2009年05月20日

PRIDE.22 ボブチャンチン vs. ランペイジで起きた“メモ事件”の真相が判明

World of MMA Champions #1 クイントン・ランペイジ・ジャクソン

 海外情報を3本紹介

M-1 Exclusive: Igor Vovchanchyn Interview Part II(M-1 Global)

 イゴール・ボブチャンチンインタビュー。一部を変訳。

M-1Global.com: Quinton Jackson gave you a note before the fight (Pride 22). What was written there?

Igor Vovchanchyn: He asked me not to beat him hard. It’s just a psychological hook – to frustrate your opponent no matter how. And it played out more or less well. I was thinking about what was written there because nobody would translate it to me prior to the fight.

(変訳)
M-1Global.com:PRIDE.22でクイントン“ランペイジ”ジャクソンは試合前にあなたにメモを渡しました。そこには何と書かれていましたか?

ボブチャンチン:彼は私に思いっきり殴らないでくれと頼んできました。それは精神的なダメージを与えます ― 対戦相手のやる気を削ぎます。その作戦は多少なりとも効果があったようです。私は試合中にメモに何と書かれていたのか考えてしまいました。なぜなら、試合前に誰も翻訳してくれなかったからです。

 ワロタ。試合前に「思いっきり殴らないでくれ」と書いたメモを渡すなんて(笑)。しかも英語が読めない相手に(笑)。



 これがその動画。メモを渡す場面が見られます。これがボブチャンチンを動揺させてしまった…。ランペイジ恐るべし!

 インタビューではその他にも面白エピソードが書かれていたので紹介。

・マネージャーが試合の予定を勝手にどんどん入れるから大変だった。負けた試合の敗因は大半が疲労によるものだ。

・いつも一緒にいた女性(日本での愛称:オバチャンチン)は9カ国語を話すことが出来る。

・PRIDEのファイトマネーは勝敗に関係なく良かった。

・PRIDEでの最後の2年間は93キロで闘ったが、自分のベスト体重は104キロだったと思う。

・K-1の幹部の一人が私に1000ドルを渡してアーネスト・ホースト戦のオファーをしてきた。そして試合が実現した。

・UFCからオファーがあったが断った。


Igor "Ice Cold" Vovchanchyn(SHERDOG FIGHTFINDER)

 確かに戦績を見ると驚異的なスケジュールで試合をしていることが分かる。結果的にこれが選手寿命を縮めてしまったのかもしれません。


Gegard Mousasi to coach World Team in K.C. on June 5(M-1 Global)

 ゲガール・ムサシがM-1チャレンジでトルコチームのコーチをするとのこと。それ自体は大したニュースではありませんが、記事の最後にアメリカのメジャー団体と交渉していると書かれています。まぁAfflictionのことなんでしょうけど、スーパーハルクトーナメントとの兼ね合いはどうするつもり?


【UFC98】吉田善行、UFC残留へ勝負のウォルフ戦(MMA PLANET)
そんな負けられない想いと、敗れはしたが前回のジョシュ・コスチェック戦で神の階級=トップグループの力を肌で感じ、「届かないレベルではない」という自信を持った吉田は、現在アルバカーキーのグレッグ・ジェクソンMMAで修行中だ。

ジャクソンの下に、UFCではGSPとラシャド・エヴァンスの両世界王者をはじめ、ネイト・マーコートや、WECのドナルド・セラーニ、ダマッシオ・ペイジ、レオナルド・ガルシアなどが所属し、最高のMMAキャンプの一つとされている。

アルバカーキーは標高1600メートルのマイルハイ・シティで、空気中の酸素量が少なく、心肺機能を高めるための自然の土壌を持っている。また、UFCが数多くの大会を行うラスベガスは標高650メートルの高さにある都市で、これは日本でいえば比較的高地というイメージがある長野市の市街地360メートルや、松本市の590メートルよりもずっと高く、首都圏で戦うことが多い日本人選手が、“UFCで思った以上に疲れる”という言葉を残す一つの要因だ。

 なるほど、高地トレーニングをしているわけですね。

The American Education of “Zenko” Yoshida(UFC)

 UFCの公式サイトにも吉田善行がアメリカで練習していることが取り上げられています。3月からグレッグ・ジャクソンのジムで練習しているので、今回は時差ボケもなくホーム感覚で闘うことができるとのこと。後のない闘いなので頑張ってもらいたいものです。

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posted by ジーニアス at 01:13| Comment(9) | TrackBack(0) | PRIDE | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ボブチャンチン&ジャクソンにはそんな面白エピソードがあったんすねww

ボブは外国人MMAファイターの中で一番好きだったので引退は残念でした。。。
肉体&メンタルの管理や試合間隔がしっかりされていたら・・・・今も見れたかもしれませんもんね。
Posted by miracle at 2009年05月20日 01:58
まだボブチャンチンって35歳なんですよね。

まだ若いだけに引退は残念です。

急にボブのいい人エピソードを思い出しました(笑)
Posted by イゴーリー at 2009年05月20日 03:24
ランペイジはそんなメモをボブに渡しておきながら試合ではボブのアバラ叩き折ったんだ(笑)
ランペイジなりの洒落のつもりだったのかな。
Posted by 乳 at 2009年05月20日 05:45
高瀬のブログのコメント

どう思う?
Posted by aa= at 2009年05月20日 07:22
そういえばPRIDEのDVD(なんの大会か忘れた)で控え室でミルコとボブチャンチンがハリトーノフの試合を観ながら話してたけど字幕に「僕は英語がわからないんだ」とボブチャンチンが言ってましたね。
あれは見てて笑った。
Posted by 歌舞伎揚 at 2009年05月20日 10:12
ボブチャンチン好きだったな…
小川が記者会見場に乱入して高田に喧嘩売ったときに真っ先に止めに(本気で)入ってたなw
ジャンクスポーツに榊原が出演したとき、ボブチャンチンから「ファイトマネー&オプションで京都に紅葉狩りに連れて行ってくれ」と言ったみたいだし
Posted by 伏竜 at 2009年05月20日 15:09
ランペイジ、ボブチャンチン面白いなw
ムサシは今度のトーナメント適当に負けるつもりなんですかね?それとも余裕で勝てると思っているのか。
吉田も次勝たないと厳しいでしょうね。
Posted by ryu at 2009年05月20日 22:23
ボブチャンチンなら、テリグマン、アイブル、オーフレイム(アリスターではなく)との試合が印象に残っています。
Posted by 河津落氏 at 2009年05月21日 01:02
>miracleさん
私もそう思います。当時は無茶してた時代ですよね。

>イゴーリーさん
残念ですよね。

>乳さん
だとしたら酷すぎます(笑)。

>aa=さん
めちゃめちゃ面白かったです。

>歌舞伎揚さん
ヒョードルとジョシュも友人だけど、ヒョードルは英語話せないんですよね。不思議です。

>伏竜さん
いい人エピソードですね(笑)。また日本に来て欲しいですね。

>ryuさん
余裕で勝てると思ってるのでは。

>河津落氏さん
ああ、ヴァレンタイン・オーフレイム戦は良かったですね。
Posted by ジーニアス at 2009年05月21日 01:15
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