5月5日に大阪ドームで開幕するPRIDE無差別級GPを最後に、ベテランの高阪剛(こうさかつよし)(36)が引退する。米国の総合格闘技大会UFCに日本人で初めて本格参戦した「世界のTK」は、無差別級の頂点を花道にする決意だ。
滋賀県出身。柔道で専大から東レに進んだが主要大会のタイトルはない。93年、23歳で前田日明が興した格闘技団体「リングス」に入団した。「理由は単純。強くなりたくて、甘えが通じないプロを選んだ」
柔道仕込みの絞め、関節技と攻撃の手を休めない果敢なファイトで連勝を重ねた。98年には米国のUFCに参戦した。
UFCは総合格闘技の草分け。金網で囲まれた八角形のリングでの戦いは、日本よりはるかに過激だった。相手はスター選手キモ。「控室もなく、会場では大ブーイング」というアウエーで終始攻め続け、判定勝ちを収めた。
同年8月、米国・シアトルに移住。UFCに日本人初の本格参戦を果たす。「最初は言葉も通じなかったが、不自由とは思わなかった。一心不乱でした」。3年間、米国各地を転戦。「世界のTK」の異名がついた。
帰国直後の01年10月には、都内にジムを開いた。「総合格闘技の指導はそれまでマニュアル化されていなかった。底辺拡大こそ自分の役割」
柔道五輪金メダリストの吉田秀彦が02年、総合格闘技に転向する橋渡し役もした。自ら技術をたたき込み、互いの試合のセコンドにもつく間柄になった。
今年2月、PRIDEの試合後に引退を宣言。「試合で前に出続ける姿勢が欠けるようになっていた。自分自身に失礼じゃないかと思った」と明かす。
勝ち上がれば7月に準々決勝、9月の決勝戦へと引退は延びる。「攻め続ける気持ちを貫きたい。決勝で(吉田)秀彦と戦えたら幸せですね」。柔道では足元にも及ばなかった盟友との頂上決戦を夢見ている。
なんで朝日新聞がTKを? 不思議ですが、一般紙がこういうふうに取り上げてくれるのは素直にうれしい。
何かで読んだか誰から聞いたか忘れましたけど、確か入門当初からスパーリングで前田と互角以上に渡り合ってたんじゃなかったかなぁ。リングス生え抜きの中では唯一世界に通用した選手ですからね。引退は本当に残念。
さて、そんなTKの対戦相手が未だに正式発表されないPRIDE無差別級グランプリですが、マーク・ハント オフィシャルサイトにこのような文章が。
マーク・ハント オフィシャルサイト
2006-04-26?(Hape)
Mark is now confirmed to fight Japanese fighter Tsyoshi Kosaka.
どうやら、高阪剛vsマーク・ハントで決まりのようです。4月20日にした私の残りカード予想の1つが的中しました( ´∀`)。
PRIDE無差別級グランプリ残りカードを大予想(2006年04月20日)
この時は、「ヴァンダレイ・シウバvsマーク・コールマン」「アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラvsローマン・ゼンツォフ」も予想しましたが、こっちは当たらなそうな雲行きですが(苦笑)。
そういえば、ノゲイラのサイトでルーロン・ガードナー戦のことが載ってましたけど、これも結局無しになりそう。この辺のことを海外事情に詳しい友人に聞いたんですけど、結局ノゲイラのサイトを管理しているのってBTTでもノゲイラの代理人でもないらしいですよ。だから対戦相手が交渉中の段階でも書いてしまうというフライングも平気でやっちゃうと。
「海外の格闘技サイトは胡散臭いとこばかり。マスコミじゃない一般人レベルが書いてることがほとんどだから信用できない」とのことでした(笑)。
シウバの参戦もなさそうですが、今日の東スポで柴田惣一記者が「シウバの無差別級GP参加はすでに決定している」って言い切ってるし(苦笑)。
あ、ちなみにこれはビル・ロビンソン氏のインタビューの中での発言なんですが、ジョシュ・バーネットが来日した時はUWFスネークピットジャパンでよく練習しているんですね。で、ロビンソン氏は「シウバこそ優勝に誰よりも近い存在かもしれない」なんて言ってますが・・・。
また、「昔のレスラーならPRIDEに出ても負けはしない」とのこと。こういうファンタジー溢れる発言は好きです( ^ω^)。
【その他気になったニュース】
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[K-1 WGP] 5.13 オランダ:ホースト、サップと3度目の激突(BoutReview)
[K-1ヨーロッパGP]
(一回戦-1) アレクセイ・イグナショフ vs. ピーター・ボンドラチェック
(一回戦-2) メルビン・マンホーフ vs. 富平辰文
(一回戦-3) ビヨン・ブレギー vs. フレディ・ケマイヨ
(一回戦-4) ナオフォール・“アイアンレッグ” vs. アティラ・カラチュ
(リザーブ戦) ゴーカン・サキ vs. ラニ・ベルバーチ
(リザーブ戦) ロドニー・ファベイラス vs. ジョン・デルガド
[ワンマッチ]
アーネスト・ホースト vs. ボブ・サップ
ジェロム・レ・バンナ vs. レミー・ボンヤスキー
セーム・シュルト vs. ロイド・ヴァン・ダム
ドラゴ vs. レイ・スターリン(70kg契約)
ラモン・デッカー vs. ジョエリ・メス(75kg契約)
フィクリ・ティアルティ vs. ムラッド・デレスキー(70kg契約)
デーブ・ダリウス vs. ハキーム・ゴラン(※総合ルール)
ヨーロッパGPはその日のうちに決勝までやるので全16試合だそうで(^ω^;)。ここでホーストvsサップとは! いっそのことサップも「負けたら引退」にすればどう?
広島経大生が総合格闘技デビュー(中国新聞)
五月二日に東京・後楽園ホールであるプロの総合格闘技「パンクラス」の大会に、広島経済大三年の三浦康彰さん(20)=広島市佐伯区河内南=がデビューする。いじめに苦しんだ少年時代に抱いた「強くなって変わりたい」という思いと努力が、プロへの道につながった。
ちなみに対戦相手は玉海力なんで、負けたら結構キツイ。
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