サンケイスポーツだけが桜庭を一面に持ってきましたね。ネットでも一番詳しく報じてたのはサンスポだと思います。
【HERO’S】桜庭大逆転勝利!意識飛ぶも、殴り合い制す(サンスポ)
両者合わせて100発以上のパンチが交錯するなか、口から鮮血を噴き出し、鼻からも流血。気迫だけで強引に押し込んだ。リングサイドにいた前田日明HERO’Sスーパーバイザーが思わず、「桜庭が死んだらどうするんだ! 早く止めるべきだ」と激怒するほどの激しい打撃戦。ひるんだ相手を寝技に持ち込み、右腕をいっきにねじり上げた。
昨年大みそかのPRIDE「男祭り」で一本勝ちした、美濃輪育久戦以来のファイトで衝撃の逆転勝ち。マット中央で仁王立ちした桜庭は、「ボクはなぜいまここにいるのか。半分記憶が飛んでいるのでわかりません。これからもHERO’Sをよろしくお願いします」。初舞台でファンのハートをわしづかみ。試合後は関係者に「途中から覚えてないけど、大丈夫ですよ」と言い残し、病院へ直行した。
いやぁ、凄かったですわな(;´∀`)。
HERO’S 2006〜ミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準々決勝〜第11試合(スポーツナビ)
■試合後のコメント
■桜庭は病院に直行しノーコメント
■スミルノヴァス「ノックダウンした時にストップが必要だった」
――惜しい試合だったが
勝つはずだった。ノックダウンした時にストップが必要だった。私は5分のための試合をした。契約は5分のはずだったのに、10分になってしまっていた。それは間違っていると思う。
――契約は10分だったせいでスタミナが切れたのか
5分のための練習をしてきた。それは10分とは全然違う。
――ルールを聞いたのはいつか
昨日のルールミーティングの時だ。
――レフェリーはストップしたほうがよかったのか
規則ではストップするはずだ。桜庭は意識を失っていた。一度意識を失ったが、ストップしなかったために彼が回復した。
――桜庭が回復して、戦う意欲がなくなったのか
レフェリーがストップするはず思っていたが、その時からレフェリーと桜庭との戦いが始まった。
やっぱりスミルノヴァスは怒ってるなぁ。直前で1R10分・2R5分というPRIDE式に変更されましたけど(しかもミドル級の方は5分2Rのままという矛盾)、これでは完全に契約違反。しかも本来ならストップすべき局面でレフェリーは止めなかったわけですから二重の怒りでしょう。サンスポにはさらにこう書いてあります。
◆桜庭と激しい乱打戦を展開したケスタティス・スミルノヴァス
「桜庭が途中で意識を失ったとき、レフェリーは試合を止めるべきだった。ジャッジがおかしい」
そして、前田激怒の件について。各紙微妙に言い回しが違っているのですが、おそらく言葉遣いが最も悪く書かれているデイリーが正しいのではと推測(苦笑)。
前田が激怒「死んだらどうする!」(デイリー)
「HERO’Sミドル&ライトヘビー級世界最強王者決定T準々決勝」(5日・有明コロシアム)、失神状態の桜庭への猛攻を止めなかった不可解なレフェリングに対し試合後、舞台裏で前田SVが激怒。通路で谷川貞治プロデューサーに「あんなんダメだよ!あんなんじゃ(桜庭が)死んじゃうよ!オマエ、死んだらどうすんだよ!」と詰め寄った。谷川氏は「僕がやったんじゃないですよ」と反論。前田SVは通路の扉に怒りをぶつけ、“ドンッ!”という打撃音が会場に響いた。
亀田興毅の世界戦から3日後、同じTBSが中継する格闘技番組でも問題が発生した。HERO,Sは4点状態での踏みつけ禁止や、早めのレフェリーストップなど、PRIDEやUFCに比べて安全性を掲げてきたはずだが、全く矛盾した結果に、前田SVは恒例の大会総括をキャンセルし、無言で立ち去った。関係者は「6日にコメントを出す」と表明。谷川氏は「死角でよく見えなかった。総合は難しい」と語るにとどまった。
自分の上司に「オマエ」呼ばわりする前田も凄いが(昔の感覚引きずってるんだろうなぁ)、あの前田にビビらず反論した谷川さんも凄いですね。でも、解説席で見てたくせに「死角でよく見えなかった」はないだろ(苦笑)。
8・5「HERO‘S」総括。(ターザンカフェ|プロ格コラム)
例外万歳(ターザンカフェ|煩悩菩薩日記)
亀田興毅がホームタウンデシジョンで世界チャンピオンになったとするなら、桜庭選手は言い方は悪いがネームバリューデシジョンで勝ちを拾った。
それでお客はみんな喜んだのだからいいじゃないか? なんの不満があるというのだ。この場合、ハッピーエンドは善である。
ターザンは絶賛している。前田の「死んだらどうするんだ!」という見方は正しいとしておきながらも・・・。
私の場合は感動もしましたが、「勘弁してよ・・・」という気持ちも。割合にしたら感動3割、勘弁7割ぐらいですかね。
楽勝だと思われていた相手に限りなく負けに近いブザマな試合をしたのは確かですが、あの局面で大逆転した桜庭の“人間力”には恐れ入った、とも思う。
今までPRIDEを背負ってきた桜庭。HERO'Sへの移籍を決断するまでには大いに悩んだことでしょうが、「PRIDEを背負い続けることに疲れた」という部分もあったことでしょう。そして、PRIDEという重い荷物を降ろして手ぶらでHERO'Sに移籍したはいいが、結局新天地でも重い荷物を背負わされたという・・・。そうじゃないと、あそこでストップしなかったことの説明がつかない。そう考えるとこれは悲劇ですよ。
桜庭のために85キロ以下に設定したトーナメントを開催し、HERO'SのスポンサーであるSammyのCMに出演し、ルールまで変更し、勝てそうな対戦相手を選び・・・あまりにもお膳立てが揃いすぎていて内心白けてる部分もあると、私は先日書きましたが、結果的にそれが“重い荷物”になってたんだろうなぁと。私の見方は甘かったのかもしれません。やっぱ擦れっ枯らしのファンになっちゃダメですね(苦笑)。
「HEROはつらいよ」ってことでしょうな。力道山だって右肩を脱臼してとても試合が出来る状態ではないのに、アメフトのプロテクターをして試合をしたことがあるし、激怒した前田だって晩年はボロボロの状態で試合をしてた。個人的に「動けなくなった晩年の前田」の名勝負はこれ。
WORLD MEGA-BATTLE TOURNAMENT 1997 2nd Round 結果 11月20日(木) 大阪市中央体育館大会結果(長井向上委員会)
×長井満也 vs 前田日明○
17分0秒 裸絞め
試合に負けるも、「長井満也」の存在を十分にアピールした試合でした。蹴り・掌打・膝を織り交ぜながら前田選手を責め立てる長井選手。しかし驚くべき事に倒れない前田選手・・・思わず化け物かと思ってしまった。 打撃の間合いを前に出ることに潰していく前田選手。体があるからできる戦法であるが、見事でした。(以下略)
長井応援サイトなので長井中心の見方をされてますが、これなんか長井が前田の弱点のヒザに容赦ないローキックを連発し、動きが止まったところをボッコボコにした凄まじい試合でした。結局前田は逆転勝ちをするわけですが。
ちなみに長井はこの後前田命令によって比叡山に山ごもり修行をするハメになり、結局この試合を最後にリングスを退団。それどころか、長井は週刊誌(現代か文春か失念)に前田の極悪非道ぶりを暴露し、糾弾されたことがあります(苦笑)。
話がズレましたが、勝利が義務づけられているHEROってのはそれだけ大変だということ。格闘技しか見ないファンは「どうせプロレスでしょ?」と言う人もいるかもしれませんが、こういうエピソードを知ると彼らをヤオガチの二元論で片付けることはやっぱり出来ない。
それにしてもこういうドラマチックな展開になるとは、桜庭はどこまで行っても『プロレスラー』なんだなぁ。
最後に。今日出掛けた先の途中でパチスロ店があり、開店を待つ長蛇の列が出来てました。そして、店員が並んでいるお客さんにこんなウチワを配っていました。

私はパチスロはしないのでウチワだけもらいました。そういえば、昨日の放送で『パチスロ北斗の拳SE』のCMがガンガン流れてましたね。サクを批判するわけじゃありませんが、「北朝鮮に送金するために金を稼ぐ道具」の宣伝をゴールデンタイムで流しまくるTBSの姿勢には疑問を感じずにはいられませんでした。タバコのCMが中止されたようにパチンコ・パチスロのCMも中止すべきですよ。パチンコ依存症の患者が増えて社会問題になってるんだから・・・。
[18:30追記]
前田日明SVが桜庭戦に苦言「これは殺し合いではない」(スポーツナビ)
本日行われた会見でも前田が激怒。CT検査で異常は見られなかったが、最悪の場合、桜庭の決勝戦回避の可能性もあるとのこと。
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