後の動向が気になるところだ。

 こんなことまで書いたら内外タイムスさん、取材拒否されかねないよ(苦笑)。ぶっちゃけサップに「負けてくれ」と要求したって書いてるようなもんですよ。これもちょっと考えにくいのでは? 確かにK-1は対戦相手の人選やトーナメントの組み合わせ、不可解な判定など、試合以外の部分は八百長だらけですけど、試合自体が八百長だったことは少なくともここ数年はないでしょう。新日の東京ドームで4vs4の対抗戦やった時を除けば(苦笑)。

 それに万が一そんなことを要求されていたら、それこそカードが決定する前の交渉で「負けてくれ」と言われてただろうし、サップも納得済みでリングに上がっただろうし。「究極のドタキャン」をした理由としては説得力がイマイチ。

 あとちょっと疑問なのが、各報道では「サップが試合の30分前に失踪した」となっているのに、アーツが代役を引き受けたのが「試合の1時間前」だということ。元々はヨーロッパGPの決勝戦がメインの予定だったのが、ホーストの試合をメインに変更したから、こういう“時差”が生まれたのか、それともサップ失踪前にサップが出ないことを関係者が覚悟してアーツに早めに(といっても1時間前)打診していたのか・・・。

 そして、FEGのサイトにはこんな記事が。

アーツの男気がK-1を救う 世界のプロモーターが大絶賛(FEG)

 物凄い「アーツヨイショ」ですが、実際FEGはアーツに感謝してもしきれないでしょうね。試合自体は限りなくエキシビジョンマッチでしたけど、無理して出てくれたアーツに対してホーストも思いっきり攻撃は出来ないでしょう。3ラウンドは容赦ないブーイング飛んでたけど(苦笑)。

 ところで、この記事の最後にこんなことが書かれていた!

また、ジェロム・レ・バンナとレミー・ボンヤスキーの判定について、バンナのセコンドから抗議が届いており、日本でもう一度、内容を検証することが決まった。ジャッジが全てオランダ人だったために、採点基準の意思統一がされていなかった可能性もある。検証の結果、勝者が逆になることもあるかもしれない。

 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工。こんな大事なことをアーツの記事のついでに書くなよ! いや、確かにあの判定はおかしかったけどね。ジャッジミスを自ら認めますか? 魔裟斗vsブアカーオ以来。

 HERO'Sのサイトのトップページは未だにサップが「サクラバはパワーボムで一撃。レスナーの打撃は赤ん坊だ」って吠えてるし(苦笑)。どこまでもグダグダなK-1に乾杯!


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「ミルコと比較したらジョシュは落ちる」「藤田サンは弱くなっている。吉田サンと闘いたい」「ハントが2ndROUNDでも勝てるかは疑問」「ノゲイラは特に著しい成長はしていない」など言いたい放題のヒョードルさん。でもさ、ついこの前は「弟は私を超えたかもしれない」と言ってたくせに、ジョシュさんはその弟に勝ったんだよ! なのにそういう言い方はないんじゃない? とりあえず、7月1日の2ndROUNDには出る気のようだが・・・。

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posted by ジーニアス at 01:29| Comment(2) | TrackBack(0) | K-1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>試合自体が八百長だったことは少なくともここ数年はないでしょう。

まぁ、海外大会に於いては、その国出身の選手がメインの時、必ず出身選手が勝っているというのも、ぶっちゃけあるんですが(苦笑)、そのへんは俺もガチバカじゃないので、取り立てて指摘するつもりはありません。ただ管理人さんの言われるように、直前でそんな取り決めはしないですよね。ホーストvsアーツは、おっしゃるように、実質エキシでしょう。じゃなかったら危険過ぎますよ。

>どこまでもグダグダなK-1に乾杯!
これをグダグダと言わずして、何をグダグダと言うのかという展開ですね(苦笑)。
Posted by よく通る通りすがり(仮) at 2006年05月16日 19:37
>よく通る通りすがり(仮)

アンディ・フグのスイス大会とかは怪しかったですよね(笑)。あと、「試合自体が八百長だったことは少なくともここ数年はないでしょう」と書いておいてアレですが、曙vs角田がありました・・・。
Posted by ジーニアス at 2006年05月17日 02:27

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