今日は朝っぱらに「カイヤ、ハッスル参戦!」のネタを書いたので、久々に映画の感想を。日曜日にようやく『力道山』を観たもので。
ソニー・ピクチャーズ - 力道山
かなり期待して観た作品だったのですが、この映画は一言で言うと表向きは日韓合作でもどこまでいっても韓国映画だなぁということ。
主演のソル・ギョングはがんばったと思いますよ。韓国版ロバート・デ・ニーロと呼ばれてるようで、体重を28キロ増やして日本語も覚えて力道山に成りきってたし。力道山のタニマチ役のヤクザ・藤竜也も迫真の演技だった。でも脚本がねぇ・・・イマイチ。
監督&脚本と主演が韓国人である以上、「朝鮮から見た力道山像」になるのは仕方ないんだろうなぁと。ま、前述したソル・ギョング、藤竜也の他に武藤敬司、橋本真也、秋山準、リック・スタイナーらはがんばりました。あ、船木誠勝もね。
で、パンフレットに百田光雄のコメントが載ってるんですけど、彼が強調しているのは「映画の内容は事実とは違いますが」ということ。しかも映画の企画を知らされたのは撮影に入ってからの段階で、ソル・ギョングの演技を見て心を打たれたから力道山の商標権を許可したとのこと。つまりは事後承諾だったのです。これ、百田さんが許可しなかったらどうなってたんだろ? それを考えるとちょっとなぁ・・・。
オレも力道山について詳しいわけじゃないけど、本とかNHKの力道山特集などを見た自分レベルですら「史実と違うんじゃない?」と突っ込みたくなるような部分が満載。映画のエンドロールで「史実と違う」と断りは入れてましたけど、それでも何だかなぁと思った次第。
まぁでも橋本さんのシーンはプロレスファンなら結構泣けるかも。それだけでも観る価値は充分アリ。
スクリーン上とはいえ力道山プロレスを観て思ったのは、ナショナリズムを駆り立てる要素が今のプロレスには皆無だなぁと。日本人対決には飽きましたよ。作品の点数付けるとしたら80点かな。自分がプロレスファンだから甘めに付けたけど、これがプロレスファンじゃなかったら・・・と思った。
一昨年から今年に掛けてプロレス映画が続き、ラストを飾るのがこの作品といった感じ。結局プロレスが真剣勝負だという前提の作品だと無理が生じるし八百長前提でも非難轟々。力道山が八百長を持ちかけられて断る部分は「なんじゃそりゃ」と。プロレスを題材にした映画は需要の割には難しいですね、やっぱ。
なんか読み返したら文句ばかり書いてますね(苦笑)。でもみんなの演技はホント良かったですよ。
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あ、そういえば棚橋が遂に学生プロレス出身であることをカミングアウトして、レイザーラモンHGと対談しましたねー、東スポで。「今さら遅いよ!」と言いたくなる部分もありますが、一生隠し通すよりはマシかなぁと。
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2006年04月13日
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