2006年09月04日

ヒカルド・モラエスを応援したくなる理由

韓国相撲シルムの英雄イ・テヒョン参戦 9・10デビュー戦の相手はあの柔術怪獣!(PRIDE)

 1週間前になって決まった9.10『PRIDE無差別級グランプリ2006 決勝戦』の追加カード。一応全カードをおさらいしておきます。

【PRIDE】9・10シルム最強横綱、デビュー戦の相手は“超獣”モラエス(GBR)
<追加対戦カード>

▼ワンマッチ
イ・テヒョン(韓国/Team Aegis)
VS
ヒカルド・モラエス(ブラジル/ボクセタイ)

<決定対戦カード>

▼PRIDE無差別級GP2006 準決勝
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー)
VS
ミルコ・クロコップ(クロアチア/チーム・クロコップ)

▼PRIDE無差別級GP2006 準決勝
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
VS
ジョシュ・バーネット(アメリカ/フリー)

▼PRIDE無差別級GP2006 決勝
シウバ×ミルコの勝者
VS
ノゲイラ×ジョシュの勝者

▼ワンマッチ
中村和裕(日本/吉田道場)
VS
中尾“KISS”芳広(日本/フリー)

▼ワンマッチ
西島洋介(日本/高田道場)
VS
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)

▼ワンマッチ
マウリシオ・ショーグン(ブラジル/シュート・ボクセ・アカデミー)
VS
ザ・スネーク(フランス/チームBoon!)

▼ワンマッチ
ヒカルド・アローナ(ブラジル/ブラジリアン・トップチーム)
VS
アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)

 ここ2年、決勝大会は7試合に抑えられてたので、もう追加はないかと思ってたのですがボーナストラックみたいな感じ。ここでイ・テヒョンがデビュー戦やるとは想像つかなかった。先月PRIDE転向が発表されたばかりだったので、しばらくは総合に対応するための練習に専念し、大晦日で華々しくデビューかなぁと。

韓国相撲シルム真の最強戦士がPRIDE参戦 472勝の最多勝記録を持つイ・テヒョン!(PRIDE・2006.08.08)

韓国でイ・テヒョンPRIDE参戦を発表 総勢約100名のマスコミが殺到した!(PRIDE・2006.08.08)

 先月も言いましたけど、シルムではチェ・ホンマンよりも遥かに格上だということをやたらとアピールしてますね(苦笑)。

 ここでデビュー戦が決まったということはそれだけ即戦力だと見込まれてるということもあるのでしょうが、ヒカルド・モラエスがブッキングできたということもあるかもしれませんね。だって1ヶ月前に記者会見してるんなら、その場で「9月10日にデビュー戦を行います」と発表しても良かったわけですから。

 ヒカルド・モラエス・・・PRIDEから見始めた人には「あのヘタレ」という印象でしょうが、リングスファンには懐かしい。総合格闘技の黎明期には間違いなく強豪でした。

PRIDE|選手データ|ヒカルド・モラエス / RICARDO MORAIS

Ricardo "The Mutant " Morais(SHERDOG FIGHTFINDER)

 日本デビュー戦は1996年8月24日リングス有明大会。対戦相手は山本宜久。「リングス格闘技ルール(だったかな?)」なる特別ルールで当時としては珍しいオープンフィンガーグローブをはめ、現在のMMAに近いルールでの対戦。ヤマヨシはしばらく試合を休んでこの日に備えました。前年にヒクソンをロープを利用したとはいえあと一歩まで追い詰めたことから期待は高まっていたのですが・・・46秒でKO負け。

 当時はミスター高橋も暴露本を出しておらず、露骨にヤオガチ論を語るような時代ではなかったけど、リングスファンも「通常の試合とは違う」ということを十分認識しており、ヤマヨシが秒殺されたことで絶望的になったもんですよ。「ヒクソン相手にあれだけ粘ったヤマヨシが秒殺ってどんだけ強いんだよ・・・」とか、「リングスでモラエスに勝てるヤツっている?」などと思ったものです。平和な時代ですね(笑)。

 そんなモラエスのメッキが剥がれるのは予想以上に早く、翌年6月はコーキチン・ユーリーとドローに。97年12月のグロム・ザザ戦は、なんとザザの判定勝ち! リングス内の格では中堅に過ぎなかったザザが一躍ヒーローになってしまったんだからリンヲタは大騒ぎ。

 しかもこれには後日談があって、ザザは通常のリングスルールで試合をするつもり(まぁぶっちゃけプロレスです)だったのに、来日してから「ガチンコでやってくれ」と言われたそうで(笑)。そんなの普通はありえないし、直前にガチンコと言われ了承したザザは漢! 前田は桜庭のことを「武士(もののふ)の中の武士」と紹介しましたけど、本当の武士とはザザのことですよ!

 でもそのことを知ったのはかなり後のことなんですけどね。あと、モラエスは「柔術怪獣」なんて紹介されていますけど、柔術の黒帯を取得してなくて紫帯だと知ったのも後になってからだった。今もそうなのかは知らんが。

 何か月も前からモラエス(紫帯)とのガチンコマッチを知らされ、その日に向けて練習を積んできたのに秒殺負けしたヤマヨシ。一方来日時にガチンコマッチだと知らされ判定勝ちしたザザ。この差は一体・・・。その後の低迷もあり、ヤマヨシがヘタレ扱いされるようになったのは周知の事実。

 その後、PRIDE.8でマーク・コールマンに判定負けし、消息不明(?)になっていたモラエスさん。久しぶりに姿を見せたのは我らがアントニオ猪木主催の『ジャングルファイト』だった。この時、勝手に『ヒカルドン』にリングネームを変えられてしまい、アントンは得意げに「凄いファイターを発掘した」と発表。そうです、アントンはモラエスがリングスやPRIDEに上がっていたことを知らなかったのです(笑)。アントン自身が知らなかったのはいいとしても何で周りの人間が教えてやらなかったのか(笑)。

 今週号のファイトによると、パンクラスでジョシュvs近藤を見た新日の関係者が「ジョシュってこんなに強かったの?」って驚いたらしいですからね。自分とこで管理していた選手の実力を知らなかったってんだから酷い話だよ・・・。だからモラエスのことを助言する人もいなかったんだな。

 その後、新日の『アルティメット・クラッシュ』で高阪に判定負け、PRIDE武士道でアレキサンダーに秒殺負け。公式に試合をするのは1年半ぶりなんですね。今回は完全なる噛ませ犬役を期待されてるじゃないですか。

 こうして振り返ると、私モラエスの試合を結構観戦してる方ですね。やっぱりヤマヨシ戦のインパクトは忘れがたいものがある。それだけに主催者の思惑通りに“お勤め”を果たして欲しくはないんだよなぁ。総合格闘技黎明期を支えた「元強豪」として、「総合はそんなに甘くはないぜ」というのをイ・テヒョンに示してほしいですよ。そんなわけでこの試合はモラエス応援に回ります(笑)。

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posted by ジーニアス at 01:40 | Comment(5) | TrackBack(0) | PRIDE
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