(レポ) [PRIDE] 10.21 ラスベガス:ヒョードル、ショーグンら完勝(BoutReview)
昨日の夜は速報後いろいろあって更新出来ませんでした。1日遅れで感想や情報を。
今さらながら思ったが、アメリカ人がらみのカードばかりだなぁと。中村和裕vsトラビイス・ガルブレイスだけは違ったけど、ガルブレイスはカナダなので北米だし。
『SRS』がまだPRIDEの放送をしていたころに浅草キッドがアメリカの格闘技オタクと対談したことあったけど、彼らは当然この日の大会を見ていることでしょう。彼らはどう思ったでしょうね。
例えばUFCやWWEが日本で大会を開催した時などはディープなファンであればあるほど、日本に迎合したようなキャスティングや演出を嫌う傾向がある。「曙なんか出なくていいよ・・・」とか。
アメリカのディープなPRIDEファンが思ったことを勝手に推測。
・アメリカンファイターばかりじゃねーか。
・ブラジリアンやロシアンをもっと出せよ。
・なんでオープニングにタカダが出ない?
・フェイマスコメディアンのショージ・ムラカミはどうした?
・・・ネタとしてはイマイチでした。
REAL DEAL US REVIEWS(おまえらの好きにはさせねえ!)
おまえらの好きにはさせねえ!さんがアメリカ人ブロガーさんの感想をいくつか紹介しています。休憩時間が20分以上もあったことに不満を感じた人も多かったのかな。私は休憩時間の間はワールドシリーズ見てたから大丈夫でしたが(笑)。先日のWWE日本公演は休憩時間が15分弱だった。それ位が限度だし、休憩の間リング上で何かやるとか飽きさせないようにした方が良かったかも。「PRIDEガール」も日本から来てたことに驚いた。まぁ現地のラウンドガールの方がグラマーだし、過激なビニキ着てたりしますが。ここはオリエンタル気分で丈の短い着物なんかの方が良かったかも。
で、私の試合の感想。イエローカードやグリーンカードが出ることもなく、判定もダン・ヘンダーソンvsビクトー・ベウフォートのみ。スッキリ終わった試合も多かったし個人的には80点を付けてもいい内容だった。
ただルールの違いのせいか、攻防はキレイ過ぎた感もあった。いつもなら踏み付け攻撃が出来るのにパウンドに行ったり、グランドで相手が亀になった時にサイドから側頭部にヒザを入れられる展開だったのに出来ないから鉄槌パンチに行ったり。5分3Rというのもあるのかもしれないが、膠着状態がほとんどなく、ブレイクも早かったように見えた。ちょうどリングスKOKルールの試合を見ているような錯覚があった。ある程度予想はされてたことですが。
というわけでセミファイナルまではバイオレンスさが少なかったかもしれませんね。西島の腕が折れるんじゃないかとか、ランデルマンのヒザが破壊されるんじゃないかというドキドキ感はありましたが(苦笑)。とは言えUFCに比べて技術レベルの高さを見せつけることが出来たのではないでしょうか。ジョシュvsナツラとかショーグンvsランデルマンなどは特に。
で、もっともバイオレンスだったメインのヒョードルvsコールマンですが。
PRIDE.32~THE REAL DEAL~ 第8試合(スポーツナビ)
第8試合 5分3R
エメリヤーエンコ・ヒョードル○(2R 1分15秒 腕十字固め)●マーク・コールマン
試合前の控室の様子がテレビに映りましたが、その時からコールマンは子供ふたりとじゃれ合っていました。私は「あー、あの時の子供がこんなに大きくなったんだ!」と思いましたね。あの時というのはこのこと↓
99・4・29“PRIDE-5”(6)高田延彦×マーク・コールマン(BoutReview)
第6試合(10分2R)
○高田延彦(2R 1:44 ヒールホールド)マーク・コールマン×
この時に「もうすぐ、2人目の子供が産まれるんだ」と言ってたコールマン。その子供があそこまで成長し、しかも会場に高田もいたというのは何ともドラマチックじゃありませんか!
試合後に子供2人をリングに上げたことについてネット上では賛否両論のようですね。子供は顔面が変形した親父の姿を見て泣いてたし。あれだけ顔をボコられて、子供にヒョードルのことを「マイフレンド」と紹介したシーンには不謹慎ながら笑わずにはいられませんでした(笑)。
なんか『がんばれ元気』を見ているみたいだった。まぁ子供がヒョードルに復讐を誓うことはないでしょうが。あと『ロッキー4』を子供の頃に映画館で観ている世代としてはアメリカのヒョードル人気には驚き。
――通常、リングの上に子どもが上がるようなことはない。今回、コールマンの子どもたちがリングに上がって泣いていたことに、何か居心地の悪さを感じなかったか?
確かに、居心地が悪かった。自分の妻も、私の試合のときはいつも泣いていますから。コールマンの子どもにとって、父親のあのような姿を見ることはショックだったと思います。
試合後のヒョードルインタビュー。まぁそうなるわな。しかし会見を横から見ていたフィル・バローニが。
バローニ: 確かに子どもにとって、自分の父親が殴られている姿を見るのはつらいだろう。だが、人生ってのはつらいもんなんだ。それに自分だったら、あれだけ殴られながらもちゃんと生きてリングから降りてきた姿を見たら、絶対にそのことを誇りに思い、尊敬すると思う。しかも相手は、世界最強の男だったんだぜ。コールマンの子どもたちも、将来父親の凄さを理解し、自分たちも強く生きていこうと思えるはずだ。オレはそんなコールマンの決断を、心から尊敬している。
やべぇ、泣ける・・・。ヒョードルが試合後にジョシュとウォッカの飲み比べを約束したいうのも凄いが(苦笑)。
その他PRIDE情報を紹介。
ベガス熱狂!初進出大成功/PRIDE(日刊スポーツ)
大成功!PRIDE本格世界侵攻だ(デイリー)
マスコミはおおむね好意的に報道してますね。
ヒョードル圧勝!次はバーネットか(デイリー)
結局ミルコが大晦日を回避しそうなので、準優勝のジョシュになりそうな。ここでジョシュを潰すのはもったいないと思うのだが(もちろんジョシュにも勝算は若干あるが)、ヒョードルが強すぎるが故に他に相手も見当たらんし・・・。
西島がデビュー4連敗・・・初の海外開催PRIDE32(スポーツ報知)
なぜかスポーツ報知が久しぶりにPRIDEの大会を報道(フジテレビ問題などは報道してたが)。しかし文章は短いし、なぜ西島を・・・。
シウバがUFCに対抗戦要求(デイリー)
こんなことして挑発するということは、話し合いが進展してないと考えてOK? かつて新日が全日を挑発してた時やWWEとWCWがやり合ってた時もそうですしね。
伝説誕生!高田本部長の英語スピーチ(BurningSpirit)
これには笑わせてもらった。最後に「男の中の男たちよ、出てこいや!」と言った時も慣れない英語でしゃべった直後だったせいか、イントネーションが妙だったし(笑)。
【PRIDE】初の米大会成功も・・・タイソンがドタキャン!(サンスポ)
谷川さんが「PRIDEさんは苦労されると思いますよ」とインタビューで言ってたことが早くも現実に・・・。
PRIDE次は中国!大みそかマカオ予約(日刊スポーツ)
それだけに、この「タイソン呼んでマカオ」という計画も心配になってくる・・・。
小ネタ(GAME AND MMA)
それなりに招待券も出回っていたようですが、スポンサーのカジノが大量購入して顧客に配ったとのことですので、某老舗団体のドーム大会と違って実入りはしっかりあるようです。
REALDEALのギャラ公開(GAME AND MMA)
総入場者数1万1727人に対し有料入場者数は1万527人ということで上々でしょう。UFCは本格的に驚異を感じているかも。PPVの契約世帯は何万件あったのか発表されるのが楽しみですね。それにしてもヒョードルのギャラだけが超破格なんですけど・・・。コールマンは高田戦に比べてギャラが倍増してる(笑)。
榊原DSE代表「アメリカに定着できるよう頑張りたい」=PRIDE一夜明け会見 タイソンのPRIDEデビュー、大みそか日中同時開催プランについても言及(スポーツナビ)
昨日も言いましたが、一回だけの引越しイベントではなく、今後もアメリカで継続的に大会を開催して行きたいと思っています。8月にこのラスベガス大会を行うことが正式に決定し、そこからチケットを売り出したのですが、その直前の7月にLAで行われたWFAが、2300席くらいしか埋まらなかったと聞きました。この大会ではランページ・ジャクソンがメーンイベントを務めたのですが、彼のような有名選手が出場し、地元の業者がマーケティングをしたにも関わらず、それしか観客が集まらなかったことに、正直とても不安になりました。ですから、昨日1万1727人ものお客さんが集まってくれたのは、スタートとしてはとてもよかったと思っています。
榊原代表に限らず多くの選手が成功を実感してるようです。高田は朝まで酒をガンガン飲み、「あんなイベントは初めて見た!」と話しかけられた(シウバも)ようでご満悦。別冊宝島 PRIDE消滅の危機なんかを読んでたから心配してました、私は(苦笑)。
タイソンの試合にブーイング(デイリー)
榊原代表は前日のエキシビジョンマッチでブーイングを浴びるほど酷い試合して自信を無くしたから来なかったのだろうと言ってますが・・・。思いのほか今大会で手ごたえを感じたので「タイソンいらね」ってなるかもしれませんね。
PRIDE.33 開催決定!(PRIDE)
正式発表されました。既報通り2007年2月24日(土)トーマス&マックセンター。
PRIDE 男祭り2006 開催決定!(PRIDE)
まだ予定ではあるが、試合開始時間が早まった。地上波はあるのか?
●コードネーム“コンドル”の話はどこに行ったんだよ、高須(苦笑)/人気ブログランキング