2009年09月15日

ゲガール・ムサシがファンの際どい質問に回答/ヒカルド・アローナ復帰戦動画etc.

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The Fans Get Their Turn: 15 Fan Questions with Gegard Mousasi(M-1 Global)

 ゲガール・ムサシがファンの質問に回答。以下、要約。

質問:2006年の郷野聡寛戦の敗因は冷静さを欠いていたからだと思いました。あなたにとって感情のコントロールは重要ですか? それに多くの注意を払っていますか?

ムサシ:郷野選手の勝ちはフェアです。当時は経験不足で精神的にも自信がありませんでした。今は練習の度に強くなっていることを実感しているのでそんなことはありませんが。郷野戦の後は冷静に闘えるように務めています。

質問:どれくらいの身体能力があるか教えてくれませんか? たとえばベンチプレスでどれだけ持ち上げられるかとか。

ムサシ:私はウェイトトレーニングをしません。多少筋肉を付けたかった時にしたことがあるだけです。腕立て伏せや懸垂運動はしています。

質問:今はライトヘビー級ですが、ダイエットのために何かしていますか?

ムサシ:砂糖を摂らないようにしています。特に厳しいダイエット食はしておらず、ライトヘビー級の身体になるために筋肉を増やしています。

質問:M-1グローバル、Strikeforce、DREAMの業務提携についてどう思いますか? Strikeforceとの契約はどうなってますか? UFCに行く予定はありますか?

ムサシ:業務提携は素晴らしいことだと思います。エキサイティングなカードが組めるし、ビジネス的にも堅実だと思います。Strikeforceとの契約はあと2試合残っています。その後は私にチャンスをくれて良いプランを持っている所に行きたいです。

質問:LYOTO・マチダと対戦するとしたら、どのような作戦を立てますか? 彼に弱点はあると思いますか?

ムサシ:彼はグレートファイターです。おそらく私はスタンドで闘おうとするでしょう。彼のスタイルは独特だし弱点が見当たりません。もし対戦するとしたらスタンドでプレッシャーを掛けるでしょう。

質問:今までいろんな団体で闘ってきましたが、環境や文化の違いについてどう思いますか? それはどれくらい重要ですか?

ムサシ:日本の観客は静かですがグラウンドテクニックをよく理解しています。日本は最も美しい文化と歴史を持っていると思います。アメリカのファンは歓声は大きいのですが、すぐにブーイングを飛ばしますね(笑)。しかし、言葉、食事、テレビ、大会など、よく知っているアメリカで闘うのが好きです。DREAMとStrikeforceはファイターのケアについて非常にプロフェッショナルです。それはとても重要なことです。

質問:レナート・ババル戦のファイトマネーがたった2000ドルだったことについて説明して下さい。

ムサシ:それについては話すことができません。ただ、ファイトマネーについては満足しているということだけは言えます。

質問:最も重要だった勝利と、最もハードだった試合は?

ムサシ:郷野聡寛戦の後のヘクター・ロンバート戦が最も重要だった試合です。PRIDEで連敗することは何としても避けたかったので。最もハードだった試合はギルソン・フェレイラ戦です。当時は経験不足で激しい打ち合いをしました。

質問:ケージを利用した練習はしてますか? ケージとリングの違いはどうですか? どちらの方が好きですか?

ムサシ:ケージの方が好きです。相手が攻めてきた時にも後方に広いスペースがありますし、倒されてもケージを利用してバックアップすることもできる。私はスタンドで闘う方が好きなので好都合です。実は練習用のケージはありません。練習では壁を使っています。

質問:自分以外の試合は見ますか? どんなファイターの試合を見るのが好きですか? 試合前に対戦相手の研究はしますか?

ムサシ:エメリヤーエンコ・ヒョードル、アリスター・オーフレイム、ジョルジュ・サンピエール、ブロック・レスナーの試合を見るのが好きです。個人的には次の対戦相手の試合はあまり見たくありません。友人に見てもらい分析してもらっています。もちろん彼の実績を知り、対戦が決まる前に数多くのビデオを見ていますが。その方がメンタル的にも良いので。

質問:多くの人があなたとヒョードルの佇まいが似ていると感じています。常に平静を保ち控えめな印象があります。それはヒョードルから学んだものですか? それとも元からですか?

ムサシ:前からこんな感じでした。しかし、試合の後は違いますよ。控え室では祝杯を挙げてエキサイトすることもあります。以前は試合前に嘔吐したこともあります。しかし、経験を積んでリラックス法と集中法を学び、良いパフォーマンスができるようになりました。今は自分が何をすべきか分かってると思います。

質問:M-1チャレンジ2009で良かった選手は誰ですか?

ムサシ:中村大介は常にグレートファイターだった。カール・アモーゾも素晴らしい才能を持ってるし、友人のジェジー・ギブスやマイケル・キタも良いポテンシャルを持っています。彼らがもっと大きな舞台で実力が証明されることを望みます。

質問:不正行為についてどう思いますか? 被害に遭ったことはありますか?

ムサシ:今までそのようなことを経験したことはありません。ちゃんと練習していれば、そのようなことをする必要もないですし、スポーツマンシップに反していると思います。自分が弱いと言ってるようなものです。

 なかなか興味深いインタビューでした。日本を褒めつつもアメリカ志向が強いみたいですね。


Watch Ninja’s knockout victory over Stiebling(TATAME)

 アレックス・スティーブリングに快勝したムリーロ・ニンジャがコメント。DREAMとの契約はあと2試合残っているが、Bitetti Combatの前にアメリカの団体からオファーがあったので交渉しているところだそうです。




 ヒカルド・アローナ vs. マービン・イーストマンの動画。




 ジェフ・モンソン vs. ペドロ・ヒーゾの動画。


UFC PPV Buyrates Increasing, Up 60% YOY(MMAPayout)

 今年の1月から8月までのUFCのPPV契約数が、昨年比で62%もアップしたとのこと。UFC 100の172万件が大きいですが、UFCだけは不況知らずですねぇ。

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posted by ジーニアス at 01:57| Comment(6) | TrackBack(0) | 海外格闘技 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ムサシもアルバレスも日本で戦っていきたいとか言いながら、結局はベラトールやUFCのような他団体に生きたがります
笹原さんの「うちのムサシが」発言は悲しくなります。
Posted by 笑龍 at 2009年09月15日 03:09
やっぱムサシってヒョードルっぽいですね(笑)

Posted by 神の子KID at 2009年09月15日 04:05
団体が生き残っていくためには、ナンバーワンではなくオンリーワンじゃないとダメなんでしょうかね。
プロレスもWWEの一人勝ち状態だし。
しかしK-1のようにオンリーワン状態だったにも関わらず衰退していく団体もありますし。
難しいものですね。
Posted by 秘密 at 2009年09月15日 08:51
いまに始まった事ではないけど、ムサシのような選手がアメリカに流れるのは悲しいですね。
ムサシもっと生で観たいなあ。
Posted by P好き素人 at 2009年09月16日 00:58
ムサシ日本のインタビューじゃないのに日本を
ほめてるw
日本以外の国のインタビューでも日本人は見ている
ことを学習したのだろうかw
Posted by ryu at 2009年09月16日 02:50
>笑龍さん
確かに悲しいですね。

>神の子KIDさん
私の訳の影響もあるかも(笑)。キャラ的に一人称を「私」にしているので。

>秘密さん
K-1はMMAに喰われた感がありますね。

>P好き素人さん
全くです。

>ryuさん
何らかの指導があったのかも…。
Posted by ジーニアス at 2009年09月16日 02:57
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