セッド・ジニアスが飯田橋のホテルで行った記者会見にプロレスマスコミの姿は見当たらなかったらしいが、この本を読むとその理由が良く分かる。プロレスマスコミを敵に回すようなことがやたらと書かれているからだ。
「プロレスは勝敗が決まっているショーである」という部分だけでもかなり都合が悪いのに、場合によっては名指しで批判されているのだから会見に来るわけがない。例えば・・・
「未だに真剣勝負という前提で記事を書いているプロレスマスコミは頭がおかしい」
「私が週刊プロレスに送ったFAXを湯沢記者が大仁田議員に流し裁判資料として提出された」
「“和解試合”以降、大仁田サイドの圧力により、プロレス誌に試合結果が載らなくなり、団体の連絡先や誕生日リストからも外された」
「ハーリー・レイスと試合をする約束を取り付けたのに週刊ファイトが虚偽の記事を書いたために潰された」
「試合後、飲み食いさせて接待し、お車代などという名目で10万円くらい渡さなければ絶対にいい記事を書いてくれない」
「『カラーページでお願いします』と記者に懇願すると、『じゃあ、カラー2ページで30万円ね』と言う記者がいた」
他にもボロクソ書いてますが自粛。ターザンが天龍にした仕打ちのことも書いてありますけど、これはほとんどの人が知ってることでしょう。それにしてもここに書かれていることが全て本当だとしたら、プロレス専門誌(紙)って最悪ですね。今は実売が全盛期の3分の1とも4分の1とも言われていますけど、殿様商売は長続きしないってことでしょう。
ターザンが永島勝司氏に「なんであの時取材拒否したんですか?」と聞いた時に「本当のことを言ったら困るのはそっちだろ」と言ったことありますけど、まぁそういうことでしょう。もう週プロ、ゴング、ファイトは地獄に落ちろと言いたい。週プロmobile利用してファイト読んでるオレが言うのはおかしいかもしれんが(苦笑)。
また、ルー・テーズの悪口は書いてなかったが、流智美こと宮本厚二氏批判がスゴイスゴイ。授業料1000万円騙し取られた話は他誌でもしたことあったけど、その後の顛末まで事細かに書いたのはこれが初めてでしょう。これも書いてあることが本当だったら流智美はロクでもないね。
そしてそして、大仁田サイドから数々の脅迫を受けた話ですが・・・『暴力団風の男・N』って明らかに二瓶組長のことですよね? でもこの人ヤクザキャラから本物になっちゃったんですよね。このブログにもコメントくれた方いたし。本には所属している組の名前まで書かれてあるんですけど、大丈夫かよ!? ジニアス消されないかマジ心配。
で、同じく二瓶組に所属していた片岡“幻”亮氏や、アイアンマン西田レフェリーがジニアスの味方になってくれたことが問題を複雑にしてる。
★拳論!取材戦記★←片岡“幻”亮氏のブログ
アイアンマン西田の世界
どちらのサイトも今回の件については一切書かれていない。特に“幻”亮氏はジニアス側の証人として出廷するかしないかでかなり脅迫を受けたらしい。裁判中だから書くわけにもいかんか。
裁判記録が事細かに書かれているわけですが、これだけ詳細に書いてあったら妄言である可能性は低いでしょうね。大仁田側の弁護士も実名で書かれているけどマンガに出てくるような悪徳弁護士そのものですよ。
・・・しかし、万が一ジニアスが敗訴したら、この本を出したことによる名誉棄損で訴えられるぞ、マジで。それだけヤバイ話が満載ですからね。勝訴してもこれだけプロレスマスコミ批判書いてるんだから復帰したとしても、誰も相手にしないだろうし。
そう考えると本のタイトルは『さらばプロレス さらば大仁田厚』の方がしっくりくるんじゃないかなぁと思った次第(パクリじゃん・・・)。
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